アトピー性皮膚炎⑦【大阪で鍼灸治療を受けるなら康祐堂あけぼ…
アトピー性皮膚炎の症状には、皮膚がカサカサして乾燥しているという状態から、皮膚が硬くゴワゴワになったり、腫れてジクジク汁が出るといった症状まで様々な段階があります。
これを「それぞれの皮疹の重症度」とします。
「病気としての重症度」ではそれに加えて皮疹の拡がりが考慮されます。
重症:高度の腫脹/浮腫/浸潤ないし苔癬化を伴う紅斑、丘疹の多発、高度の鱗屑、痂皮の付着、小水疱、びらん、多数の掻破痕、痒疹結節などを主体とする。 |
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| 中等症:中等度までの紅斑、鱗屑、少数の丘疹、掻破痕などを主体とする。 | |
| 軽症:乾燥および軽度の紅斑、鱗屑などを主体とする。 | |
| 軽微:炎症症状に乏しく乾燥症状主体 アトピー性皮膚炎の治療で重要な位置を占める外用療法の選択では、「病気としての重症度」ではなく、皮膚の状態を元にした「それぞれの皮疹の重症度」が大切になってきます。 例えば、範囲が狭くても腫れてジクジクしている状態があれば、重症と判断して強力な外用療法が選ばれます。 一方、全身に湿疹があっても、多少赤くなってカサカサしている程度であれば、強い治療は必要ありません。 康祐堂あけぼの漢方鍼灸院 |
アトピー性皮膚炎⑥【大阪で鍼灸治療を受けるなら康祐堂あけぼ…
スキンケアについて
スキンケアのポイントは、清潔と保湿です。
すなわち、汚れや汗の刺激でかゆくなることがあるので、汗をかいたままにしないこと、および、乾燥肌は刺激を受けやすくかゆくなりやすいため肌にうるおいを与えること、の2点が重要です。
洗いすぎにご注意!
保湿剤を塗る
洗いっぱなしで、そのままにしておくと、皮膚は乾燥しがちです。
自前の皮膚の脂分だけで保湿できない時は、入浴後などに保湿剤を塗って外からうるおいを与える必要があります。
引っかいても傷をつくらない
引っかき傷ができると皮膚のバリア機能が壊れて、アトピー性皮膚炎はどんどん悪くなってしまいます。
そこで掻いても傷をつくらないための工夫が必要です。
1.手袋をする
乳幼児ならミトン型の手袋を、大人でも、寝るときに綿製の布手袋をすると、寝ている間にかきむしるのを防ぐことができます。
子供の爪の伸びるスピードは成人より早いため、週に2回、深爪しない程度に爪を切りましょう。
2.長袖・長ズボンの綿の下着を着る
寝巻きやパジャマの下に長袖・長ズボンの綿の下着を着るとよいでしょう。
下着の下まで手を入れて皮膚をかいてしまう患者さんも多いようです。
そのような時には、下着の袖口や裾の部分を伸縮包帯で巻き、止めておくと効果的です。
かゆみが我慢できない時
1.冷やす
皮膚が温まると血行が良くなり、かゆみが増してしまいます。
局所的にかゆい場合は、かゆい所に氷枕やアイスノンなどを当てて冷やしましょう。(布やタオルで覆って使用します。)
全身がかゆい時には室温を調節しましょう。
特に寝ている間にかきむしるのを防ぐために、夏は寝る前に弱くクーラーをかけ、寝室の室温を2~3℃下げると効果があるようです。
冬は寝室の暖房は弱めにし、電気毛布などは使用しないようにします。
2.薬をのむ
かゆみをおさえる目的でのみ薬が処方された場合は、用法・用量を守り、正しく内服してください。
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アトピー性皮膚炎⑤【大阪で鍼灸治療を受けるなら康祐堂あけぼ…
アトピー性皮膚炎の血液検査
血液検査では、TARC(ターク)値、好酸球数値、総IgE抗体値、特異IgE抗体値を測定します。
すべて健康保険で検査できます。
*TARC(ターク)値
アトピー性皮膚炎の重症度をよく反映します。
重症の人は3,000pg/mlを超える場合もあります。
治療によって500~700pg/ml以下まで下がると、見た目でもアトピー性皮膚炎とはわからない程度に軽症になった証拠です。
TARC値は月に1回、健康保険で測定できます。
自分の病気の状態を数値で理解できるため、治療意欲につながります。
*好酸球数値
好酸球は白血球の仲間です。
一般にアレルギー疾患で高くなることが知られています。
TARC値と異なり、アトピー性皮膚炎の重症度の細かな指標にはなりませんが、アレルギー体質があるかどうかの指標になります。
医療機関により正常値は若干異なりますが、九州大学では、4%以下を正常値としています。
*総IgE抗体値
IgE抗体はダニや食物などのアレルゲンに反応する血清成分です。
重症になるにつれて、高くなることが知られています。
TARC値と異なり、アトピー性皮膚炎の重症度の細かな指標にはなりませんが、アレルギー体質があるかどうかの指標になります。
医療機関により正常値は異なりますが、九州大学では、250IU/ml以下を正常値としています。
*特異IgE抗体値
IgE抗体の中で、ダニに特異的に反応するIgE抗体や、食物に特異的に反応するIgE抗体などを測定する検査です。
食物アレルギーのように、食後30分くらいでかゆみや赤みが出現するような疾患では、食物特異的IgE抗体値の測定は、疑わしい食物アレルゲンを特定する際に非常に有用です。
アトピー性皮膚炎では、ダニ、スギ、小麦、卵白、牛乳、大豆、カンジダ、マラセチアなどの特異IgE抗体値を測定します。
通常は、ダニに対する特異IgE抗体値がピークとなる分布をとります。
ダニの値が一番高い場合は、普通のアトピー性皮膚炎ですので、経験上ダニアレルゲン対策はほとんど必要ありません。
ただし、患者さんにほこり過敏などの訴えがある場合は注意深く対処します。
またごくまれに、ダニに対する特異IgE抗体値が低く、他のある特定のアレルゲンに対する特異IgE抗体値がピークになる患者さんがいます。
そういう場合は、アレルゲン対策に注意しながら治療を行います。
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