
気色悪い打ち明け話で申し訳ありませんが、実は私、買い物をした時に商品へ付いてくる値札タグを切り離す作業が、とんでもなく好きです。
あの作業が好きすぎて、以前に夫が親切心から、私の買った服の値札タグ等を全て綺麗に切って整えてくれていた際、私は激怒しました。
「私が買ったものやのに、なんで君が全部切ったのか!!」
これがエルメスのピコタンならその気持ち分かる、と言ってもらえるでしょうが、しまむらの3足590円の靴下でも私は絶対に自分でタグを切りたい。
だってそのタグを切れる機会と言えば、タグが付いているような物を買った時にしか訪れないからです。
お金を払って買い物をしないと永久にタグも切れないわけで、自分の買ったものでも、そしてできることなら他の誰かが買ったものでも、許されるならば私が手を上げて全ての値札タグを切って回りたいと思っています。
対して夫には、そういった気色悪い趣味はありません。
自身が買ったGUのトレーナーもユニクロのヒートテックも、そのタグを切ったり袋から出したりする作業を私がしても怒りません。
むしろ面倒臭いのでどうぞどうぞやってください、と差し出してくれるのでありがたいと思っています。
そんな中、先日私が値札タグを切ろうと手に取ったのが、夫の購入した無印良品のスリッパです。
ところが私は、そのタグに関しては、ハサミを入れるのを躊躇しました。
なぜなら、細いプラスチックの何かで取り付けられていると思った値札が、プラスチックではない、紙紐のようなものでつけられていたからです。
一体いつからこんなことに…
こういった、「きれいにほどけばまた別の機会に使えんでもない」ような紐類について、私はなかなかハサミを入れることができません。
ちょっとした短い紐でも、結んで繋げばいずれ長い紐となり、布団ほどの大きな何かをも縛れるようになるからです!
ですから私は、この小さな結び目を、チマチマとほどき…
一本の紐に戻すことに成功しました…
これは、我が家で紐の切れ端を溜め込んでいる袋の中に入れておくことにしましたが、ここでもちょっと考えることがありました。
この紙紐、もし捨てるのであれば普通ゴミか、それとも紙資源としてリサイクルに回せるのかということです。
この紙紐がただの紙紐か、耐水加工がしてある紐なのかが一見してわからなかったからです。耐水加工がしてあれば普通ゴミ。されてなければ資源ゴミということになる…
と、私はこのような判断をすることができますが、もし最近紙のリサイクルに目覚めたばかりという方なら、耐水加工があろうがなかろうが、ポイっとリサイクル扱いしないとも限りません。
紙ゴミのリサイクルというのは大変複雑なので、気を払った結果地球に迷惑をかけることになりかねないのです。
またこの紙紐、スリッパには一体誰がくくり付けたのだろう。
この作業は絶対に機械ではなく、誰かが手作業しているはずだが、とんでもなく安い給料で働かされているなんてことはあるまいな…
なんて、SHEINならまだしも無印良品に限ってそんなことは無いでしょうが、なんだか色々考えてしまってこの値札タグの紙紐が正解なのか不正解なのか私は分からなくなってしまいました。
ただ、牛乳パックのリサイクルもそうですが、リサイクルに回せば水資源が失われ、そのまま捨てれば紙資源が失われる、見る側を変えるたびに正解も変わるというのがこういったものの常かと思います。
ですから私は私にできることをする。
具体的には、この紐を切らない、ほどく。
そしてこの紐を使って新聞紙をくくる!
とこのようなかたちで私も、無印良品のSDGsへの思いを自分なりに汲んでいくつもりです。
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