アトピー ⑥ 合併症は?
合併症としては、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などのアレルギー疾患を発症することが多いです。
気管支喘息とは
発作的に咳や痰が出たり、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音を伴って息苦しくなったりする疾患で、気道に慢性的な炎症が続き、さまざまな刺激に対して気道が敏感になることが原因で起こるといわれています。小児の場合、吸入性アレルゲン(ダニ、ペット、カビなど)をはじめとした、アレルゲンに対するアトピー反応が原因となっているケースが多くみられます。
アレルギー性鼻炎とは
くしゃみ、鼻みず(水様性)、鼻づまりといった症状が出る疾患。ダニやハウスダストなどが原因となって起こる通年性アレルギー性鼻炎と、スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、シラカバなどが原因となって起こる季節性アレルギー性鼻炎に分類されます。
アレルギー性結膜炎とは
白眼の部分(結膜)が炎症して赤く充血する、かゆみを感じる、目やに(眼脂)が出る、涙が出るなどの自覚症状がある場合、アレルギー性結膜疾患と診断されます。なかでも、顔にアトピー性皮膚炎がある人に起こる慢性的なアレルギー性結膜疾患を、アトピー性角結膜炎と呼ぶこともあります。
その他にも重要な合併症として、白内障、網膜剥離、などの眼疾患やウイルス感染を起こしやすくなります。
白内障とは
眼球の前部にある水晶体が白くにごる病気で、年齢を重ねることで発症しやすくなるため、老化現象のひとつとも考えられています。
網膜剥離とは
目のなかで最も重要な網膜が、なんらかの理由ではがれてしまう病気。黒い点や虫のようなものが見えたり、視野が欠けたり、視力が落ちたりするなどさまざまな症状が現れます。
カポジー水痘様発疹症とは
アトピー性皮膚炎のバリア機能が低下した肌に、ヘルペスウイルスが感染して起こります。ときに高い熱が出て、入院が必要なこともあります。
伝染性膿痂疹とは
細菌に感染して起こる病気。いわゆる「とびひ」です。子どもに多く発症し、夏場によくみられます。抗生物質の内服、外用が必要です。
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アトピー ⑤ どこにできやすい?
基本的には、左右対称にひじやひざの内側にできるのが特徴です。
ひどくなると全身に広がります。
年齢(乳児期、幼小児期・学童期、思春期・成人期)によって湿疹ができやすい部位や症状が変化します。
多くは思春期前に軽快しますが、10~20%は成人後も継続します。
乳児期では、頭、頬、口のまわり、首、耳の付け根が多く、悪化してくると身体や手足に広がります。
幼児・学童期では、首、ひじの内側と外側、ひざとその裏側など、関節の部分に多くみられます。
思春期・成人期では、上半身(顔、首、胸、背中)に発症しやすいです。
季節的には、夏にジュクジュクし、冬は乾燥してカサカサする傾向があります。
子どもにおいても大人においても、肌をかきむしることで皮膚炎の症状が悪化し、ますますかゆくなるという悪循環を呈しやすくなります。