フリーの翻訳家になる前に、某スクールで技術翻訳の基礎を学んだのですが…
「『実測値』は"found value"である!決して"measured"は使わないように!」
と講師の方が力説していたのを記憶しています。
意外だったので、気を付けないといけないなと思った訳語の一つです。
先日、思い出したかのように、alcの英辞郎で検索してみたところ、
「実測値」の訳として3つ挙げられていたのですが、
どれもmeasureを使った訳で、foundを使った訳はありませんでした。
わたしの持っている科学技術辞典にも、
図書館で調べた科学技術辞典にも"found value"とあったので、
わたしは講師の方が仰っていたことを信じているのですが…
いろいろ調べてみたところ、found valueは、
特に化学分野(元素分析など)で使われる語ということを知りました。
calculated value「計算値」とセットで使われることが多いようですね。
(当時の講師の方も化学が専門だったので、「measuredは使うな!」と
仰ったのかもしれません。)
となると、alcに載っている"measured value"とか"measurement value"というのは、
間違っているわけではなく、化学分野以外で使われる語ということですねヾ(@°▽°@)ノ
物理的な速度や頻度などでしょうか。
波長の測定もmeasuredかな…
化学分野の「実測値」はfound、
物理分野の「実測値」はmeasured(measurement)
と覚えておこうと思います(b´ω`d)♪
※お詳しい方、上記わたしの理解が間違っている場合、ご指摘ください。m(_ _ )m