ドイツワインの試飲会へ | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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ワインの輸入会社「ラシーヌ」による、ドイツ・オーストリアワインの試飲会に寄せていただきました。

普段ほとんど飲まない、なじみのないドイツのワイン。オーストリーにいたっては今回がたぶん初めてです。

ドイツ語の製法も品種名もちんぷんかんぷん、産地名は聞いたことがある・・程度、です。品種の呼び方もフランスと違っていたり、同じでも味わいが違ったり。今まで味わったことのないワインの味や香り、と初めての体験が満載でした。

ところでもう一つの初めてがありました。通常ワインの試飲会に行くと、先方の業者さんが注いでくださるのですが、「少しでいいです」と言っても、それを上回る量(でも常識的な分量)が注がれます。

全部を飲むわけにはいかないので吐きだしたり、バケツにグラスの残りをこぼしたりしてしまいますが、会場中みんながやれば廃棄の量も結構なもののはずです。

でも今回は
「ワインは生産者の精魂をこめたものですから、大切にお扱いください。テイスティングに必要な<口に含む>量だけ、グラスにお注ぎください」
とのこと。
ですから私はすべてほんの1~2cmしか注がず、バケツに残りをこぼすことはありませんでした(帰りはすっかりよいよい気分、でしたが)。
無駄は少なく、業者さんにかかる経費も減り、そして作り手あってのワインということを、飲む側にまた改めて知らしめることになり、素晴らしいことだと感じました。