障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》 -5ページ目

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

4月、新年度が始まりました。

足羽河原の桜は、今が満開です。花曇りが続き、やや残念ですが、気温が低くその分長く桜が楽しめそうです。

 

4月ゆいの会は

日時 4月22日(土)13:30~15:30

場所 さくらハウス

2月のゆいの会で報告した、実践する時間や教材などを工夫した「児童ディでの性教育」をもう一度紹介したいと思います。ちょっとした工夫とやる気が、子どもたちの成長に発達に大きく関わり、保護者との連携をさらに深めていった様子が語られています。また、時間の関係で紹介できなかった、岐阜県の劇団ドキドキわくわくにヘアメイクのプロの美容師として関わる河村さんの実践を紹介し、皆さんで話し合いたい
と思います。

 

たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。

ゆいの会 2月例会 2月18日(土)13:3015:30

 

●雪が降ると言われていたのに穏やかな晴天の午後でした。最近では小浜市など嶺南に大雪がありましたが福井市では本当に降っていなくて、天気予報で「平野部で6080センチの降雪予想」となっていても「どうせまた降らないのだろう。」と思ってしまう。これを「ふるふる詐欺」と言います(笑´∀`)。少人数ではありましたが、楽しい例会でした。

●1月22日に開催された「人間発達と性を探る 22 障害児・者性教育セミナーin堺」(主催 "人間と性"教育研究協議会 障害児・者サークル、「せいかつをゆたかに」実行委員会)の第2分科会「小・中・高~学校・寄宿舎・放課後・家庭での生活の中で」での実践レポートを元に、学習と意見交換をしました。

 西宮市にある「放課後等児童デイサービスのぞみ」での性教育実践についてのレポートでした。まだ始めて半年ほどで、職員さんたちが子どもたちの反応を見ながらとても熱心に進めておられる様子が伝わってきました。主な内容は、あの超定番!「サイコロゲーム」と「体の部位の名称を知る」、「プライベートゾーン」です。手作りサイコロの目には「握手」や「ハグ」のほかに、「ほっぺにチュウ」がありました。この目が出て相手が「いいですよ。」と言った時に、指導者や見ている大人たちはどう対応するのか、という質問が分科会で出たそうです。こちらの事業所は小学1年生から中学3年生までと幅広い年齢の子どもたちが利用しており、性教育も一緒にやっているのだそうです。たとえば中3の子が小1の子のほっぺにチュウするとしたら、見ていてちょっとハラハラするかもしれないと想像しました。「いいですよと言われたけど、みんなが見ている前ではやめておきましょうね。」などと声かけすることもあるようなのですが、サイコロゲームの趣旨を考えると、そのような否定的な言葉かけをするような目は入れないほうがいいのではないか、という意見があったそうです。参加する子どもたちの話し合いのもとで、みんなが賛成して「ほっぺにチュウは絶対に入れたい。」と決めたのならば、話は別なのだけれど、という意見に納得できました。

●体の部位の名称の学習やプライベートゾーンの学習でも、職員さん手作りの教材がふんだんに使われています。『あっ!そうなんだ!性と生』のイラストや説明をベースにして、子どもの目と耳と心にすっと入ってくるような工夫がされています。まだまだ緒に就いたばかりというお話でしたが、学校外の異年齢集団で、安心と信頼のある空間で学ぶ性のお話は、きっと一生の財産になるのではないかと感じました。

 
立春をすぎ、まだまだ寒い日もありますが、春が少しずつ近づいています。今年初めてのゆいの会は、先日大阪で行われた、障害児・者サークルセミナーの報告をしたいと思います。
 
(2月のゆいの会)
日時:2月18日(土)13:30~15:30
会場:さくらハウス
 
児童ディでの実践報告(サイコロゲーム・身体の部位の名称・プライベートゾーン)では、取り組みだしてまだ日が浅いにもかかわらず、子どもたちが熱心に参加する姿に驚いています!と言う報告者の言葉や、岐阜県の劇団ドキドキわくわくにヘアメイクのプロの美容師として関わる河村さんの実践では、障がいのある青年の発達とヘアメイク、「こんな自分もいいな」もうひとりの自分に出会うヘアメイク教室について紹介したいと思います。

皆さんのご参加をお待ちしています。

 

あけましておめでとうございます。

暖かな年明けとなりました。

今年もゆいの会をよろしくお願いします。

 

