「ソウルメイト」デレク・ツァン監督作品のリメイクです。済州島を舞台に感動作に仕上がっていました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ソウルメイト」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの、独占最速オンライン試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

絵を勉強しながら世界中を旅したいという夢を抱く自由人のミソ。そんな彼女に憧れを抱きながらも堅実に生きることを願うハウン。性格も価値観も真逆な2人の幼なじみは、ある出会いをきっかけに関係が急激に変化していく。互いのことを思い合いながらもすれ違い、やがて疎遠になって16年が過ぎたある日、ハウンはミソにある秘密を残し、こつ然と姿を消してしまう。

というお話です。

 

 

公募展で大賞に選ばれた「作者・ハウン」という記載だけで応募された絵画。そこに描かれていたのは、高校生のミソだった。ギャラリーの担当者から、ハウンとコンタクトを取りたいと連絡を受けたミソだが、ハウンとは幼い頃に遊んだだけの仲だと語る。だが、ハウンのブログにはミソとの深い関係が綴られていた。

ミソとハウンは小学生からの大親友。性格も価値観も育ってきた環境も正反対だが、唯一の共通点は絵を描くのが好きなことだった。ずっと一緒に生きていくと約束する2人だったが、17歳の夏、ハウンに恋人ジヌができたことで少しずつ気持ちがすれ違っていく。



 

そんな中、ミソは済州島を離れてソウルで暮らすことを決意。しかし、ソウルでの暮らしは精神的にも肉体的にも過酷だった。生きていくだけで必死な日々を過ごしていたミソだが、ハウンには絵の勉強をしながら旅をしていると嘘の手紙を送っていた。

それから5年が経ち、再会を果たした2人は、釜山旅行に出掛ける。久しぶりに2人で過ごす時間に気持ちが昂るも、価値観の違いによって大喧嘩に。それを機に、疎遠になっていた16年目のある日、ハウンは忽然と姿を消した。2人だけの“秘密”を残して。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画は、デレク・ツァン監督の香港映画「ソウルメイト 七月と安生」という映画のリメイク作品です。香港映画の「ソウルメイト」は凄く良い作品で、第93回アカデミー賞にもノミネートされていました。前作は二人を繋ぐモノとして小説が設定されていましたが、今回は絵画でしたね。二人とも絵を描くことが好きで、それによって繋がっていたというように描かれていました。

 

二人は小学校で出会い、その時からまるで姉妹のように仲良くなります。ミソの母親は男にだらしなく、いい加減な性格のようで、相手に振り回されながら生きているような女性です。娘を愛してはいるものの、一番は男のようで、ミソは寂しい思いをしています。一方、ハウンは両親に愛されて真面目に育っている子供で、家族仲良く済州島で暮らしています。

 

 

ミソの母親は暫くして男と暮らすために、またソウルに引っ越すと言い出しますが、ミソは行きたがらず、結局、一人で済州島に残り、ハウンの家族が面倒を見てあげるという状態になります。酷い母親でしょ。そして、17歳になった二人は、ジヌという男性と出会います。ハウンはジウを好きになり、付き合い始めますが、ミソも二人のことが気になります。そしてジヌも、ハウンの後ろにいつも影があるミソが気になり始めます。ここで、ミソとハウンの間にジヌが入ってきたことで、二人の関係が変わり始めるんです。よくある三角関係ってヤツかな。

 

ジヌのことで関係が悪くなりそうになり、ミソはハウンの事を思い、ソウルに引っ越すことに決めます。これで上手く行くのかなぁと思いますが、そんな簡単ではありません。ミソとハウンの関係は続き、以前よりは疎遠になってはいるものの、ハウンがソウルに訊ねていき再会します。

 

 

でもね、段々と大人になればなるほど、あまり言いたくないけど、貧困の差は大きくなり、ミソは苦しい生活をしているようでした。ハウンはどちらかというとお嬢様タイプなので、ミソの苦しさが理解出来ず、ここでも仲違いをしてしまい、もっと疎遠になってしまいます。

 

どんどん生きる世界が変わってしまう二人ですが、子供の頃からの付き合いですからお互いに気にしていて、心は繋がっていたんじゃないかな。この辺りから、凄い展開になり、感動することになります。あまり書けないけど、二人の思いの深さが解り、またも感動で泣けました。何があっても、二人の友情は壊れることなく、永遠に続いて行くのだということが、ここで証明されるんです。

 

 

香港版でも大泣きしたけど、今回も泣けたなぁ。演じている俳優さんも、香港版に似ているんですよ。ミソ役をキム・ダミさん、ハウン役をチョン・ソニさんが演じていて、香港版の二人にとてもよく似ているんです。演技も上手いし、良かったと思いました。キーになるモノが、小説ではなく、絵画に変わっていたので、それも良かったかな。小説だと、今、問題になっている原作者がどーのこーのの話にでもなるんじゃないかと心配になっちゃうので、絵画で良かったです。まぁ、原作者を蔑ろにするのは日本だけだと思うけどね。

 

 

友達って、時々ウザかったり、目障りに思えたりすることもあるけど、それでもやっぱり友達なので離れられないってありますよね。大喧嘩しても、後から許し合って元に戻ることが出来るし、それこそ”ソウルメイト”なのでしょう。なんだか分からないけど、好きなんだよなぁ。恋愛とかとは違う、好きな存在なんですよ。それが友情ってことなのかしら。オバちゃんになっても、まだよく解らない感情が沢山あって難しいけど、友達が好きという感情は何歳になっても変わらないな。

 

この作品、ネタバレしてしまうと感動が半減されてしまうので、一切書けませんが、本当に良い作品です。リメイクも良く出来ていました。前の作品は、2016年に公開されて素晴らしかったので、もし、配信などで観れるようでしたら、観てみて欲しいです。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。本当は、もう一つ超を付けたいけど、リメイク作品で、既に前の作品で凄く感動しちゃっているので、やっぱり前ほどの感動は来なかったんです。でも、こちらを始めて観る方は、凄い感動すると思うなぁ。素敵な映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ソウルメイト」(韓国版)

 

「ソウルメイト 七月と安生」(香港版の感想です。)