自身恋愛史 -5ページ目

ここが出発点だったのかもしれない

クラスの水面下で起こった私の恋は、水面を揺らすことなく過ぎていった。


部活も何部に入るか決めて、毎日毎日部活に精を出していた。

5月も半ばになると、部活のメンバーも固定されてきた。

女子と男子で部室が別だったから、すぐに女子同士は仲良くなれた。

部活に来ると、みんなに会えるからすっごく楽しくて仕方なかった。



それから数週間、突然新しく、男の子が一人入ってきた。


先にこの部活に入っていた男の子が、その人を呼んできたらしかった。

とくに彼に対して印象は無かった。

…というか、女子のメンバーは仲良かったけれど、

男子とは部室も違うしあまり話をしたことがなくて、あまり興味を持ってなかった。





この時は、今の大切な気持ちは全く考えられなかった。

本当に、私はこの部活のメンバーに出会えた事を幸せに思う。

短期間じゃ、理解しきれなかったよ

その日以来、私はなんだか、彼と付き合う気が無くなった。

彼と私は、付き合う形が違うんだなって実感していた。


付き合うって事は、自分と相手の考え方とか理解できないといけないんだな…



彼とは同じクラスだったから、毎日必然的に会わなきゃいけない。

嫌だった。

というか、どうやって顔を合わせればいいのか分からなくなっていた。

出来る限り、彼の顔を見ないようにしていた。


そんな私の状況に彼は、気付いていたのだろうか。

彼はとくに私に話しかけてこようともしてなかった気がする。

結局、彼は私の事をどんな風に見ていたのか、思っていたのか全然分からなかった。

もっと相手を理解してからにしよう

高校に入って初めて付き合った人。

告白されたその日に、二人で一緒に帰った。

私はバス停まで歩きで、彼は自転車だった。

彼は自転車を押しながら、私のペースに合わせて歩いてくれた。

バス停に行くまでの短い間に、小さな公園がある。

少しその公園に立ち寄って、話をした。


二人っきりで話すことはほとんど無かったから、たくさん話がしたかった。


少し話したときに、ベンチに彼が座って私を呼んだ。

「ここに座って。」

と言って大きく広げた足の間に私を座らせ、後ろから私を抱きしめた。


私はドキドキしてた。

なんか、少女漫画の世界の主人公のようなそんな気分と錯覚してしまうようだった。

だから、私は彼の手が胸を触っていることに気付いてなかった。


「何カップ?」


平然とした顔で聞いてきた。



クラスで彼の姿を見ているだけの私はこの時まで気付けなかったけど、相当手の早い男だった。

それを知った時、まだまだ子どもだった私は彼のその早さにはついていけなかった。