「ゆきん子くんのお母さん!!」

 

外で息子と遊んでいたはずの男の子が、突然うちの玄関に飛び込んできた。

 

玄関とリビングが直接繋がっている我が家、インターホンゼロでお友達が入ってきたので、着替え中のパンツ一丁じゃなくて良かった…と焦りに焦った私である。

 

 

この男の子がなぜ私を呼んだかというと、同じ場所で遊んでいた別グループの子が、どうも近所の鉢植えを倒して、土をこぼしたらしいからだ。

 

更には、そのお宅の柵の上にのぼり、体重をかけながらゆらゆら揺らして遊んでいる、と。

 

それを私に知らせに来たのだ。

 

 

 

 

 

息子が低学年だった昨年まで、私は息子の外遊びにはいつも付き添っていた。

 

我が家の近隣宅に迷惑をかけることが決して無いように、一緒に遊ぶ他の子供達の挙動にも目を光らせていた。

 

他人の子であっても、我が子同様に普通に叱っていたので、それを知るお友達の中では完全に図式が出来上がっていたようだ。

 

「悪いことをする子がいたら、ゆきん子の母親に知らせる」、と。

そして叱って止めてもらう、という図式だ。

 

 

 

 

私の住む地域は放置子が多い。それも理由か、大人は私一人で、多人数の子どもを見なければならない状況が度々起きていた。

 

ママ友から「児童館状態」と気の毒がられたこともあったのだが、あれを何年もしていたのはあくまで、私の息子がまだ幼かったからだ。

 

 

今は息子もすっかり大きくなり、善悪の分別もつくようになった。

 

近隣の迷惑になるからうちの周りで遊ぶな、公園行ってこい!と息子ごと一喝し、他の場所へ移動させることができる。

 

だからもう、息子と関わりのないところで起きたことには、気を払うのをやめた。

お役御免だ。

 

 

 

 

とはいえ、一部の子供たちの迷惑行為は今も続いているから、家の周りでしか遊べないような、まだ小さい子を持つ他の親御さんは大変だろうと思う。

 

庭で親子で遊んでいるところに、誰かわからない子が乱入してきてはたまったものではない。

 

 

それでももう、身軽な専業主婦になったとはいえ私が何かを働きかけることは、しなくてもいいかなと思っている。

 

私はこれまで、よくやったろう。

 

 

子どもたちは相変わらず私に報告してくるが、話を聞くだけで終えている。

ママ友からもなんとかならぬかと相談があるが、相槌を打つのみだ。

 

どこかで割り切らねばならない。

 

私だってそろそろ身軽に過ごしたいのだ。

これまで本当に、本当に私は、よく頑張った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おうちで楽しむ陶器市 うちる

 

 

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