おはようございます、こんにちは、こんばんは!
yui-yuiです!٩(ˊᗜˋ*)و
さて、今宵は森羅変転《ワールド・フラクション》第八回!
森羅変転、ワールド・フラクションという言葉は、橙乃ままれ先生のログ・ホライズンという作品に出て来る言葉です。
〈森羅変転〉(ワールドフラクション)とは〈大地人〉の賢者リ=ガンの研究に登場する「世界級魔法」のことである。
全世界の運命をねじ曲げる程の威力を持つとされる魔法で、現在までに3回の発動が確認されている。
第一回は、〈六傾姫〉(ルークインジェ)による亜人間の創造。
第二回は、善の種族の総力を挙げた儀式による〈冒険者〉の招来。
そして三回目が〈大災害〉である。
前回に引き続き、わたしの創作の歴史の中で起こったワールド・フラクションをおさらいして行きます。
第一回
山田さんとの出会い。
終了。
第二回
林君との出会い。
終了。
第三回
赤い光弾ジリオン、超音戦士ボーグマンとの出会い。
終了。
第四回
ライトノベル、TRPGとの出会い。
終了。
第五回
若木未生先生の作品との出会い。
終了。
第六回
ブギーポップシリーズとの出会い。
終了。
第七回
ひぐちアサ先生の作品との出会い。
終了。
第八回
古典部シリーズとの出会い。
第九回
映画大好きポンポさんとの出会い。
今回は第八回のワールド・フラクション。
米澤穂信先生の作品、古典部シリーズとの出会い。
から行きましょう!٩(ˊᗜˋ*)و
さてさて、もう八回!
でもこれはあくまでも大きな森羅変転であって、小さな変転はいくらでもありますからね!
わたしの中で特に大きな、ということで、第8のワールド・フラクション!
米澤穂信先生の古典部シリーズとの出会い!
愚者のエンドロール!(๑˃̵ᴗ˂̵)و
待て待て!
またやっちまってんぞオレ!(゚Д゚;)
一作目は、その名も
氷菓
今はなき、角川スニーカー・ミステリ倶楽部!
アーマード・コアは2作目のプロジェクトファンタズマから買い。
ブギーポップは2作目のVSイマジネーターから買い。
古典部シリーズもだよ!
:(;゙゚''ω゚''):
アニメではタイトルが氷菓になっていますが、小説では古典部シリーズの第一作目、アニメでは第二話から第五話までの、いわゆる、関谷純に関わる氷菓事件までのことを『氷菓』と言います。
ね、前も書いたけど、愚者のエンドロール、表紙のどこにも、古典部シリーズとも書いて無ければ"2"とも書いてないでしょ!
裏表紙見ろよ、って話なんですが(´・ω・`;)
まぁそれはいいとしてですねw
小説に大きな衝撃を受けたのは、若木未生先生以来です!
2002年に氷菓と愚者のエンドロールを読んで、その当時は、うわぁ、面白いなこれぇ!
(゚Д゚;)
と思ったくらいでした。
でね、だいぶ年数が経って、スニーカー・ミステリがなくなってることすら知らず、ある年の大掃除。
あ、そう言えばコレ、続き、出てるのかな、と思ったのが2011年w
時間たちすぎたwww
そうしたら、角川文庫で出てた!(゚Д゚;)
ので、買いに行きます。
3巻にあたる『クドリャフカの順番』
4巻にあたる『遠回りする雛』
爆おもろすぎてソッコーで読み終わっちまった!
(゚Д゚;)
そしてその直後ですよ。
アニメ化情報が飛び込んできたのは!
当時私まだmixiやってて、109人マイミクさんいたけど、知ってるの一人だけだった!w
京都アニメーションさんは、良くもまぁ本当にこの作品を見つけてアニメ化してくれたものだよ!
毎週毎週劇場アニメのようなクオリティで、丁寧に描かれた神山高校、神山市を生き生きと活動する(奉太郎以外)古典部の面々は本当に素晴らしかった!
致命的な原作改変もなく……なくはないか(゚Д゚;)
でもストーリー改変はなく、本当に素晴らしいアニメ化でした。
その改変も、製作側や演出側が欲張ってとか、クソみたいなプライドでこっちのが面白いとかいう感じではなかったので。
あと、わたしは、先ほど貼った愚者のエンドロールを一番最初に購入していたため、千反田さんのイメージがコッチだったんですよ。
コッチ。
なので、アニメ版の千反田さんに慣れるまでが大変だった……。
第一話連続で何十回も見たもんw
はやくこっちの千反田えるに慣れるんだ!つってw
まぁ、アニメの話はここまでにしましょう!
