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高崎の住宅街を歩いていたら、すぐ側を流れる用水路が三方向に別れているのに気付いた。首都高のジャンクションを思わせる立体的な分岐が面白くて、思わず見入ってしまった。

 


 

GoogleMapによると、この用水路は少し歩いた先の「長野堰用水 円筒分水」なる史跡?とつながっているらしい。ここは群馬県だけどなぜ「長野堰」?そして「円筒分水」ってなに?

 

 

現地の説明板によると、高崎は二つの河川に挟まれながら台地状の地形ゆえ「水」に恵まれなかったという。「長野堰用水」の名前は、戦国時代に水路を整えた武将・長野業政公に由来するようだ。しかし河川の水量が少なく、下流地域では干ばつのたびに激しい水争いが繰り返されたらしい。

〝恐ろしや 地獄の関と思いしが 悟ればここぞ極楽の堰〟と刻まれた、古い石碑が建っている。

 

 

そして「円筒分水」が造られたのは昭和37年。自然落差を利用した、4つの堰に公平に水を分配する施設という。

水はここで5メートル地下の円筒下部に引き込まれ、サイフォンの原理で円筒上部から外縁に溢れ出る。円形の噴出口から360度均等に流れ落ちる水は、割合を定めて設計されたそれぞれの水路に流れていく仕組みだそうだ。

4つに分かれる用水路の一つは「地獄堰」という。地獄の争いがなくなってなお、極楽堰と名付けなかったのは何故だろう…などと思いつつ、とうとうと流れる水を眺めていた。

 

 

ユッコこと岡田有希子さんのLP「十月の人魚」は、「水」をテーマにしたコンセプト・アルバムでした。ジャケット写真は、純白のドレス姿で水面に佇むユッコさん。目を伏せた表情が、冷たい風に震える寂しげな人魚を想わせるのです。

photo by yukikostarlight