(C) 2020 Al Jazeera

先週8日の土曜付けで、アメリカの新型コロナ感染者数が500万人を突破。

Congratulations! 医療費の莫大な額も、銃による死者の数も、新型ウィルス感染者数も、アメリカは世界でナンバー1!〔CNBC〕

ドキュメンタリー映画の後続に影響を与えまくった名監督マイケル・ムーア(Michael Moore)も自著、たしか「Stupid White Men」(“アホでマヌケなアメリカ白人”と、直球の邦題が付いていたな)で、似たような風刺を書いていた記憶があるが、証拠となる具体的な数字を無視する無教育なひとびとの多さも世界でナンバー1かもしれないのだから、感染者数の減少が、見えない。


(C) 2020 Spectrum News 1

事実、先週の土曜に、ビバリーヒルズを中心に、そのだらしない服装を見ればロクな教育を受けてないのが一目瞭然な、トランプ支持者たちが、ソーシャル・ディスタンシングを完全無視した反対デモを昼間から行っていたりなど〔KTLA〕、やはり人口の多い街は、市民を制御するのに苦労している模様だ。

ただそうした街を引っ張っていかないとならない市長ともなるとさすがのもので、LA市長エリック・ガルセッティ(Eric Garcetti)は先週水曜に、もし大規模で密なパーティーを行っている家を見つけたら、電力会社と結託し、電気と水を止める("... to shut off water and power service to properties hosting large house parties")」〔NPR〕、と宣言したし、こういうところがアメリカの面白さでもあるな、と呑気にも思ってしまう。


(C) 2020 E! Online

その他の大きいニュースだと、カリフォルニア州上院議員のカマラ・ハリス(Kamala Harris)が副大統領候補に選ばれた、とのことで、もしこれでジョー・バイデンが大統領になれば、アメリカ史上初の、黒人女性副大統領となる。〔CNN〕

ハリス議員の聡明さと気品の高さは、私も去年、民主討論会を見ていたときに、強く感じたので、今の混乱したアメリカを引っ張っていくのに、最適の人材だ、と私も思う。


(C) 2019 Pima County Public Library

それでもやはり、いまの流れだと年内、いやハロウィンの頃には、感染者数が1,000万人を突破しそうな勢いだが、いま明言できるのは、「自分の身は可能な限り、自分で守る」。

外出時にはマスクを常備。

意味のない外出は控える。

ひとが集まる場所は避ける。

知らないひとが近づいてきたら、6フィートの距離を開ける。



(C) 2020 USA Today

ウィルス対策専門家のアンソニー・ファウチ先生がトレヴァー・ノアと約4か月前に行ったインタビューにおける情報内容が全く錆びていないというか、結局は、禁欲的な態度を保ち、かつ反抗的な姿勢を抑えれば、新型だろうがある程度は自力で防げるウィルス、というのが私の理解。

拡散するときは一気に拡散するのがこのウィルスの「見えない」怖さで、それはたとえば、あの人口の多さにも関わらず感染者数拡大をしっかり抑えている日本でも最近、鳥取の高校生88人が一気に感染、だなんてニュースを耳にすると、このウィルスの脅威が伝わってくる。






まあ鳥取というと、砂丘や水木しげるロードよりも早く、私は「かつ江さん」騒動を思いだしてしまうが、ゆるキャラは無駄に奥が深いというか、シスト男爵モンベモンなんかを見ていると、作り手の想像力は計り知れないなぁ、と。

話を戻して。


(C) 2020 ABC News

アンソニー・ファウチのような、自分の選んだ道を究めた、真の意味での専門家は、難しい単語や表現を、一般人に分かりやすく説明できる、高いコミュニケーション能力を、自然にモノにする。

で、先日、仲の良い友人と数か月ぶりに、2時間ぐらい雑談したが、「人間はどういう瞬間に、アマチュアの領域を脱して、プロフェッショナルになれるんでしょうね。」との話になったとき、やはりその方と私とで共通したのが、「承認欲求を捨てて、相手が欲しいものを自信を持って提供できるぐらいの、特化した能力が確実に身に着いたとき、じゃないかしら。」


(C) 2020 GET FIVE

私もここ数年で人付き合いが随分変わったもので、気付けば、部長やマネージャーと言った、それなりの社会的ポジションに就いて、リーダーシップを発揮している方々ばかり。

無論、Noriko-sanもその中の一人だが、こういう方々とやり取りをするのは本当にラクで、自身の経験に裏打ちされた分析・解析力がデフォルトで高いから、だいたい一言二言で、真意が通じることが多い。


