はじめまして。
英会話レッスンを担当しているStephenです。Nice to know you all!

Noriko-sanから

「物知りなスティーブン先生から私の生徒さんたちに、英語の勉強法など、いろいろ教えてあげてください!」

と頼まれましたので、Noriko-sanへの恩もあり、この場を借りて、様々な情報を皆さんと共有できれば、と思います。

私自身、日本人生徒さんに英語をかれこれ7年ほど教えていますが、その経験を踏まえて、英語を習得する上で最も重要なのは:

1. 単語数を増やすこと
2. 時間を徹底的にかけること
3. 努力を惜しまないこと


……の3つだと、確信しています。

なぜ上記3つなのか。
その前に、私の身の上話を、少々。



私はというと、数十年前にアメリカに移住し、留学生としてアメリカ生活をスタート。
現在は東海岸に、4人家族で住んでいます。
英語での会話が日常の9割を占めていたため、長いアメリカ生活で日本語を話すことをすっかり忘れてしまいましたが、日本語の読み書きは一応、できます。

日本人留学生としてスタートしたときは、会話どころか、ほとんど英語の読み書きすらもできない状態だったので、それはもう、1日10~12時間は英語に漬かっていたいた覚えがあります。



留学生はアメリカ国籍の生徒と違い、今も昔も、学費がバカ高い。
短大ですら、為替レートにもよりますが、1年間で200万円に届きかねません。

必然的に、1クラスも落とせない、という覚悟ができ、それはもう必死でした。
中国や韓国、フィリピン、インドネシア、インドなどのアジア圏から来た、他の留学生たちも、必死の何の。

ところが同胞、つまり周りの日本人留学生を見ると、授業に出ず、宿題も提出せず、何も発言せず、で次々に脱落していく様。

私が通った短大は日本人留学生が15人ぐらい居たと思いますが、短大卒業までに漕ぎつけたのは、私を含めてたったの3人



恐らくそうした留学生の間では、代返していれば単位が取れる、大学や短大はモラトリアム期間、だと捉える、あまり宜しくない日本の風潮が身に染みていたから、だと推測します。

アメリカの、特に大学・短大レベルで教える先生たちは容赦のない人々が目立ち、顔や名前を覚えられない生徒を何の躊躇もなく落第します。

結果的に残るのは、いまここで頑張らないと後がない、と真剣に自分と向かい合う、生徒のみ。

日本で生活していると「今日のテスト、あんま勉強してこなかったよー。」と、自身の努力を公にしない空気に慣れきってしまいますが、コッチの学生間でそんなことを言ったら、あくまで学校はスキルを磨く場所と考え真面目に学業に励む他の生徒たちから内心、めちゃめちゃ馬鹿にされます。



私が特にそれを痛感したのが、自身の論説を証拠をそろえてバックアップし、他の生徒を言い合いで打ち負かす、一般教科必須科目の「Argumentation(論証)」のクラス。

当時「Bowling for Columbine」が社会現象なのもあって、テーマは銃規制だったと思いますが、私はこの議論に際し、けっこう入念に準備をしました。

で、議論の当日。

自分よりも年下の白人生徒のクリストファーに、完敗しました。

すぐにクリスを捕まえて「なんであれだけの資料を集められたんだ!?」と聞けば。

「そうだな、週末も図書館に行ってからかもな。(Oh yeah, I went to library on weekends)」

考えてみれば、土日は休むものだ、と勝手に思っていたのが、当時の私。
私が近所のバーベキューパーティーに行っている間にも、クリスは黙々と、図書館通い。

当然先生からの評価は、私がB判定(80~89点)、クリスがA判定(90~100点)



そうして理解したのは。

「自分が怠けている間に、他の競争者らは何時間も割いて、“実践的な”力を身に着けている」

という、至極単純な真理。

私はどちらかというと、受験戦争がイヤだったのもあって、ある意味ではそれに逃げる形で渡米したのを否定しませんが、結局どこへ行っても、苦労や努力は避けられない、むしろそこから目を背けたら人間失格だ、というのを、このような形で比較的若い時期に体現できたのは、幸運だったのかもしれません。

何故ならそれによって、今の自分自身があるから、です。

と、まあ。

これ以上語ると、読み手がついていけないと思いますので、一旦は箸を休めるとして。



アメリカで運営する大半の学校は、留学生対策として、英語を英語で教える、いわゆる「English as a Second Language(ESL)」を例外なく持っていますが、私がそうしたESLで生計を立てている、アメリカ人の先生方と話したとき、興味深かったのが。

「アメリカで日常生活を不便なく遅れる単語数はだいたい2,000。(You just need 2,000 words to live your daily life)」

言われてみれば確かにそうだ。I、you、he、she、itなどなど、毎日使う単語なんて、けっこう限定されてはくる。

日本の英語教育では、中高の6年間を通して、3,000単語を習得する、と聞く。

残念ながら日本の英語教育は、いわゆる「空欄を埋めよ」系の暗記型から、2019年にもなって全く脱していないのを、親戚の中学生の子が見せてくれた教科書から、瞬時に読み取れた。

じゃあ何が、実践的なのか!?

それを私が、今後、少しずつ皆さんに、お伝えできれば、と思います。何卒。

(Stephen)