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「LP」について。

 

わたしが思いつくのは、元少年が憧れたスーパーカーのランボルギーニ・カウンタック。このあとにLP400とか500とか続きますよね、という話に乗ってくれるのはご同輩。このLPは、エンジンレイアウトの「縦置き・ミッドシップ」を示すイタリア語のLongitudinale Posterioreに由来しています。

 

それからLPガス。これは液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas)を示すそうです。思えば大人になって上京するまで、ガスボンベを使わない都市ガスの存在を知らなかったわたし。この二つには大きな違いがあり、LPガスは空気より重く、都市ガスは軽いんだそうです。だからガス警報器の取り付け位置も前者は床面近く、後者は天井と異なっているのだとか。

 

そしてレコード。Long Playingから来ている「LP盤」は、直径30センチ(12インチ)。一分間に33と1/3回転し、片面30分まで収録・再生が可能。ということはCDが一般化する前は、アルバムの尺は前後半30分ずつの枠に必ず収まっていたということになりますね。

レコードとCDの売り上げが逆転したのは1987年。だからユッコこと岡田有希子さんが空の下にいた頃は、まだニューアルバムを「新しいLP」と紹介していたと思います。

 

CBSソニーと日本コロムビアが1982年10月1日に世界で初めてCDを発売してから、40年以上が経過しました。そして「LP盤」は完全に過去のものに…と思っていたら、欧米ではなんと近年、LPの売り上げがCDを再び上回っているのだとか。

日本でもCDが売れに売れていた1990年代末と比べて、売り上げは20年間で半減したそうです。かつて「うちは〝おせんべい〟を売ってナンボですから」と権勢を誇ったレコード会社も、配信やライブの動員など、収益構造の転換を迫られているのでしょうね。

 

最近になって、ブックオフでLPレコードを見かける機会が増えました。先日その中でわたしを待っているかのように佇んでいた、ひとりの美しい妖精。思わず一目惚れし、我が家へとお迎えしました。

LPジャケットの原寸大に近いユッコさん。経年による染みや傷みもなく、あの時代からタイムスリップしてきてくれたみたいで嬉しいです。

今度時間ができたら、針を落としてUHQCDとじっくり聴き比べてみようかな。

 

このヘアスタイルで痛んだ毛先を気にして、二年目の彼女はショートにしたのでしょうか…

photo by yukikostarlight