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半世紀も昔のこと。新緑が眩しい動物園で、亡き父は幼いわたしを肩車に乗せてくれた。

人だかりの頭越しに見えた象の大きさも、見上げた空の青さも、すっかり忘れてしまったけれど。

肩車の〝乗車期限〟が切れたときのことは、いまも憶えている。

 

季節がいくつか巡ったあと、肩車をせがんだわたしに、父は「もう無理だよ」と告げた。

思えばそのとき初めて、切なさという感情を知ったかもしれない。

肩車の乗車期限…それは物心が付いて、せいぜい2年ほどのものか。

その短い間にわたしは何度、人々の頭越しに広がる景色を見れただろう。

 

そういえば。もうすぐ成人になるわが子も、わたしに肩車を断られた記憶があるという。そんなこと、すっかり忘れていたのだけれど。


 

 

ユッコこと岡田有希子さんにとって動物園といえば、何度も訪れたという東山動物園幼い頃には、父親に肩車してもらったこともあったのでしょうか。

肩車の乗車期限は短い、彼女の芸能界での日々と同じくらいに。

photo by yukikostarlight