安易な思考回路だったんだと思う
「付き合ってくれ」
いきなりすぎて、どうしていいのかわからなかった。
彼は、明るくて陽気で面白くて、いっつも笑顔でいる人だった。
見ていて、飽きないし嫌いじゃない。
彼がなぜ、私を選んでくれたのか分からないし、もっと可愛い子だって仲のいい子だっているのに。
彼を好きかどうかというよりも、正直、彼に告白されて嬉しかった。
ただ、嬉しかったから。
ただ、それだけの事で私は頷いて彼に返事した。
私の返事を聞いた彼はいきなりキスしてきた。
っ!?|(゚Д゚〓゚Д゚)
い、いきなり!!
こういう展開は初めてだ。
私の頭の中は、まだ早いと思う気持ちと、付き合うことを了承したんだからと思う気持ちで交錯していた。
そんな私の気持ちなんて知らずに、彼は、硬く閉ざした私の唇の間に舌を入れようとしてきた。
っっ!?!?!?!?!?!?!?
さすがに、そこまでは出来なかった。
私にはそんな勇気無かった。
まだ、自分の気持ちに確かなものはなかったし、彼の事なんにも理解なんてしてなかった。
「体育館の裏」じゃなくて「階段」で
ウッチーと初めて会話してから、そんなに日にちは経っていなかった。
あれからも、数回話をした。
でも、まだ友達と呼べるほど親しくなった気はしていなかった。
「今日、帰りのSHR終わったら、階段とこ来て。」
ウッチーにいきなり言われた。
ウッチーはその言葉を私のそばを通るときにスラって言って
私が彼の顔を見る前にどっかに行ってしまった。
女の友達にウッチーに言われた事を言ったら、「それ絶対告白だよ!」って。
友達のその言葉に、私は否定的だった。
だって、まだそんなに親しくないし。
付き合うとか考えられるような関係じゃないよ。
そんな気持ちを抱きながら、彼が先に教室を出るのを待って私も階段のとこに行こうとした時
友達に肩を叩かれ、振り返ると、笑顔で私を見送ってくれた。
私は正直、苦笑いだった。
階段のところにいる彼に近づいていった。
人には見られない、屋上の入り口近くの踊り場に連れて行かれた。
彼は、私に言葉を言わせる間もくれない程、その場に着いた途端に
「付き合ってくれ」
友達に言われたとおりになってしまった。
嬉しいというより、驚きとどうしようという不安が大きかった。
もっと積極的になりたいものです
クラスでは席替えもあったりして、色々な人と話が出来るようになっていった。
クラスの中には不思議とリーダー的存在が出来るもので、
男子では、背が高く茶髪で陽気で、誰とでもすぐに仲良くできるウッチー
女子では、見た目はギャルだけど、しっかり意見言えて行動するアキ
という子だった。
アキとは喋ったりして仲良くしてた。
こういうリーダー格の子は、私にはないものを持ってるから好きだ。
ウッチーとは会話もしたことが無かった。
それでも、面白くて陽気で常に笑顔でいる人だなという印象は強かった。
そんな彼と初めて話をしたのは、数学の自習時間だった。
「ねぇ、この問題教えてくんない?」
いきなりだったから、驚いた。
私に話しかけてきてる…?よね(#ノ゚Д゚)ノ…ドウシヨウ
初めは戸惑っていて「うん」とか短い言葉でしか返せなかったけど
話しているうちに、楽に話せるようになっていく自分がいた。
たった10分15分程度の会話だった。
話せればもっと仲良くなれる。
そんな事分かってるつもりだけど、なかなか私の性格ではそれが出来なかった。
やってみても空回ってる気がしてならなかったから。
そんな事考えずに、もっと積極的に色々な人に話しかけたりすればよかったな、と今さらだけど思う。