2017/12/13

父の容体悪化の知らせを受け、急遽里帰りの時期を早めて新幹線に乗りました。

お昼頃千葉の実家に到着すると、来客がありました。
新潟に住む父の上から3番目の兄(父は男5人兄弟の末っ子)が、私より少し早い便の北陸新幹線に乗ってきたようです。
母は近しい人たちに父の状況を知らせたようで、数日前には父の故郷である黒部から小学校時代や高校時代の旧友が訪問したとのことでした。
(その後も、父の兄弟、母の兄弟、大学時代の旧友、会社の元同僚、定年後に働いた会社の元同僚、飲み仲間などなど、たくさんの方々が我が家を訪れてくださり、生前に皆さんに会えたことを父は大変喜んでいました。)

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荷物を置き、いよいよ父と対面です。
新幹線で実家に向かっている時から、その瞬間が怖くてたまりませんでした。

部屋に入ると、父は壁側を向いて寝ています。
叔父に「お父さんに顔見せてあげて」と促され、私は「お父さん、帰ってきたよ」と覗き込みました。
父は、ゆっくりと体の向きを変え弱々しく片手を上げ、「おう」と一言。

頬はこけ、手足は筋肉が削げ落ちて痩せ細り、元気だった頃の父の面影がひとかたもありません。
泣かないと決めていましたが、その姿を目にしたら涙が溢れ出てきてしまい、顔を下に向けて部屋を出て、涙がおさまるまで声だけでみんなの世間話に参加しました。

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この時の父の状況
・自力で体を起こすことができず、寝返りがやっと。
・テレビや新聞雑誌を見る余裕なし。
・面会人が来てもあまり話せず。
・トイレは室内のポータブルトイレに全介助で移動
・水分以外は口にせず。
・夜間は母が隣りに布団を敷いて付き添い

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実家のトイレやお風呂場、食卓、、、
そこに父が居ることがもうないのかと思うと、なんともいたたまれず、悲しい気持ちになりました。