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わが子が入学式を前に、コンタクトレンズが欲しいと言い出したときは驚いた。
小学校に上がる前から十年ずっとメガネっ子だったのだけど、ついにお年頃になったということだろうか。
わたし自身は一度もコンタクトを使ったことがなくてわからないのだが、聞けば目に異物を入れるのはやはり怖いらしく、毎回入らないだ外れないだと大騒ぎしている。
長年見慣れた、ド近眼の厚いメガネ越しに映るわが子のちいさな目。
それが一変、コンタクトを載せた瞳が気のせいか一回り大きく見える?それこそ目に入れても痛くなかった3歳の頃のような、可愛らしい顔立ちになったのには驚いた。
はい、思いっきりバカ親DESU…
強い近視だったユッコこと岡田有希子さんは、それなのに芸能活動時にコンタクトレンズを使っていなかった。両目0.1以下の視力では人の顔がぼやけて区別できず、いろんな人が行き交う現場で挨拶ができたかが悩みだったという。
ユッコさんが好きだった、やはり強い近視の河合奈保子さんも同様だったらしい。奈保子さんが収録時に誤って奈落に落ち重傷を負ったとき、中学生だったユッコさんは替わってあげたいと泣いたそうだ。
おふたりがコンタクトレンズを使わなかったのは…体質に合わなかったとか、当時のレンズの性能の問題があったのだろう。
けれどあの頃にいまの、2020年代のコンタクトがあったなら。奈保子さんが事故に遭わずに済んだかもしれないし、ユッコさんが高い階段から降りる演出で怖い思いをせずに済んだかもしれない。
あの輝くような笑顔の裏で、挨拶に心を擦り減らさず済んだのかもしれない…。
「おーよく見える、くっきり見えるぞ〜♪」
ようやく両目にレンズが入って感動した様子の、可愛らしい顔をしたわが子。
その横で、わたしはそんなことをしんみり思っていたのだった。
photo by yukikostarlight