(C) Modern Restrictionalistic Center

「自分は他人からこう見られたい、敬われたい」との気持ちを根っこから消せないうちは、まだまだ半人前で、いくらそれっぽい言葉を紡いで努力してますアピールをしても、高い位置で鎬を削り合っている人たちは、そんな浅墓さを一瞬で見抜く。

私も10年ぐらい昔は、「リスペクトされたい」気持ちが抜けていなかったが、今は逆に、そうしたアマチュア臭さを見抜けるぐらいにまでスキルを向上させたし、昔の自分のダメな部分も、あらかた指摘できる。


(C) 2019 the balance careers

たとえば私は、会話によるコミュニケーション能力をここ数年であれこれ研究し、「聞き手を確実に楽しませられる」レベルにまで持っていけた。

これまでに自分が経験してきた物や事柄を適切に利用し、難しい内容を、ある程度教育を受けているひとならば問題なく理解できる範囲にまで、落とし込む。

どんな相手でも、自分が持っていなかった知識や情報には、それが興味を惹くものならば、確実に耳を貸す。


(C) 2020 Forbes

ゆえに会議通訳でも、「言語の違う相手との相互の理解をきちんとできる」ところまで、持っていけるのだ。

それがきちんと結果を出しているのは、英会話を教えている生徒さんたちからのしっかりした手応えや、大きな会社で重要なポジに就いている方が興味を持って私の話を聞いてくれたり、通訳者として起用してくれるのを見ていれば、良く分かる。

今の私は別段それを、嬉しいことだと思わないし、むしろこれぐらいできて当然、とすら思っている。


(C) 2019 Memechurch

この領域にまで達すれば、「Welcome to the club!」ではないが、別に自己アピールをしなくても、他人は自然と、ついてくる。

自我や個性を保ちつつ、ある程度は自分を捨てて、他人を楽しませたり、助けたりする。

ミュージシャンならば、様々なジャンルを追求し演奏力に磨きをかけ、音楽に疎い人をもアッと言わせるほどの即興演奏ができれば、それはもう一流。


(C) BLS

ましてやアメリカの看護師たるや、情報管理力や個人情報の徹底した秘匿性などなど、求められるものが高水準。

なので、労働省労働統計局(Bureau of Labor Statistics)でのデータにもあるように、アメリカは3億2,000万超もの総人口ながら、そのうちのたった1%にも満たない、約300万人しか、正看護師の職を得られないのだ。

まあ、Noriko-sanの元へ問い合わせてくる申請者の方々は、そもそもテキスト量の膨大な公式サイトを読めば分かるように、正しく踏まなければならないステップの多さを、文章からでも理解できるだろう。もうね、越えなきゃならない壁の連続。

私も、実際に看護師として働く知人などから、正看護師として正式に勤務できるようになるまで、どのぐらいの費用がかかり、どれだけの年数を必要とし、さらにエリートのネイティブとの厳しい競争を山のように勝ち抜かないとならないか、を散々聞かされているから、「アメリカで看護師になれますか?」との質問をする時点で論外としか思えない。


(C) 2018 TradingSim

色んな国の留学斡旋会社が、「アメリカで正看護師に成れる!」をキャッチにして、まるで'90年代から特に東海岸で流行りだした証券詐欺会社(Pump and dumpと呼ばれる)のごとく、私からすれば「ほんとかよ~。笑う。」な看護留学プランを売り出しているし、リサーチ能力が足りないと、やっぱそこで金をどぶに捨てて終わってしまう。

その点でNoriko-sanの会社がフェアなのは、かなり正確な情報を、あくまで表面上とはいえ(出し過ぎると他所に盗まれるから)、すでにウェブで公開していることで、実際、サポートの始まった生徒の手配は、入念すぎるぐらいに入念。

頑張って結果を出さない生徒には苦行だが、きちんとしたステップを踏んでいき、英語力を積み重ねていくのが好きな生徒ならば、先の成功が保証されているサポート・プランなので、私も思った、「そりゃ当たるでしょ」。


(C) 2013 Search Engine Watch

私は基本、そもそも全て自力でこなして私費留学した経験者だから、留学斡旋会社のオペレーションを、胡散臭く思う。

そんな私が喜んで手を貸している時点で、いかに彼女にスジが通っているか、は、この長文ブログをわざわざ隅々まで読み込んでくれている、まともな教育を受けてきた方々なら、理に適うことだろう。

かように私は、「年齢・人種・性別」で差別する真似は絶対にしないが、「教育度」の面では極端に差別的な態度に出る、「貧民バカからは嫌われるが、金を持ったエリートからは好かれる」、それこそこの厳しいアメリカ社会で悠々自適に暮らしている人間の典型だが、その辺の、「教育度」差別に関しての詳細は、次の機会にでも。

(Stephen)