米澤穂信先生の作品は、古典部シリーズと、
<小市民>シリーズの一巻を読み
それと映画で『インシテミル』を見ました。
その時は、 黒牢城で直木賞作家までになるとは思いもしませんでした!
山田風太郎賞とのW受賞!
ボトルネック
追想五断章
も手元にあるのですが、まだ読んでいません。
(´・ω・`;)
<小市民>シリーズ、第一巻『春期限定いちごタルト事件』
これもまた氷菓の様に『日常の謎』を追ったミステリで、主人公の小鳩君と小佐内さんの二人でお話が進みます。
短編連作でテンポも良いのですが、引っかかる……。
わたしはこのお話の主人公、小鳩常悟朗がいけ好かなかったのですw
折木奉太郎とちがう!(当たり前)
まぁ多くは語るまい。
もしかしたら誤解ということもあるかもしれん。
ちなみにこの<小市民>シリーズ、アニメ化します。
2024年7月からの予定らしいです!
小説は断念してしまったので、アニメは是非とも見たい!
でもやっぱり小鳩常悟朗、いけ好かんな!w
インシテミルは館モノのミステリになるのかな。
がっつり人が死ぬし、怖かったよ(´・ω・`;)
本では読めない……。
わたしは古典部シリーズが好きで、米澤穂信先生の全作品が好き、と言う訳ではないようですw
でも黒牢城は読みたいと思っています!
さてさて、わたしが古典部シリーズの続きがあったことを知り、それを読了し、アニメ化が発表されました。
アニメが放映されるまで、何度も小説を読み返して、わたしはすっかり古典部シリーズのファンになってしまうのです。
古典部シリーズはミステリではありますが、いわゆる日常の謎を追うミステリですので、人が死ぬことはありませんし、ハルチカシリーズの様に、人は死なないものの、謎を解いた結果、登場人物が不幸な目に遭うことも、ほぼありません。
優しいお話なんですよ。
だから好きなんだと思うし、最新刊である『いまさら翼といわれても』では、将来のことに思い悩む主要登場人物の姿がとてもキツかった。
そしてそのミステリ、日常の謎は、ほぼ主人公、折木奉太郎の一人称で語られます。
時々、他の古典部メンバー、千反田える、福部里志、伊原摩耶花の一人称になることもあります。
Wikipediaによれば、
折木奉太郎:シャーロック・ホームズ
福部里志:ワトスン
伊原摩耶花:レストレード警部
千反田える:事件解決の依頼人
に当たるそうです。
まぁもちろんそのまま当てはめて物語が展開される訳ではないですよw
あくまでも例え、ですし、多少の諧謔もあると思いますし。
で、その折木奉太郎の一人称が、わたしにはとっても心地よかったんです。
彼は里志君より弁は立たないし、知識もない。
それなりに難しい言葉は知っているみたいだけれど、それをひけらかそうとは考えもしていない。
学校の定期試験ではどれも平均点で、良くもなく悪くもなく、といった感じらしいです。
大罪は108だと思っていて、それは煩悩だよ、と突っ込まれたり、『陸山さん』を『りくやま』って読んだり、闘争の闘が斗だったので『とそう』と読んだり。
まぁ読めんわな、ふつうはw
折木くんの一人称に出て来る難しい言葉は、米澤先生が知っている知識が出ちゃってるんだろうなぁ、って思いますねw
恐らく頭がよく回転も速い米澤先生だと、米澤先生の考える平均点の男子生徒でもこのくらいは知っているだろう、ということ。
読んでいるわたしが、致命的に頭が悪いこと。
このギャップが大きいとも思いますw
ま、それも良いです:(;゙゚''ω゚''):
折木くんは、小学生時代にあった、ある事件から
やらなくてもいいことなら、やらない。
やらなければいけないことなら手短に。
をモットーとする、省エネ主義者。
このモットーは古典部シリーズを代表する台詞とも言えますねw
暢気で怠け者で面倒くさがり、と思われるかもしれないし、事実千反田さんや伊原さんにはそう思われているけれど、違うんですよw
必要以上のエネルギーを消費したくないだけなので、例えばどうしても、どうやっても避けられない面倒ごとが発生してしまった場合(千反田さんからの依頼)、それは「やらなければいけないこと」になるので、「手短に」済ませるために、全力を尽くすんですよ。
いやいややって手を抜いたり、いい加減なことをすれば、返って長引いて、余計にエネルギーも時間も無駄にする。
それを折木くんは良く判ってるんです。
だから、動くとなれば一生懸命考えるんです。
