「ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」素晴らしい作品でした。上映増やして欲しい! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」を観てきました。

 

ストーリーは、

上海で暮らしていた安生(アンシェン)のもとに、人気のネット小説「七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」を映像化したいという映画会社から連絡が届く。小説の作者は七月(チーユエ)という名の女性で、「七月と安生」は彼女の自伝的要素が強い作品だった。しかし、チーユエの所在が不明のため、映画会社はもうひとりの主人公・安生のモデルと思われるアンシェンを捜し出し、コンタクトをとってきたのだ。そんな彼らに対し、アンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と嘘をつく。だが本当は、アンシェンにとってチーユエは特別な存在であり、かつて2人はかけがえのない親友同士だった。

というお話です。

 

 

ある日、安生(アンシェン)の元に映画会社から連絡が届く。彼らは、人気ネット小説『七月(チーユエ)と安生(アンシェン)』を映像化したいのだという。作者は七月(チーユエ)という名の女性だが、所在は不明。物語は幼馴染の女性2人の友情を描いたもので、作者の自伝的な要素が強いという話だった。

そこで彼らは、もう一人の主人公のモデルを探し、アンシェンに連絡をしてきたというわけだ。だがアンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と彼らに嘘をつく。

ある日、アンシェンが仕事帰りに電車に乗っていると、懐かしい顔に出会う。彼は蘇家明で昔の知り合いだった。家明の前から逃げるように消えようとするアンシェンに家明は名刺を渡す。



 

家に帰ったアンシェンは、ネットで話題になっているという「七月と安生」の小説を開いて読み始める。ユーチエ・・・彼女はアンシェンにとって特別な存在だった。何よりも大切な親友、そして誰よりも激しくぶつかりあった戦友、互いに魂の奥深いところでつながっていたはずの2人。それなのに、彼女たちの間に一体何があったのか?

恋を知り世界を知り、移ろいゆく時代の中で、彼女たちは何を選び取り、何を捨てたのか?小説に描かれた2人の物語に秘められた驚きの真実が、今明かされようとしていた。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、すっごく良かった・・・。感動しました。アカデミー賞ノミネートの「少年の君」の監督が、その前に作った作品だそうですが、私は、「少年の君」よりも好きだなぁ。これ、何で話題にならなかったのかしら。それくらい、気に入りました。

 

私と同じ年代くらいの方は知っているかもしれませんが、その昔、安田成美さんと中森明菜さんが主演の「素顔のままで」というドラマがあったのですが、そのドラマに似ている感じかしら。全く違う性格の二人だけど親友で、お互いに大好きだけど、どこか妬みがあったり、劣等感があったりして、複雑な心境が描かれるんです。

 

 

小学校で出会ったユーチエとアンシェン。性格はちょっと違うけど、何となく気が合って仲良くなるんです。ユーチエの家は両親が揃っていて、中流家庭という感じなのですが、アンシェンは母子家庭で、母親はほとんど家に帰ってこないようでした。母親はお金を持ってそうだったけど、アンシェンは母親を軽蔑しているようでした。

 

なので、ユーチエは家にアンシェンを招き、ご飯を食べたり泊まったりしていて、まるで姉妹のようでした。でも、やっぱりお互いにアンシェンにはちょっと劣等感のようなものがあったし、ユーチエは自由なアンシェンに憧れていたんです。

 

 

二人は成長していき、ユーチエは進学して高校で恋をします。何でもアンシェンに話すユーチエは、好きな人が出来たことを話すと、アンシェンは、どんな人だろうとチェックしに行きます。そこで家明と出会い、惹かれてしまいます。でも、ユーチエの好きな人だからと思って、ユーチエの事を頼んで気の無い素振りで別れます。

 

もー、解るでしょ。この家明のせいで、二人の友情にヒビが入っていくんです。でも、お互いに親友だと思っているから、ムカついても、どうしても分かれられない。知らない振りが出来ないんです。ここら辺の気持ちの動きって複雑ですよね。好きなんだけど許せない。許せないけど、一緒に居たいという、それこそソウルメイトなんです。精神的に繋がっているという感じかな。

 

 

そんな昔の二人の話がネット小説で発表され、人気になり、作者に逢いたいから連絡を取って欲しいとアンシェンの所に製作会社の人が訪ねて来るんです。でもアンシェンは取り合いません。ユーチエなんて知らないって言うんです。最初は、ユーチエが勝手に投稿しているから、アンシェンが怒っているのかと思ったのですが、段々と真実が解かってくるんですよねぇ。そして、驚きの真実が明かされていくのですが、もう、感動でした。作り方が上手いんですよ。これは上手かったなぁ。誰もが、最後の最後まで、真実に気が付かないように作っているんです。そこが凄いと思いました。

 

これ、もっと評価されても良い作品だと思いました。素晴らしいです。アンシェン役のチョウ・ドンユイと、ユーチエ役のマー・スーチュンの演技が素晴らしいんです。面白い映画は沢山あるけど、この映画は、本当に感動をさせてくれました。この監督、凄いです。

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。この映画、最高なんだけど、上映館がほとんど無いし、勿体ないよなぁ。この映画の良さは、観れば解ります。うだうだ私の感想より、観て貰うのがいちばん。そんな映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

「ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」