こんにちは。川村です。
発勁の応用技が寸勁なのではなくて、発勁の基本が寸勁なんです。
先に寸勁ができてから、遠い間合いで使う発勁ができるように、練習するんですね。
ボクシングを土台とした、各種格闘技のパンチでは、間合いが近いほど威力を出すのが難しいですよね。
これは、格闘技のパンチ技術では、威力を出すためには、拳の移動距離が重要だからです。
当然、セオリー通りのパンチなら、拳の移動距離が長いほど、威力を強くできるわけです。
発勁・寸勁では、威力の生み出し方と、身体の各関節の使い方が、格闘技のパンチとは、大きく異なります。
そして発勁・寸勁では、筋力が強いことより、力の抜き方のうまさがポイントになります。
こういう身体操作がちゃんとできると、フルスイングの発勁より先に、ショートレンジの寸勁ができるというわけです。
それどころか、一寸すなわちワンインチすら距離が必要ない、ゼロインチパンチもできるようになるんです。
身体の使い方を合理化、効率化していくと、このように常識が引っくり返りますから、面白いんですよね。
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