2017年の日程です。

 2月18日(土)13:30~15:30

 4月22日(土)13:30~15:30

 6月17日(土)13:30~15:30

 8月19日(土)13:30~15:30

10月21日(土)13:30~15:30

12月16日(土)13:30~15:30

 

会場は「さくらハウス」です。

福井市網戸瀬町10-36

 

参加費、会員:無料 非会員:300円(資料代)です。

 

問い合わせ:090ー7589ー3637(東みすゑ)まで。

 

皆さんの参加をお待ちしています。

 

 

 

 

 

先週、初雪が降りこのまま寒い冬に突入かと思いましたが、

今日は、穏やかな晴天の日曜日となりました。

冬の暖かな日差しは、ほんとにありがたいです。

 

12月ゆいの会の報告です。

12月17日(土)、放課後ディーサービスの指導員の方の初参加があり、5名の参加者でした。

自己紹介、近況報告の中から出てきた話題について話し合いました。

●男の子の自慰行為の確立

性的発達は、生活年齢と同等なので自分の体の変化が理解できずにパニックに陥るケースは多い。射精をうまくコントロールできないことから、性器いじりをつづけたり、間違った方法で自分の体を傷つけることもある。自分で学習することが難しいので、父親が教えることが望ましが、親ゆえに困難な場合もあり、教員や施設の指導員が教えることが必要。なにより、プライバシーが保たれ安心して過ごせるスペースを確保することが重要。

 

●男子と女子の人間関係作り

思春期に入った男子と女子が体を密着していることがある。これは人間関係の程よい距離感を知らない場合が多い。禁止をしても何も改善はしない。ここちよい他者とのかかわり方を積極的に学ぶことが必要。「ふれあいさいころゲーム」はとても有効。

「さいころゲーム」を、参加者5名で、思春期真っ只中のような気持で実施し、恥ずかしかったりうれしかったり、そんな気持ちを体験しました

 

[ふれあいさいころゲーム]

サイコロの目に「あくしゅをする」「ハイタッチをする」「かたくみをする」「あたまをなでる」「うでをくむ」「せなかあわせをする」など書き、さいころを転がして出た目によって、みんなでふれあいをするもの。相手に確認をして、許可ができるというルールなのでふれあいの体験とともに、断られた時の気持ちの立て直しの体験をすることもできる。

 

今年最後のゆいの会も、ほっこりした時間を過ごすことができました。

2017年の開催予定は、近日中にアップします。

来年も、みなさんの参加をお待ちしています。

皆さま、よいお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

 

 

福井ではうれしい雪のない師走になっています。

朝晩はずいぶん冷え込んできましたが、日中は日差しが暖かくありがたいですね。

 

次回のゆいの会は

12月17日(土)13:30~15:30

さくらハウスにて開催します。

 

今回は、「サイコロゲーム」を紹介し、実際に皆さんで体験してみたいと思います。

ふれあいの保障の大切さを学んでみたいと考えています。タッチングだけでなくアイスブレーキングやコミュニケーションとして活用できます。

皆さん!楽しく体験してみませんか。

 

たくさんの方の参加をお待ちしています。

朝晩がめっきり寒くなりました。

なかなか気温の変化に体がついていかず、最近風邪をひいてばかりいます。皆さんも、体調管理に気をつけてください。

 

10月ゆいの会は7人の参加でにぎやかに行いました。

出来立てほやほやの書籍、発達障害の子の子育て相談5「性と生の支援~性の悩みやとまどいに向き合う」を教科書に、皆さんで話し合いました。

今回のテーマは(33)異性とのトラブルを学校に相談したら「近づかない」という指導されたという相談事例です。恋愛には学びのヒントがいっぱい。まず学校とよく話し合い、「恋愛講座」を開講を提案。学校が性教育に前向きになれないなら、放課後デイや青年学級などの地域の活動の場に提案してみては。家族でも「恋バナ」をして親子の関係を縮めましょう。

恋愛は総合学習。禁止をすることで得られることは何もない。むしろ人格否定につながる。失敗とやり直しをくりかえし、成長をする。

肯定する言葉かけは、心地よい感情が残り、自分を大切にする気持ちも育つ。

男性のみの施設で、AVビデオが玄関に散乱していた。女性の指導員がとても不快な思いをしたので、個人のスペースに片づける事を提案したところ、玄関が整然とした。具体的に指導し、改善できたことは褒めていく。

と、いろんな意見が飛び交いました。

 

