「samazama」を読んだ感想を下記にまとめます。
文様について歴史的な観点から深く考察し、自ら文様をデザインしている点に感銘を受けました。
気に入ったものをフリーハンドで書くことで造りが理解しやすいという記述にとても共感しました。自分で一度模写することで見ただけでは見落としがちな部分や分かりづらい構造を理解しやすくなるのだと思います。
研究の背景として、日本の伝統文様の特色などが記載されていたのが興味深かったです。
大陸から流入したものが日本人の感性によって磨かれ、生活に密着した文化となったことや「用」と「美」の融合など日本の歴史と密接に関わっていると感じました。日本史が好きなので、このような背景について学ぶことが楽しいと感じました。
研究の過程で、様々な文様をいくつもデザインしていたことから、アイデアが思いついたらすぐに作品として形にすることの大切さを感じ取りました。また、ただ作るだけではなくそこに意味を見出して研究の軸となる要素を決めることも重要だと感じました。作品を作りつつも、限られた時間を有効活用できるように考えていきたいです。
見本帳紋デザインに関する記事では、色鮮やかな文様が沢山書かれており、目を楽しませてくれるものだと感じました。以前ゼミ活動で持ち帰った水彩色鉛筆を使ってこのような文様をデザインしてみるのも面白いだろうと考えました。一つひとつの文様にモチーフとなったものや込められた意味などがあり、日常生活の中で人々の幸せを願い受け継がれてきたものがあるのだと思い感慨深かったです。
また、普通紙では筆の跡が見えてしまいあまり良くない仕上がりだったが和紙に顔料を塗ると引き立て合っていたという記述を読み、その組み合わせが長い間使われるのには相応の理由があるのだと実感しました。日常の中で生活に寄り添ってきたものの良さが時代を超えて受け継がれていくのが歴史の面白さだと感じました。