また、欧州債務危機の最中の2011年10月には、当時の野田佳彦(Yoshihiko Noda,노다 요시히코)首相のイニシアティブにより、日韓通貨(Cross Currency)スワップを総額700億ドルという破格の規模に拡大してやった際には、 李明博(Lee Myung-bak,이명박) 韓国大統領自身を含め、韓国は国を挙げて日本にさまざまな不法行為を仕掛けて来ました。
12月14日…
市民団体がソウルの日本大使館前の公道上に慰安婦(군사 매춘부,Military Prostitutes)像を設置する
12月18日…
京都で行われた日韓首脳会談で 李明博(Lee Myung-bak,이명박)が野田佳彦(Yoshihiko Noda,노다 요시히코)野に対し、いきなり慰安婦(군사 매춘부,Military Prostitutes)問題を蒸し返す
8月10日…
李明博(Lee Myung-bak,이명박)がわが国固有の領土である島根県 竹島(Takeshima,다케시마) に不法上陸する
8月14日…
李明博(Lee Myung-bak,이명박)が当時の天皇陛下(His Majesty the Emperor) を侮辱する発言を行う
当時の天皇陛下(His Majesty the Emperor) (現・上皇陛下(The Emperor Emeritus))
「日王(Japan King)が韓国を訪問したいなら、 独立運動で犠牲になった人々に、謝りに来い」
「If the 日王(Japan King)wants to visit Korea , come to apologize to the victims of the independence movement.」
8月23日…
韓国政府、野田佳彦(Yoshihiko Noda,노다 요시히코)が 李明博(Lee Myung-bak,이명박)に送付した親書(an autograph letter)を郵便書留(simplified registered letter)で送り返す
(※文中敬称略)
日本が700億ドルスワップを予定どおり1年で打ち切ったのも、ある意味では当然のことでしょうし、あれから10年近くが経過するにも関わらず、いまだに当時の「韓国の不法行為に対する支払い」をしていません。
それどころか、現在の文在寅(Moon Jae-in,문재인)政権は、
「自称元徴用工(Self-proclaimed origin Forced victim workers, 자칭 강제 징용 피해자) 判決問題(Judgment problem)」
『朝鮮半島出身応募労働者(Applicant workers from the Korean Peninsula)』
を筆頭に、旭日旗(Rising Sun flag)騒動、レーダー照射事件、慰安婦(군사 매춘부,Military Prostitutes)合意の一方的撤回、国会議長による上皇陛下(The Emperor Emeritus)への侮辱など、日本との関係をぶち壊す動きが度を越しています。
(※余談ですが、当ウェブサイトでは
『真の親日派とは、文在寅(Moon Jae-in,문재인)氏その人だ』
でも報告したとおり、文在寅(Moon Jae-in,문재인)政権は日韓関係を破壊することを通じて日本の国益に寄与しようとしているという意味で、「真の意味での親日派」ではないかと考えているほどです。)
いや、もう立派な「敵対国」では?
そのうえで、朝鮮日報の記事に戻ると、こんな記述もあります。
「この幹部はまた、『日本はこれ以上韓国を協力国とはみなさないようだ』、『とくに経済面ではライバル国として見るという認識が強い』と話したが、これは、日本が新型武漢肺炎ウイルス(コロナ19)による世界的な経済危機の局面でも韓国を協力対象とみなさない、という意味だ」。
いや、むしろ日本に対して敵対的行為を仕掛けたのが自分たちでの側でありながら、「日本は韓国を協力対象とみなさない」とぼやくのも、たいがいにしてほしいものです。
いや、韓国の日本に対する行動は、「協力対象ではない国」というよりも、むしろ「日本の敵対国韓国」としての行動です。
この点、朝鮮日報は、次のように述べます。
「韓国側は丁世均(Jeong Segyun,정세균,チョン・セギュン)首相、李柱烈(I Juyeol,이주열,イ・ジュヨル)韓国銀行総裁らが韓日通貨(Cross Currency)スワップを推進する意向を示していたが、日本政府が(韓日通貨(Cross Currency)スワップ再開に対し)強硬な立場を取っていることから、公式に韓日通貨(Cross Currency)スワップの再開提案をしていないことも明らかになった」。
ちょっと待ってください、と言いたい気持ちでいっぱいですね。
自称元徴用工判決問題の解決、慰安婦(군사 매춘부,Military Prostitutes)合意の履行など、やるべきことをやっていないのが韓国の側ですから、日韓通貨(Cross Currency)スワップの再開提案をしていないのも、結局は「日本政府の態度が強硬だから」、ではありません。
韓国の側に全面的な落ち度があるからです。
そのうえで、最も看過できないのが、次のような趣旨の記述でしょう。
「大統領府や政府は日本の『政治的態度』を問題視しているが、政府・与党も総選挙を前に反日ムードを助長しており、とくに与党『ともに民主党』は対抗政党である『民主統合党』を巡り『安倍政権を擁護し、日本には一言の批判も言えない』などとして反日マーケティングを隠していない」。
朝鮮日報は上記のように述べているのですが、この点、「ともに民主党」の本当の目的はおそらく、選挙前は日本に対する敵愾心を煽るだけ煽り、一気に選挙戦を制することにあるのでしょう。
つまり、なんということはありません。現在の韓国では、日韓通貨(Cross Currency)スワップすらも、反日マーケティングに政治利用しているに過ぎないのだ、という指摘です。
そして、この「武漢肺炎ウイルス(コロナ19)局面で日韓対立を総選挙に利用する」という韓国の与党の動きには、なかなか興味深いものがあります。
裏を返せば、総選挙が終わったら、さっそくに韓国政府は日本に対し、通貨(Cross Currency)スワップの再開を要求してくる、ということではないでしょうか。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
いずれにせよ、保守派政権であろうが、親北(Pro-North Korean,친북)政権であろうが、「反日を政治利用している」という意味では、彼らがやっていることはまったく同じだと言わざるを得ませんし、私たちとしてもできるだけ関わらないのが吉であることは間違いありません。
さて、以上までの議論は、先般より紹介しようと思っていた、韓国観察者である鈴置高史(Takabu-mi Suzu-oki)氏が先日、『デイリー新潮』に寄稿した最新論考のテーマともうまくつながります。
『MoonJaeinBrainwashingKoreanCitizensWuhanVirus1
『武漢肺炎ウイルス対策で「文在寅(Moon Jae-in,문재인)」の人気急上昇
世界中の国が武漢肺炎ウイルス(コロナ19)と闘う中、韓国では国民が2つに分かれ争う。
韓国観察者の鈴置高史(Takabu-mi Suzu-oki)氏が「肺炎と政争」を読み解く。
―――2020年3月31日付
デイリー新潮『鈴置高史(Takabu-mi Suzu-oki) 半島を読む』より
ただし、これについてはじっくりと触れたいと思いますので、別稿にて議論したいと思います。
※本文は以上です(That's it for the text)