2月ゆいの会の報告 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

ゆいの会 2月例会 2月18日(土)13:3015:30

 

●雪が降ると言われていたのに穏やかな晴天の午後でした。最近では小浜市など嶺南に大雪がありましたが福井市では本当に降っていなくて、天気予報で「平野部で6080センチの降雪予想」となっていても「どうせまた降らないのだろう。」と思ってしまう。これを「ふるふる詐欺」と言います(笑´∀`)。少人数ではありましたが、楽しい例会でした。

●1月22日に開催された「人間発達と性を探る 22 障害児・者性教育セミナーin堺」(主催 "人間と性"教育研究協議会 障害児・者サークル、「せいかつをゆたかに」実行委員会)の第2分科会「小・中・高~学校・寄宿舎・放課後・家庭での生活の中で」での実践レポートを元に、学習と意見交換をしました。

 西宮市にある「放課後等児童デイサービスのぞみ」での性教育実践についてのレポートでした。まだ始めて半年ほどで、職員さんたちが子どもたちの反応を見ながらとても熱心に進めておられる様子が伝わってきました。主な内容は、あの超定番!「サイコロゲーム」と「体の部位の名称を知る」、「プライベートゾーン」です。手作りサイコロの目には「握手」や「ハグ」のほかに、「ほっぺにチュウ」がありました。この目が出て相手が「いいですよ。」と言った時に、指導者や見ている大人たちはどう対応するのか、という質問が分科会で出たそうです。こちらの事業所は小学1年生から中学3年生までと幅広い年齢の子どもたちが利用しており、性教育も一緒にやっているのだそうです。たとえば中3の子が小1の子のほっぺにチュウするとしたら、見ていてちょっとハラハラするかもしれないと想像しました。「いいですよと言われたけど、みんなが見ている前ではやめておきましょうね。」などと声かけすることもあるようなのですが、サイコロゲームの趣旨を考えると、そのような否定的な言葉かけをするような目は入れないほうがいいのではないか、という意見があったそうです。参加する子どもたちの話し合いのもとで、みんなが賛成して「ほっぺにチュウは絶対に入れたい。」と決めたのならば、話は別なのだけれど、という意見に納得できました。

●体の部位の名称の学習やプライベートゾーンの学習でも、職員さん手作りの教材がふんだんに使われています。『あっ!そうなんだ!性と生』のイラストや説明をベースにして、子どもの目と耳と心にすっと入ってくるような工夫がされています。まだまだ緒に就いたばかりというお話でしたが、学校外の異年齢集団で、安心と信頼のある空間で学ぶ性のお話は、きっと一生の財産になるのではないかと感じました。