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平日の午前中。夜勤明けに改装後再オープンした某古書チェーン店を覗いたら、新しくレコードコーナーができていました。

普段ならLPはともかくシングルまでは(歌手名順に整理されておらず、探すのが大変なので)チェックしないんですが。だけどそのときは他にレコードを探す人もなく、かつ時間が有り余るほどあったので、そこに置かれたシングル数百枚を一気に探索してみたのです。

1970年代からの有名無名アイドル、フォークにロックに演歌、民謡etc…ごった煮状態の山の中から数十分後に巡り合った1枚。

ユッコこと岡田有希子さんのファースト・シングル「ファースト・デイト」!

 

シングルレコードながら、アルバム同様に厚紙のスリーブに収まっています。力が入ったジャケットは、レコード会社が期待の新人として「推した」証左なのでしょう。今回わが家にお迎えしたジャケットの裏には、そのままスタンドにできるような切り取り線が入っていますが、調べたらこれは初回盤だけの仕様らしいです。

 

ネットでユッコさんのシングルジャケットを画像検索すると、「ファースト・デイト」もセカンドシングル「リトル・プリンセス」も、なぜか寂しげともいえる表情なのですよね。特にこの日のわたしのように、有名無名のアイドルたちの笑顔を見続けた後に出会った「ファースト・デイト」のユッコさんには、そう強く感じた次第です。もちろんアートディレクション上、戦略的に作ったものなのでしょうけど、アイドル歌手として第一歩の「顔」としては少々華やかさに欠けるのでは?

 

などと思いつつ帰宅後、スリーブに重ねられた歌詞カードで見えなかったジャケット裏を見ると…よかった!白い歯を見せたユッコスマイルが見れた!

当時リアルタイムでレコードを買っていた人たちには、30数年後のわたしの心配など杞憂にすぎなかったのでしょう。そしてジャケット裏のユッコさんの笑顔を切って折ってスタンドに、そんな勿体ないことができないのはわたしだけでなかったらしく?再プレス版では切り取り線がなくなったようですね。

 

1984年4月21日、土曜日。

自分がこの日に何をしていたか、もはや思い出すこともできません。でもその日を待ち望んだユッコフレンズがこぞって手にしたであろう、かわいい自画像入りレーベルを奢られた豪華なファーストシングルが、30数年後に遅れてきたわたしのもとにも届きました。嬉しいです。

スリーブや歌詞カードの傷みに、時の流れを感じちゃうのが少しだけ切ないですが。

 

よく考えたら、カバー写真が二種類あるということだったんですね…ネットであまり見ない、ユッコさんが白い歯をみせている裏面です。二つ折りの歌詞カード裏もピンナップが2カットと、贅沢な構成でした。

photo by yukikostarlight