フィンランドに戻って、一息つきました🇫🇮
皆様いかがお過ごしですか?
2025年6月5日、
渋谷区のハクジュホールさんにて、第6回目の室内楽コンサート“白夜に聴く音“が無事に終演いたしました。
(リハーサル風景)
コロナ禍でストップしたこのシリーズ、再開できたことがかなり嬉しくて、アンコール前にマイクを持った際は言葉に詰まってしまいました。
なによりメンバーに恵まれ、
各地で活動されている方々が数日集結してリハーサルから本番までの日々を過ごさせていただき、すごく充実していて刺激的で、夢のような時間でした。
リハーサルは5月に1回、6月に2回。毎回およそ5〜6時間に及ぶ練習でした。朝からスタジオに集まり、さっと音出しがはじまり、ある程度の流れを確認したあとに、細かくお互いの思っているテンポ感、リズム感、どこまで一つのフレーズでおしゃべりするのか、どんな音の色なのかなどを音で聴き合います。
そこにはほとんど言葉はなく、
「もう一度20小節目からお願い!」といって演奏、
「あーーなるほど。じゃあテンポを落とすのはもう少し緩やかに、弓順はこうしよ!」
といった具合でひとつひとつ聴き合い、
私たちにしか奏でられない曲として、少しずつ決まっていきます。
それぞれの育ってきた環境、習得した技術、素晴らしいものを見た時や聞いた時の感覚など、人生で培ってきたものがみんな違っているのに、今回はそのひとつひとつを話さなくてもどこかで理解できて、どこかで繋がっていたような気がしたのです。
(実際のところ、いくら言葉を使っても、どれだけの時間話し合っても、なかなか伝わらない、理解できない、音が進まないこと、音で会話ができない事はたくさんあります。自分や相手に関係なく💦)
感じてきた事がどこか似ていて、見たものがどこか近いから、こんなに短時間で一つの作品を完成させられたのではないかなぁと思ったりします。
(本番中:シベリウス/ ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲)
前半のドレスは白夜のイメージにピッタリだったデザインのもの。
後半はシンプルなワインレッドで演奏させていただきました。
【プログラム】
シベリウス: ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 JS 66
❄︎10代で書かれた作品。フィンランドの短い夏、太陽の動きが感じられないほどゆっくりとした時間の流れ。時たま風に吹かれて揺れる湖の水面、そんな小さな動きに惹きつけられる作品でした。
メラルティン: 弦楽三重奏 作品133
❄︎今年は生誕150年で、ぜひとりあげたかったフィンランドの作曲家の作品。民族舞踏の抒情的な旋律が時折顔をのぞかせ、2楽章は告別の音楽、白夜の火祭りを連想させる第3楽章と、東洋の響きがする4楽章。どこか耳に残るテーマが多く、ご来場いただいた方々からもお楽しみいただけたお声をいただきました。
グリーグ: アンダンテ コン モート(ピアノ三重奏) EG116
❄︎ノルウェーの民俗音楽を自作に多く取り入れている作曲家として知られています。単一楽章でありながら、豊かな感情、繊細さが表現された作品。1つのメロディーを華麗にゆるやかに変身させていく音楽に、ただ時を委ねていました。
ブラームス: ピアノ四重奏 第3番 作品60
❄︎ブラームスにとって父のように敬愛するシューマンが精神錯乱により入院した頃に構想し、曲の完成までにおよそ20年の歳月を要した作品。嵐のようにめまぐるしく揺さぶられていた若かりし頃の内面を、より緻密に、よりリアルに表現されています。
このコンサートではメインに演奏され、わたし自身は舞台の上だと忘れるほど没頭していながらも、どこか冷静で、今でも一つ一つのフレーズを鮮明に思い出せる演奏でした。
(アンコール)
アンドレー: ピアノ四重奏曲より 第2楽章
❄︎白夜に聴きたい曲の最後にふさわしい、優しくあたたかい作品でした。夜なのに明るい森の音と、湖のほとりを思わせるようなメロディーに心を寄せていただきました。
ご来場いただいた皆様、ハクジュホールのスタッフの皆様、ありがとうございました。そして今回の音響を担当してくださったモーキーさん、受付スタッフを担って下さった皆様、お写真を提供いただいたRyokoさん、曲目解説のお手伝いくださったMikiさん、チラシ、プログラム制作くださったDaiさん、
それからいつもサポートいただいている後援会会員の皆様、本公演のご後援いただいた日本フィンランド協会様、心より御礼申し上げます。
最後の写真はフィンランドに降り立った瞬間、朝3時50分の太陽☀️白夜の暖かい太陽にホッとした瞬間でした💕
yuki
(素敵なお写真を撮ってくださったフォトグラファー、RYOKOさんのインスタです)
Ryoko Takanashiさんのインスタ