今日は「なぜ、熱中症がおこるのか？」
体の仕組みから考えてみたいと思います
最後に熱中症の時の対策も
看護師目線から書いてみましたので
覚えておいてくださいね
まず、体は体の中の熱を放散するために
汗をかきます
汗をかいたら、そのあと
少し涼しくなるんですね
打ち水と同じ原理です
詳しく書くと
外の気温が上昇したときや
運動をしたときは
体温や肌表面の温度が上がります
それを下げるために汗が出ます
その汗が皮膚の上で蒸発するとき
初めて体温が下がるわけです
（これは実は科学の範囲なんですね）
そして、その汗を蒸発させるためには
「湿度と風」が必要なんです
このご時世、暑いので
湿度は低いからOKとしても
風が当たるか当たらないかって
超大事！！
そうやって、体は熱がこもらないように
自然と調整してくれています
だけど、冷房に当たり過ぎていたり
水分が少ないと
出せるはずの汗も出せない
だから、しっかりと水分を摂る事は
大事だし、汗をかくことも大事
そして、風に当たる事がもっと大事
（冷房の風じゃなくてね）
うちわや扇風機の方が、
汗がかければ、より体を冷やせるって事なんですよね・・実は。
今は汗をかくことを嫌う人が多いですね
まずはしっかりと汗を出せないと
体の中の水の流れが悪くなります
いくら水分をとっても
それを体の外に出して
体温調整できなければ
水の冷却効果って
汗ほどじゃないんです
水分を摂る事の必要性は
体の中を冷やすこともだけど
汗をかくことも理由の１つです
急激な気温上昇で
汗が一気に出た時には
特に水分不足になるので
汗が出なくなります
（体の中に出るほどの水分が
残っていないから）
だから、汗をかいたのなら
しっかりと水分補給しないと
出るものも少なくなります
後は、体の中の水分が
全て出きってしまわないような工夫
それが塩分です
塩分が体の中にあると
体の中の水分を外に出さないように
調整してくれます
だから脱水は起こしません
え？水分って出なきゃ困るんじゃないんですか？
適度に出るのは大事だけど
出きってしまうと脱水で死にますよ
出きってしまわないように
必要な水分を保持してくれるのが塩分
なので、朝からしっかりと
塩分を取っておくと
脱水にはなりません
こうやって、体の仕組みがわかると
どうすればいいのかわかりますよね
１、朝から塩分をしっかりと摂る事
（誰ですか？高血圧が心配だから
減塩しているとか言ってるの？
今、減塩で検索してごらんなさい
減塩は必要ないって論文や記事が
出てきますよ）
塩を摂る際には
天日塩という、良い塩をお使いください
２，水分は水と塩で十分
ポカリスエットとかアクエリアスとかは
糖分がかなり入っています
糖分はスポーツの後なら
必要になってきますが
汗をかいただけでは不要です
血管を収縮してしまいますしね
なので、水で十分です
心配な方は経口補水液を
準備してください
※体が必要だと感じたら経口補水液も
美味しく感じますが、
まずく感じるときには
まだ、体が必要としていませんので
１つの目安にしてください
３，熱中症になってしまったら
なんとなく体がだるい、頭が痛い、
ふらふらする、手足に力が入らない
軽症から重症までありますが
まずは体を締め付けているものを取る
体に密着している服が
汗をかくのを防いでいる
可能性があるので
できるだけ、皮膚を露出させる
（外での対応は気を付けてください）
そして、水分が飲める方は水分を取る
飲めない方はすぐに救急車を！
点滴が必要です
４，体を冷やす
最後にしっかりと体を冷やす
冷やす部位は脇の下、首の横、後ろ
そして、両そけい部分
（リンパが流れている関門のような場所）
外で洋服を脱がせられない時には
水で濡らしたバスタオルを
体の上に置きます
それを何度も変えてください
外での対応はそれで十分です
（救急車が来るまでの対応）
自宅にいるのであれば
水風呂に入るなど
体の熱を取ってください
冷房で体を冷やすのでは間に合いません
気をつけないといけないのは
体温調整が難しい
子供とお年寄り
子供は汗腺が少ないので
汗をかくときには一気に
出てしまいます
なので、こまめに水分を
取らせてください
高齢者は元が干からびているので
（言い方・・（笑）
すぐに脱水を起こします
そして皮膚感覚が鈍いので
気温が高くてもそれを感じにくいです
体温が低いのも特徴・・
エアコンでなくてもいいけれど
冷たい、涼しい風が当たるような
工夫をしてみてください
今はエアコンも遠隔で
操作できるものもあるので
ご家族が外から昼間だけ
付けてあげるとかしてみませんか？
命には代えられませんからね
便利なものは使いましょう
朝は味噌汁、漬け物などで
しっかりと塩分を取り
かけるときにはしっかりと汗をかく
先日、軽い山登りをした時には
汗をかくのを覚悟して
着替えを持っていきました
そういう、準備も大事ですよ
何にせよ、しっかりと
備えを怠らない事が
自分の命を守る事に繋がります
ぜひ、今年の夏は
熱中症にならないように
お気を付けくださいね
以前書いた記事ですが
参考までにどうぞ、
「経口補水液」の作り方が乗っています
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