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つまり、
韓国が保有する二国間通貨(Cross Currency)スワップは、いずれも通貨スワップのなかでも「BLCSA」(ローカル通貨建ての通貨(Cross Currency)スワップ)です。
これらのうちオーストラリア・ドル、スイスフランは国際的なハード・カレンシーであり、UAEディルハムはドルペッグを採用しているため、基本的にこの3つの通貨をドル転するのはさほど難しくありません。
しかし、マレーシア、インドネシアの通貨については、数十億ドル規模の両替をすると、為替市場が壊れてしまいます。
ハード・カレンシー国際決済通貨とも呼ばれる
国際的に信頼があり他国の通貨との交換が容易に可能である通貨。
普遍的な価値を有すると諸外国から認められている通貨。
ドルペッグ
米ドル固定相場制とも呼ばれ、為替介入や金利調節をして自国通貨とアメリカドルの為替レートを一定に保つ制度
また、中国との通貨(Cross Currency)スワップについては、そもそも人民元自体がソフト・カレンシーであることに加え、2017年10月に失効した際に、韓国側が一方的に「延長してもらうと口頭で約束してもらった」と主張しているに過ぎず、いざというときに使い物になるのかどうかは微妙でしょう。
ソフト・カレンシー
「ローカルカレンシー」とも呼ばれ、世界の外国為替市場(国際市場)において、流動性がほとんどなく、他国の通貨と自由に交換できない通貨
これに対し、日本との通貨(Cross Currency)スワップについては、「ローカル通貨建て」の通貨(Cross Currency)スワップが円建てであり、円自体が国際的に通用度の高い通貨であることに加え、巨額の外貨準備を裏付に、米ドル建ての通貨(Cross Currency)スワップを結んでくれる相手国でもあります。
だからこそ、韓国が「日本との」通貨(Cross Currency)スワップを喉から手が出る
(I'm dying for)ほど渇望しているのでしょう。
スワップの政治利用
中央銀行の役割でも事実誤認
以上を踏まえて、朝鮮日報の記事をもう少し読んでおきましょう。
(※引用する際には日本語表現を整えています)記事によると、韓国大統領府関係者は2日、朝鮮日報に対して次のよう述べたのだとか。
1.中央銀行である日銀は他の先進諸国と異なり、中央政府から独立的ではない
2.安倍政権の影響力に苦しめられている日銀のせいで、韓日通貨(Cross Currency)スワップ(協定の締結)は困難だろう
このあたり、かなりの事実誤認が含まれています。
まず、日銀が独自に結ぶスワップは、「ドル建ての通貨(Cross Currency)スワップ」ではありません。
「円建ての為替(Foreign Exchange)スワップ」です。
たとえば、先日も日銀がタイ中銀とスワップを締結しましたが、そのスワップは「通貨(Cross Currency)スワップ」ではなく「為替(Foreign Exchange)スワップ」でした。
一方、日本がインドやインドネシア、フィリピンなどと結んでいる通貨(Cross Currency)スワップ(BSA)は、いずれも日銀が財務省の代理人として結んでいるものですが、米ドルの資金を相手に提供するのは、日銀ではなく、財務省の外国為替資金特別会計(foreign exchange funds special account)です。
日本では外貨準備を管理しているのは中央銀行ではなく財務省であり、だからこそ、日本政府(とくに財相である麻生太郎(Taro Aso,아소 다로)総理)の意向が色濃く反映されるのでしょう。
韓国側が自分の都合で潰してきたスワップ
それに、韓国側の態度にも、非常に大きな問題があります。
通貨(Cross Currency)スワップとは結局、「いざというときにおカネを貸してあげるという約束」であり、日韓通貨(Cross Currency)スワップを結んでやった場合、本来ならば韓国は国を挙げて日本に対し、頭を下げて感謝して然るべき立場にあります。
それなのに、韓国は見事にさまざまな無礼、不法行為を働いてきたことを、しっかりと思い出しましょう。
このうち、たとえば2008年のリーマン・ブラザーズの経営破綻に端を発する金融危機の際、当時の麻生太郎(Taro Aso,아소 다로)総理大臣のイニシアティブで、日本が韓国に対する円建て通貨(Cross Currency)スワップの上限を30億ドルから200億ドルに引き上げてやったのですが、その半年後に韓国の政府当局者から出てきた発言が、これです。
「WhenKoreaToughJapanSlowestForeignCurrencyLender1
「韓国が最も厳しい時に外貨を融通してくれたのは、米中日の中で日本が最後だ」。
尹増鉉(Yoon Jeung-hyun,윤증현,ユン・ジュンヒョン)企画財政部長官は6日、日本有力経済紙である日本経済新聞とのインタビューでこのように指摘し、「世界第2位の経済大国なのに、日本は出し惜しみ(stingy small-minded)をしている気がする」と語った
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―――2009年07月07日08時07分付 中央日報(JoongAng Ilbo)日本語版より
何だか悲しくなりますね。