My body my choice #2 | タブーから自由になって、より健康で豊かな月経ライフを! ~バスク在住ドゥーラ 寺本裕美子~

タブーから自由になって、より健康で豊かな月経ライフを! ~バスク在住ドゥーラ 寺本裕美子~

月経、妊娠・出産、育児や更年期。心とカラダの健康について、女性のエンパワメントのためのブログです。

 

 

    

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こんにちは!

 

月経リテラシーで

いのちのエンパワメントを目指す、

ユミコです。

 

今日もこのブログを選んでくださり、

本当にありがとうございます!

 

(自己紹介はこちらからどうぞ。)

 

 

 

 My body my choice #2

 

フェイスブックで投稿した内容を

こちらでもシェアしたいと思います。

 

 

長男を授かった15年前の当時、

 

不安になるような体験談ばかり聞いたり

スペインでの管理的な出産事情に

違和感と不安を感じた私は、

 

・・・どうしてかここでは産みたくないぞ

 

と思い、

 

助産院がある日本で産むと決めて、

飛行機に乗れるギリギリの週に帰国しました。

 

 

詳しい背景や事情はここでは省きますが、

 

 

お産だけは譲れない。

 

 

当時、そんな気持ちが大きくなる

ばかりだったのです。

 

(以下、長いよ~😆

 

 

 

ちょうどその頃から、「産科的暴力」について

ちょろちょろスペインで語られ始めていた気がします。

 

 

「産科的暴力」とは:

 

・医療的必要性も、産婦の同意もない会陰切開

・過度な薬剤の使用(陣痛促進剤など)

・不必要な帝王切開

・クリステレル圧出法

 

・屈辱的、または女性を幼稚化する態度や言葉

・プライバシーの侵害

・同意のない内診

 

など、身体的・心理的・社会的に、女性が産科ケアの現場で受ける、エビデンスに沿わず不必要な医療行為や態度により不快な体験を強いられる、決定権を奪われる、結果的にトラウマとなる、心身の健康や人権の享受に影響することです。

 

医療行為に関しては、たとえばWHOが、

それぞれの医療処置で、全体のお産でこれくらいの率なら医学的理由で必要あって行われる可能性があるけれど、

 

それ以上だと不必要に行われている可能性が高い、

またはそれ以上の率であってはならないですよ、

という基準を示しています。

 

 

医療介入が可能=安全な出産

必要以上の介入=健康を危険にさらす

 

どちらもあり得ることです。

 

多くの国では4割前後の女性は産科ケアで暴力、権利の侵害と言える行為を受けていると言われており、

組織的に行われているものと国連でも証明されています。

 

 

 

医療的処置の介入が

べらぼうに高かったスペインで

 

出産における情報や選択といった、

身体について自分で決める権利が、

広く主張し始められたのです。

 

 

主体性あるお産を!

 

尊厳あるお産を!

 

管理的出産はいやだ! 

 

 

女性デーのデモで声を張り、

 

街中や公共の施設で堂々と授乳できるようにと、

おっぱい丸出しで授乳万歳デモもしました。

(とある施設で警備員に授乳中の女性が追い出された

というニュースで運動勃発)

 

 

3時間ごとに授乳」の語りは減っていきました。

(まだ消滅には至らないようだけど)

 

 

「会陰を切ったほうが生まれやすい」

は時代遅れとなり、

 

会陰切開は西洋の性器切除」と

広く言われるようになりました。

 

 

 

 

お産は「病気」ではないし、

女性の身体は苦しむために作られたものではなくて、

楽しむためでありたい。

 

 

月経が痛いのは普通ではないし、

お産も赤ちゃんを自分の腕に抱くための

「手続き」でも「乗り越えるべき条件」でもないはず。

 

 

だけど、

正しい情報より偏見を生む嘘の情報の

「蛇口」が開きっぱなしという現状があります。

 

 

尊い感動的な出来事でもあるのに、

「早く無事終わってほしい」と感じたり、

 

痛い不快で、リスキーなものと思っている人が

多いのはなんでだろう。

 

 

スムーズにいくためにどんなことが大切なのか

生理的なリズムを崩す要素はどのようなものなのか

医療介入のデメリットはどんなことか

 

「カラダの持ち主」にちゃんと伝わっているだろうか。

 

女性は同意するだけではなく、

行為を望み、選ぶ主体」となっているだろうか。

 

 

 

 

 

介入的なお産が「安全なお産」という考えがある一方で、

不必要な介入は、健康を危険にさらすこともある。

 

 

赤ちゃんが、リスキーとされるお産を乗り越え

無事に生きていることが評価される一方で、

 

女性が受けた介入が人生に影響することは軽視されたり、

母子のその後の暮らしには関係ないと思われることがある。

 

 

 

だけど出産にも誕生にも、

軽視していいことは一つもないと思います。

 

 

 

落ち着いた環境で産むか、そうでないか

 

信頼できる人に付き添われるか、孤独な想いをするか

 

帝王切開か、そうでないか

 