A青年の近況

いままで、あまり触れることがなかったA青年の仕事、産休代でこられた指導員さんが、今回初めてゆいの会に来られ、A青年の仕事について紹介してくださいました。

A青年は、現在、浴衣の帯を作る会社に勤めています。それはそれは丁寧な仕事ぶりで、帯の仕上がりは職人並みだそうです。機械の操作も完璧で、かなりの仕事人みたいです。ミシン仕事が得意で、かばんやポーチも完璧な仕上がりで、すぐに売れてしまうようです。機械の修理も得意で、壊れたミシンや家電の修理も上手にこなします。ミシンかけは他の入所者の方にも指導して、教え方がまた上手らしいです。

ゆいの会の希望の星、A青年がどんな大人になっていくのか、これからも楽しみに見守りたいと思います。

 

次回ゆいの会は、12月17日(土曜日)です。

皆さんの参加をお待ちしています。

 

 

 

9月は、長雨と台風で過ぎていきました。

今日は、久々の抜けるような青空。もう秋空ですね。

 

さて、10月ゆいの会のお知らせです。

日時:10月15日(土)13:30~15:30

場所:さくらハウス

今回は、「性と生の支援~性の悩みやとまどいに向き合う~」の新刊紹介と参加者の皆さんに悩みや困りごとをじっくり話していただき、皆さんとざっくばらんに話し合う場にしたいと思います。気軽に参加してください。

 

たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。爆笑

8月の終わりに日本列島を脅かしつづけた台風10号も去り、

今日は久しぶりの真夏日。

しかし、吹く風の涼しさからは確実に秋の気配を感じます。

以下、8月ゆいの会、杉川さんのレポートで報告します。

 

 

今回は初めての方も含めて6名の参加者で話し合いました。

 

まず前川さんより7月31日から山形で開催された性教協全国夏期セミナーの参加報告がありました。前川さんが参加したのは、特別支援学校高等部でのふれあいサイコロゲームを使ったからだと心のふれあい体験学習の実践をまとめた大分サークルが担当する模擬授業。実践者はサイコロゲームが今までの性のモラルを教える学習とはちがった手応えを感じ、このような体験型学習こそが必要なのではないかと報告しています。

 

実はここで使われていたさいころゲームは、ゆいの会メンバーのひとりが20年も前から知的養護学校寄宿舎での性教育を実践してきた中で、仲間たちと作り上げてきたゲームのひとつなのです。2013年の季刊セクシュアリティ60号にこのさいころゲームを紹介したところ、これが全国の性教育教材のひとつとなり、それぞれの学校や場に合わせたものとなって使われているということですね。本当に嬉しい限りです。

 

次に東さんより、3年目にして性教育をしていかなければならないと腹をくくった成人施設の取り組みと覚悟が感じられるレポートの報告がありました。相談を受ける人は相談者から質問や悩みを相談されるとHowToで答えがちだが、それではいけない。職員の中で話し合いをしながら試行錯誤しながらレポートを書くということ、これが大事だと強調されました。

 

最後は参加者の悩み相談や近況報告。

幼少の頃からずっと通っている児童デイでの中学生に対する性への配慮や、お兄さんやお姉さんになったという自覚の持たせ方などへの助言をもらいました。

また、成人施設では女性に興味がありべたべたしたりする利用者に、仕事をする場所ではしないということを分からせたいという質問には、される側がハッキリと嫌だと言うことを伝える、周りもかっこ悪いということを伝えるなどのアドバイスがありました。

 

今回も猛暑の中を自転車で駆けつけてくれたA青年。好きな彼女からライン招待が届いて心揺れたことを新しい職員さんに相談できたとのこと。確実に一歩一歩成長していく彼に参加者からエールが送られました。

 

次回は10月15日(土)13:30~15:30

たくさんの方の参加をお待ちしています。

暑い夏もお盆を過ぎると、心なしか過ごしやすくなってきます。
足羽河原の散歩でも、涼しげな虫の声が聞こえるようになっています。
残暑も厳しいでしょうが、元気に乗り切りましょうヒマワリ

8月ゆいの会は、
8月20日(土)13:30~15:30
さくらハウスにて行います。

今回は8月7日の京都で行われた、全障研(全国障害者問題研究会)での報告をしたいと思います。

問題行動を抱えている青年に対する、職員の性に対する考え方、とらえ方、性だけではなく生活全体を通して、彼の行動を支援し、理解しようとする職員集団。腹をくくって取り組もうとするレポートを、皆さんで協議したいと思います。

たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。