11月の料理連続講座にて | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

11月の料理連続講座にて(続き)
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バスク・ビゴール豚のロースト Roti de porc 'le noir de Bigorre'

先日バールで食べたビゴール豚の生ハムがあまりにおいしかったので、ビゴールのローストを作ってみることにしました。
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フランスの古い品種の黒豚なのだそうです。
http://www.noirdebigorre.com/FR/le-porc-noir-de-bigorre.html
身も赤あかしています。
HPの説明によると、特徴は「大人の体高0.75m、体重160kg、鼻先と蹄が黒」とあり、かつ「円柱状の身体つき」とも。
円柱状であるのが自慢って!?

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さて添えにはういきょうを使ってグラタンにします。

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ずっと前テリアン先生とういきょうの仕込みをしていたとき、
「裁ち落としは取っておきなさい」
「え、取っといて、どうしたら・・・?」
「ベシャメルをかけてグラタン!」
というわけで、言葉の通りにグラタンにしてみたら、なんだかとてもおいしかったのです。

もう一つの添えは「ピエ・ド・ムートン」のソテー
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先日ご紹介しましたが、今回初めて知ったことは、
ピエ・ド・ムートンには日本名「シロカノシタ(白鹿の舌)」があるということ。その名前の由来は、茸の裏にある剣山のような突起が、鹿の舌のように見えるからなのでしょう(見たことないですが・・)
英語名はHedgehog(ハリネズミ)なんだそう。
羊の足=白い鹿の舌=ハリネズミ
とは!


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とにかくとてもおいしい茸です。
豚肉は複雑味のある味で、知らないで食べたら豚肉とは思わなかったかもしれません。もっと獣っぽく、かつ繊細。身はしっかりめです。
憧れの食材を料理できて、とてもうれしい気分です。


さてデザートは、洋梨のフロニャルドFlognarde aux poiresを少しアレンジして、キャラメル風味にしてみました。
フロニャルドとは、オーヴェルニュやリムーザン地方のデザートです。クレープ生地を流して焼いたものですが、フロニャルドという言いにくい単語は古フランス語の「柔らかい、ふんわりした」という言葉から派生したものだそう。
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洋梨を使い、キャラメルの流し込み生地を流して焼いたので、
洋梨のキャラメル・フランとしてご紹介しました。
熱々のところを、バニラアイスクリームを添えて。熱い洋梨はなかなかおいしいものです。