和歌山県の南方に位置する町
東牟婁郡古座川町
温暖かつ湿潤な気候のため、
古来より良質の材木を産する
この古座川材を古座川沿いの
村々が古座川に流し、
これを下流の高池や西向、
古座といった場所で受け取り、
下流の町が栄えることとなった。
川と山が経済を支えていました。
観光資源として巨岩や滝も多く、
その中でも「滝の拝」と呼ばれる
珍しい滝があります。
付近の川床は約1kmにわたり、
熊野層群下里累層が露出して
小石が水流で転がって
岩石を削り深い穴になった
甌穴(ポットホール)が
多数形成され、その一部が
水路状になり、奥が落差約8mの
滝になっている。
滝の拝では夏期には滝つぼに
鮎が密集し釣り針で引っかけて
釣り上げる「トントン釣り」
という呼ばれる特有の漁法が
現地に伝わっている。
滝つぼの底を重りが
トントンとたたくため
そう呼ばれる。
古座川は火を使った
鮎漁などで有名ですが
ここにも特有な漁法があり
どちらも自然と共存する
そんな暮らしが想像できる。
滝の拝の見事な景色を眺めると
橋の袂に緑を讃える杜
金毘羅神社があります。
滝の拝太郎伝説の石が
お祭りされている神社
こじんまりとした境内
石垣に小さな社がふたつ
緑に輝いていました。
金比羅神社
こんぴらじんじゃ
和歌山県東牟婁郡古座川町小川
主祭神 大物主神
文政十一年(1828年)に讃岐国から勧請、当地から見える「金ぴらの森」に創建、明治に当地へ遷座されたとしています。
滝の拝
たきのはい
和歌山県東牟婁郡古座川町小川
200mにおよぶ岩床上に、水流による無数の岩穴が開いています。甌穴(おうけつ)やポットホールと呼ばれる大小の穴は小石や水流によりくぼみが削られて円形の穴が出来たものです。その中央に滝ノ拝の滝があり、水路状の壁面の瀞が下流へ続いています。夏には滝壷に鮎が密集し、それを素針にかけるトントン釣りは夏の風物詩となっています。また毎年7月には滝の岸壁に無数のボウズハゼやヨシノボリがよじ登っているのを見かけることがあります。
[民話]瀧之拝太郎
昔、滝の拝に瀧之拝太郎という侍が住んでいました。太郎は神様に願掛けして刀で岩に穴を掘っていましたが、999個の穴を掘ったとき誤って刀を滝に落としてしまいました。太郎は刀を探しに滝壺に飛び込み、7日経っても帰りませんでした。家族も村人も太郎は死んだものだと、7日法要を営む最中に太郎がひょっこり姿を現しました。
太郎が語るところによれば、滝壺には宮殿があり、そこに住む滝の主の姫から歓待を受けたというのです。太郎が家に帰ろうとすると姫は、落とした刀と丸い石を土産に持たせてくれました。それから以後、滝壺で雷のようにゴロゴロとなっていた音は止んだということです。
滝の拝には、滝の主を祀った金比羅神社があり、境内には太郎が持ち帰った丸石が置かれています。
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Profile 神奈木有紀(かんなぎゆき)
大阪市で広告ディレクターから2014年に独自理論による神奈木流体バランス法を作りセラピストに転身。
神奈木流の成果
http://ameblo.jp/yukibayonetta/entry-12267243176.html
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元気に自然に、ノーファンデ宣言。
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