フランスのオーガニック いろいろ | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

2010年11月

フランスに行くたびに、年々ビオ(オーガニック)製品が増えてきていると感じます。

もちろんそれまでもなくはなかったはずですが、最初に気がついたのは2001年夏のこと。オーガニックパン屋さんのモワザンMoisanの店先には、大きく緑色のABマークが掲げられていました。ABとはAgriculture Biologique(有機農法)の略です。

これは今回の旅行で見かけたもの。
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これはシャンゼリゼ通りの広告、クイックバーガーのビオのチーズバーガーです。期間限定のようですが、「こんなものにまで!」と驚いてしまいました。

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ワインやキャビアなどを専門に売る、おいしい物屋さんのスモークサーモンにもABマークが。

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シャンゼリゼ近くお寿司屋さんの「matsuri」に使われるお米もビオのよう。

ボン・マルシェやギャルリー・ラファイエットに行けば、とてもおしゃれでビオな製品がいっぱい並べられています。もちろん特設のコーナーもあるのですが、普通の陳列棚にも普通に並んでいます。つまりすでにビオは特殊なものではなく、普通の選択肢の一つなのだなあとうらやましい気分で眺めてしまいます。素敵な商品、かつビオ。私には、うれしくなるような理想です。
ところでオーガニックコーナーには「ビオの綿棒」を発見。可笑しくなってしまいましたが、よく考えたらオーガニックコットン使用ということで、納得しました。


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このマスタードにはABの他にecocertのマークも。これは単純においしそうなので買ったのですが、よく見たら2つのマークがついていたのです。
ABラベルとは、フランスの農業省の保証するビオ製品に付けられるマークで、製品の95%が有機農法によるもので構成されています。自然、環境のバランスに配慮し、動物保護につとめて生産されたものでなけれなならないとされています。
ecocertとは、フランスの有機認証団体のことです。
フランスは湿気が少ないため、虫の発生が必然的に少なくなるため、日本よりも圧倒的に有機が実現しやすいと聞いたことがあります。日本で有機農法を推進されている方々のご苦労を思うと、本当にうらやましいことだと思います。