まぁ少々理屈っぽいところもあるけれども、それはご愛敬。
そこが可愛い所でもあるんだしw
でも、古典部シリーズ、折木奉太郎の語り、米澤穂信先生の力で、目から鱗が落ちました。
それが判る前の一人称は、例えばREFRAINシリーズの第一部、The Guardian's Blueはなんか軽い感じなんですよね。
まぁ軽いノリを目指したのは目指したのですが、あの時は執筆者の書き易さとか好みでしょ、くらいでしか考えていなかったせいもあります。
今は、表現したいことを、どう表現するかで、使う人称を変えています。
ファンタジーモノが三人称なのは、客観視と様々な人が物語の中に入っては出て、ということがあるので、一人称では表現しきれないことが多いから、というのが理由の一つですね。
バンドモノはどちらでも良いのですが、前述したとおり、軽いノリを出したいときや、主眼となる人物、一人称を語る人物の心の内を表現したいことが多いので、一人称が多いです。
そういう感じで、わたしは古典部シリーズから、一人称の大切さを学びます。
REFRAINシリーズも第二部から第五部の四作は一人称続きです。
そしてREFRAINシリーズ第六部『おやすみ、ララバイ』では、主人公のモデルを折木くんにして書いてみました。
最初はだいぶ、劣化折木奉太郎でしたねw
あれ、でも今読むとそうでもないな……w
ま、まぁ言い訳がましいことこの上ないですが、ちゃんと折木奉太郎にならないように、という意識は常にしていましたしね。
お話が進むにつれて、新崎聡という人物が立つようになりますが、個人的に実験は大成功だったと思いました。
何しろ折木くんは穏やかな性格だけれど、新崎君は荒っぽいんですからw
京都アニメーションさんからのアニメ化、ということで、氷菓も米澤先生も一気に、小説界隈ではない方面で名前を知られることになったでしょう。
良くある「や、わたし騒がれる前から好きだったし」みたいな感覚に捕らわれますがw
ホントのこぉとさ~!(アニメじゃないし)
米澤先生はXもされていて、実のある話はしないことにしています、と仰っています。
その上諧謔に溢れた方でユーモアセンスも素晴らしいw
まぁここは個人的な好みにも依りますがw
例えば『箱の中の欠落』の冒頭、折木くんと里志くんの電話のやり取り、折木くんが焼きそばを作った直後に里志くんが折木くんの家に電話をかけた時の二人のやり取り。
ほんの些細な、ちょっとしたやり取りなのに、物凄く奉太郎っぽくて、里志っぽくて、面白い。
あそこは、ファンにはたまらない会話だったと思います。
ああいう諧謔と面白さ。
それと、これは特撮で多くの作品の監督をされています、田崎竜太監督が仮面ライダー555で大切にされていたことなのですが『外連味』は、大切に扱いたいなぁ、と思えるようになりました。
諧謔ってギャグとは違いますしね。
気の利いたとんちで笑わせるような感覚。
外連味は、本当に匙加減。全くなくてはつまらない。
あり過ぎたら高カロリーで要らなくなっちゃう。
そうしたものを、古典部シリーズを読み込めば読み込むほどに学び、知っていったように感じました。
それから、米澤先生は古典ミステリから新しいものまで、たくさんの物を知っています。
『米澤穂信と古典部』
この本では、古典部シリーズの四人の部屋にある本棚を紹介していて、それはつまり、米澤先生の頭の中にきちっと内容が入っている本、ということなんですよね。
おびただしい量ですw
そりゃあ直木賞作家ともなれば当たり前という印象もあるのかもしれませんが、ミステリだけではないのですよ。
それから、北村薫先生や綾辻行人先生との対談もあって、勿論対談はとっても面白かったのですが、わたし自身、もっと読書量を増やして、自分の本棚を充実させないといけないな、と思いました。
それが面白いものを書くための材料にだってなる訳ですし。
自分に足りないものが沢山ある、と教わった気がします。
あと、この本に収録されている書きおろし短編
『虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人』
も、めちゃくちゃ面白かったです!
٩(ˊᗜˋ*)و
そんなこんなで、とても多くの学びを得た、米澤穂信先生と、古典部シリーズとの出会いでした。
1:オリジナルキャラクターを創る
2:オリジナルストーリーを創る
3:絵の改革と、自分の創作の改革の始まり
4:ファンタジー世界やライトノベルの理解を深める