カレドニアのお土産に頂きました。
「といっても、カルフールですよ」
それはちっともかまわなくて、おいしく頂きつつ(きちんとバターが使われています)、ふっと思いました。
この味、食感、サブレの厚さ。すべて私達日本人が、いわゆる「ガレット・ブルトンヌ」と呼んでいるものです。違うとしたら、表面に卵を塗らず、模様もつけない、ということくらい。
このお菓子の題名は「パレ・ブルトンpalets bretons」。パレとは平たい丸い石のことで、そんな形のクッキーのことも指します。
ブルターニュ地方にはガトー・ブルトンgateau breton(ブルターニュのお菓子の意)という焼き菓子があって、素朴ながら私の大好きなケーキの一つです。
お菓子の基礎講座でも毎年作っています。がっしりした感じで、少しケーキっぽい食感です。ブルターニュ地方のレンヌに行ったときに見つけました。お菓子屋さんに山と積まれていたり、ポストカードになっていたり。切り分けて食べるスタイルのお菓子として売られていたように記憶しています。
ところが日本では似た感じの、でももっとクッキーに近いガレット・ブルトンヌが圧倒的に有名です。小菓子として、進物にもとても重宝します。ガレットとは丸くて平らなものの総称で、ブルトンヌはブルターニュの、という意味です。
辞書を引くと、ガトー・ブルトンの項目は「ガレット・ブルトンヌのこと」ととあり、ガレット・ブルトンヌの項目には「ガトー・ブルトンのこと」とあるのです。不毛・・・。
本当にガトー・ブルトンとガレット・ブルトンヌはイコールなのか? このことを、今一度ブルターニュにでかけて確認したい・・とずっと思っているのです。
しかしこのカルフールのパレ・ブルトンを食べると、ガレット・ブルトンヌとはパレ・ブルトンのことじゃないのか!?と思い始めました。ますます混乱気味。
やっぱりでかけて確認してみないと!