農業は国防でもあり投資でもある
私の友人で香港に住む、大変豊かな生活をしているK君がいます。彼とは17歳の時に行ったアメリカで出会いました。1学年上の、同じ高専生。エンジニアでしたが、自分の家を購入する際にお金のことを全く勉強してこなかったことを憂いてFPの資格をとり、それでは飽き足らず自分で会社を立ち上げました。今は香港に住み、今その会社はアメリカ本土、ハワイ、シンガポールなどを拠点に10数社を経営している凄腕CEO。なんで香港?と聞くと、投資面での税金が日本に比べて良いからだとか。良いどころか、香港の税制において一般的に投資で得た利益に対して非課税だからと言っていました。それめっちゃ良い。会社も経営し、不動産賃貸業もし、仮想通貨、株、ゴールド、ありとあらゆる投資をしてきた彼が言ったのは「今は田んぼを買い進めている」とのこと。彼は農家の長男でお父様が田んぼを作っている。なので、休耕になった田んぼとか後継者がいなくなって困っている田んぼをせっせと購入し、田んぼを作っている(正しくは、お父様と弟さんに作らせている)そうだ。「農業を投資と考えるのがいかんという考え方もある。だけど俺は良いものを作ってそれを適正価格で売るのは悪いとは思わん。それより田んぼを手放し、二度と田んぼが作れんようになると国はどうなる?米までも輸入に頼らんといけん国になることを恐れる」と言って、せっせと田んぼを拡げている。これって正しい考え方だと思う。私も幸い父親が田んぼを持っていて米を作っていますが、父は私たちに田んぼを継がせる気はない。でも、まだ説得の余地はある。私が本気で田んぼを作りたいと行動で示せばきっと父の心も変わってくれると思う・・・。実家を出るまでは田んぼの手伝いをずっとしてきたけど、私は田んぼ仕事は嫌いじゃなかった。それは多分、イベント(田植え、稲刈り)しか知らないからだと思う。田おこし、水の管理、鴨たちのこと(うちは農薬を撒いていなかった)諸々が大変だったんだろうと思う。でもさ、それが大変かどうかって自分でやってみないとわからないじゃない?月200時間以上の残業よりは好きかもしれない。男尊女卑で酷いセクハラにあってそれを誰にも相談できなくて悶々と辛い時期を過ごしていた数年間よりは精神衛生上、良いと思うの。だからとりあえず、父に持ちかけて家族で話し合おうと思う。(今決めた!)農業は国防であり投資である。友人の言葉であり真理。