父方の祖父は、私が16歳の時に他界したが、第二次世界大戦の際に、満州で、ほとんど生き残りがいなかったと言われるソ連とのノモンハン事件で戦った人物。
その中で生き残った。
当時、戦争体験を色々と聞きたくて、今は亡き祖父によく尋ねたが、当時の経験がよほどつらかったようで、多くは語ってくれなかった。
ただ、父の姉にあたる叔母さんが、今は亡き叔母さんの母(私の祖母)から祖父の体験談を聞いたとのことで少し、当時の話を教えてくれたことがある。
祖父は、ノモンハン事件で生き残り、野外キャンプまで戻る途中、のどが渇いて水を飲みたくても、川には毒が流され死亡するケースも多々あったことから川の水は飲めず、戦車の上にたまった血で染まった水をすくって飲んで生き延び、野外キャンプまで戻ったとか。
また戻った際には3日たっており、空腹の中にいきなり食事を掻き込んだので、胃がびっくりして倒れてしまった、、と聞いた。
戦友も多く亡くなり、その死を多く無残な形で目撃し、自分自身も命の危険にさらされ、そして、ある時は自分や友、国を守るために、きっと相手側の命も奪ったこともあったかもしれない。
皆が強制的に国に駆り出され、一般人も国や家族、自らを守るために戦った時代。
祖父の弟は今写真を見ても端正な容姿の弟さんだったが、彼もまた、船の上で爆弾を落とされて亡くなったとか、。
母方の祖母のお兄さん二人もまた、海外で命を落としている。
・・・そんな多くの犠牲の上にある今の平和。
私たちが当たり前のように享受しているものだけど、私たちの祖先が命を落としてまで守ろうとしてくれたもの。
彼らが命を賭してまで守ってくれた国・・守ってよかった、と思える国になっているだろうか、。
・・・そう思いたい。
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