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我が家で「洗濯ネット」を使うのは、おもに夫である。
自転車乗りが趣味の彼はいろんな自転車ウェアを持っているが、それらは一部がメッシュだったり、一部がクッション素材だったりと、私の普段着より余程デリケートなのだ。
自転車乗りから戻ると、夫はすぐに、着ているウェアを自分でネットに突っ込み、洗濯機を回している。
さてある日の夫が、とっても不服そうな顔で、うちにある洗濯ネットを私に「ん!」と見せてきた。カンタがサツキへ傘を差し出す時みたいに。
どうも知らん間に、ネットに大穴が空いておったらしい。
その穴から、ネットに入れたウェアが全部出ちゃった状態で、ザブザブ洗われていたんだと。夫がとっても不満そうにしていた。オモロイナー。
縫えば穴は寒がる感じだったが、いつ買ったか分からないネット、いろんなところがだいぶ古びていたので思いきって買い換えた。
ダイソーにこんな良いものがあったのだよ。
一枚のネットで2箇所に入れられるやつ一。
一枚のネットにポケットが二つ付いている仕様だ。
表の赤チャックと、裏の黄色チャックとで、服を分けて入れることができる。
網目も、細目と中目とに分かれていて、洗濯物の中身を調整できる。
夫がウェアを洗うときは必ず複数枚のネットを使う。
だから洗濯ネット収納場所もごちゃつきがちだったんだけど、これなら一枚で二枚分使える。数が減るのでスッキリする。
順次、我が家のネットはこれに買い換えていく予定だ。
服が重なる部分の汚れ落ちが悪くなる気がせんでもないが、どうせ私の服じゃないしな。
洗濯機周りが少しでも片付いてくれたら嬉しい。
こんな感じで、うちの使用状況ならネットは100均で充分だなと思っているのだが、なんと世の中には一枚2,500円もする洗濯ネットがあるのをご存知だろうか。
それがこちらである。
この高級洗濯ネットにどんな機能があるかというと、
「洗濯により衣類から出る細かな繊維を、ネットの外に出ないようにしてくれる」という機能だ。
ちょっとピンと来なくないか…?
背景にあるのは、今世界中で問題となっている「マイクロプラスチック」の話である。
海や川へ流れ出ることで環境汚染が心配されているが、あれはなにも、ビニールゴミとかペットボトルとかの話に限ったものではないらしい。
衣類に使われる合成繊維も、それが川や海へ流れてしまえば「極小のプラスチックゴミ」となるのだ。
「マイクロプラスチックファイバー」と呼ばれるこれが、ある場所では、マイクロプラスチックゴミの9割以上を占めていたこともあるという。
衣類繊維をキャッチする洗たくネットは、このマイクロプラスチック問題解決のために開発されたものだ。
日本でも、「衣料品から出るマイクロプラスチックの流出防止にご協力お願いします」という内容のリーフレットを、環境省が作成している。
これらの情報を私はNHKの番組でたまたま知ったのだが、洗濯機の汚水に含まれるプラ繊維、これは盲点だった。大変な衝撃だった。
そういうところへ気を配る世界がこの世に存在したんだな…と、ダイソーで100円の洗濯ネットしか考えてない私にはちょっと遠すぎる世界だった。
自然の、綿の服しか着てなかった時代にはこんな困り事も無かったんだろう。
私には、綿しか着ない生活は無理だし、2,500円の洗たくネットにもちょっと手が出ない。
でも、これなら私にもできそうだという、マイクロプラスチックファイバーの削減方法があった。
それが、積極的に「古着を着る」こと。
新品の服ってのはなんたって繊維がモロモロ出る。
特に洗濯最初の10回くらいが特に繊維は多くて、その後、繊維は出にくくなるのだとか。
この話、心当たりがありまくりだった。
私の着ていたセーター、着すぎて薄くなっていた代わりに、最後の方は洗えども洗えども、毛玉も何も付かなかった。
着すぎて繊維が消えたのだよ、まさにあれじゃないか。
ぽんぽん買って、ぽんぽん洗うより、長く大事に着る方が、マイクロプラにも効果があるのだと。
古着屋さんで古着を買うのも良いらしい。
この辺なら私にもできるなと思っている。
長ーーーーーーーーーくいつまでも着るぞ。
財布にも海にも優しい!って、自信を持って長ーーーーーーーく着ようと思う。
あれもこれもはできないが、自分にできそうなところをつまみ食いする、それだけでも、何もやらないよりは多分マシだ。
古びたセーターを着るのでも、「貧乏性な私」って思いながら着るより、「エシカルな私!」って思いながら着る方がきっと楽しいしな。
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