ちょっと季節はずれですが・・クリスマスのパピヨット | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 


パピヨット・ド・ノエル papillotes de noel
クリスマスから年末にかけてパリに行くという生徒さんに頼んで、買ってきてもらいました。

これはクリスマスに子供にあげるチョコレート菓子で、リヨン発祥。
金銀の紙に包まれたチョコレートで、中にはクイズやジョーク、小話などが書かれた紙が入っています。

開けてみるとカカオ分70%マダガスカル産、パプアニューギニア産、サオ・トメ産(インド洋の島)の3種類のチョコレートがたくさん入っていました。

包まれていた紙には、偉人の名言集のような言葉がいろいろ。

ナポレオンあり、ビクトル・ユーゴーに、オスカー・ワイルド、ジョルジュ・サンド、アナトール・フランスにモリエールなどなど。

ところで、包まれているセロファンのピラピラが、なんだか不均衡です。幅も切れこみの長さもなんだかまちまち。
「もしかして手切り? パートのおばちゃんがはさみで切ってたりして!」
と、みなさんで大盛りあがりでした。(かく言う私も、一昨年のクリスマスパーティのときに、手切りでパピヨットを作りました)

フランス語の先生に見せたら、大喜び。(先生はリヨン出身)
「でもほんとはこんなに上等じゃない」
もっと駄菓子っぽいイメージの食べ物なのだとか。パーセンテージを違えたチョコなどではなく、チョコのコーティングされた何かなのだそうです。分類すれば、それはきっと「準チョコレート」かあるいは「チョコレート菓子」あたりなのでしょう。
「1キロほどもまとめてどさっと買うものだから、そんなものなのだよ」
セロファンを手で切ってる説・・・を話してみました。
「C'est possible…(ありえる・・・)」