急かされて生まれるか、そうでないか

 

赤ちゃんにストレスがあったか、そうでないか

 

生まれてすぐにお母さんの腕に抱かれるか、そうでないか

 

 

 

お産は、思う通りにはいかないこともあるし、

 

自分自身や周りの人のカラダ、心、人間関係に影響する、

一つ一つ違う唯一無二の出来事。

 

 

 

赤ちゃんにだって、

誕生した時の第一印象は残る気がします。

 

 

緊張状態で生まれるか、

ゆったり自分のリズムで生まれるか。

 

世界に好奇心を持つか、しばらく緊張してすごすか、

どこか安心できずあまり眠れないとか、そうでないとか。

 

 

 

わたしたちは一度しか生まれることはできないし、

お産も産後の暮らしも育児も、時間と誰かの支えがいる。

 

誰かが一緒なら、救われる、幸せ、と感じることが沢山ある。

 

人は人といることが必要なんだ。

 

 

 

 

わたしは正直、新しい命が生まれることが、

こんなにインパクトを与えるものだとは

産むまで思っていなかったのです。

 

「ここなら安心、

この助産師さんたちとなら大丈夫。

わたしは産める。」

 

 

そしたら、お産の最中、というか後半、

一旦死んで(笑)、

生まれ変わったような感覚がありました。

 

 

 

実際、その日から明らかに私は変わったし、

 

その何度でも生まれ変われるかのような

カラダに恵まれてよかったと、

もっと(やっと)誇りに思えるようになりました。

 

 

 

そのような体験を共にした、腕にすっぽり入る息子は、

目の前で神々しく輝く、なんだかとてつもない力を

持っているように見えました。

 

支えてくれた助産師さんたちは、一生の恩人で

憧れの存在です。感謝してもしきれないです。

 

 

 

 

お産はその時の自分らしい形、

いる環境で可能な形にしかならない、

 

人生という一つの道にある出来事で、

その後も歩み続ける道の通過点。

 

 

だから「人生を大きく左右する」と

言われるんでしょうか。

 

「ゴール」だと思っていたら「通過点」だった。

 

 

 

癒すことはできてもやり直しはできない、

身体に刻まれるもう一つの大切な経験だからこそ、

 

健康で満足いく形になるよう、

色んな人を巻き込んでいいと思います。

 

皆がそれを理解し助け合わなければ。

 

 

 

わたしが産む、だけではなく

赤ちゃんが生まれる、こと

 

自分の考え方、周囲の考え方、

皆がおかれた環境も大きく影響することを

忘れてはいけない。

 

 

 

だから早くから少しづつ、

日常で性のことを話したり考えたりすることは

必要と思うし、

 

お産と女性の身体のことを誰よりも知っている女性が、

堂々と女性を守れなくなっていくような仕組みが

固められていくのは、やっぱりいやだと思います。

 

 

 

日本には助産所(助産院)という、

継続的な寄り添いを受けながら信頼関係を築き、

 

助産のプロ、自分を知っている助産師と産める

 

希望を尊重してくれる

 

女性と赤ちゃんの生理的プロセスが崩れないよう

健康で納得いくお産・誕生を出来る限り守ってくれる

 

そのような産み場があります。

 

 

 

だけどその数は少しづつ減り、

産むことがない男性が主導で、

医療的な視点に偏ったお産の決め事をしています。

 

月経の色々もそうだけど、病気ではないし、

お産には女性にしかわからないニーズがある。

 

そして、言葉にすることが難しくても、女性同士や

助産師なら察してくれることがたくさんある。

 

 

大切な性体験でその存在により得られる安心感は、

その後の自分の健康、育児の在り方、日々の暮らしに

繋がっていきます。

 

もっと女性やその家族、助産師、そして

色んな専門家、社会自体が、

 

新しい命が生まれる

新しい命を生み出すことについて

 

考えること。大切だと思うんですよね。

 

 

「リプロ・リサーチ実行委員会」という団体で、

健康と権利を守るための活動をしています。

 

関心がある方は、ぜひサイトをご覧ください

 

 

 

今日も最後までお読みいただき、

本当にありがとうございました!

 

 

 

バスクのユミコより。

 

 

 

セルフケアのために役立つツールとして、

 

月経周期に合わせて感情や想い、

身体の調子などを記録する、

ジャーナリングシートと、

 

ホルモンの基本的な役目や

心のセルフケアについて3つのこと」を

ご紹介する小冊子を作りました。

 

 

 

 

 

シートは、

月経が始まった日から次の月経がくるまでを1サイクルとし、

周期ごとに1枚使うようになっています。

 

周期を把握したり暮らしの調整、習慣の見直しなどに

役立てるものなので、続けることが大事なのですが、

最初は何を書いたらいいのかわからないこともあるかもしれません。

 

たった一言でも、その日の気分や出来事を書く。

はじめはそれでも大丈夫です!

 

 

周期の仕組みを詳しく知らなくても、次第に発見がある。

そのプロセスも楽しめます。

 

 

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