エゴ。
「あの上司はエゴを押し付けてくる。」
「それは君のエゴじゃない？」
こんな感じで使われるやつですね
↑の例のように、
一般的には「エゴ」ってない方が
良いイメージですよね。
そして、
そんな風に言われるからこそ、
自分を振り返ったときに、
「これって私のエゴ…？」
「この気持ちは正しくないのかな…？」
とモヤモヤした気持ちにもなる
皆さんも一度は
経験があるんじゃないでしょうか？？
たしかに、
自分の価値観を押し付けるのは、
人間関係もギクシャクしますし
あまり良いこととは言えませんが、
でもだからと言って、
「エゴを全てなくす」必要もない。
むしろまるでないことは危険なこと。
と私は考えています。
ちょっと以外に感じますか？？
以前は私も
「エゴはなくすべき！」と考えていました。
その方が自分としても、
気持ち的に楽になれると思ってたから。
たしかに楽になれる部分もありますが、
必ずしもそれが正解ではない。
むしろ幸せからは遠ざかるかも？
そんなことに気が付いたのは、
ホロスコープと出会い、
海王星の意味を知ってから。
今回はそんなお話しです
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
まず、
「エゴ」の意味について
ちょっと調べてみました。
ego
- 〔世界や他人と区別された〕自己、自身
- 〔心理分析の〕エゴ、自我
- うぬぼれ、慢心
- 自尊心、自負心
(https://eow.alc.co.jp/sp/search.html?q=ego&pg=1 )
巷でよく使われるのは、
3とか4の意味ですよね。
確かにこれが強く出過ぎると、
他人をコントロールしたくなり
自分も苦しくなりがちです。
一方で1の意味。
世界や他人と区別された自己、自身。
これはそんな悪いものではないように
感じませんでしょうか？？
「エゴ＝自我」とも言われ、
主張が出てきた子供にたいして
「自我が芽生えてきたね～」
とか言ったりします。
こういう時、
「何で自我なんて芽生えるんだ！」
とは怒ったりしませんよね。
「自分の気持ちが分かってきたんだね！」
とむしろ喜ばしいこととして
捉えるんじゃないでしょうか
そう。
「エゴを全てなくす」とは、
【自分を全てなくすこと】
でもあるのです。
むしろ、
ある程度【自分】を大切にしていたら、
必要以上に自己中心的になることも
減ってくる。
自分が自分の存在を
クリアに感じていていないからこそ、
誰かに価値観を押し付けることで
自分という存在を確認している。
エゴ(自我)をなくそうとすればするほど、
エゴを押し付けたくなる。
そんな図式があるように思います。
(もちろん他にも色んな影響がありますが一例として)
では、
ここで視点を変えて、
海王星の話をしたいと思います
ホロスコープにおいて
海王星という天体は、
”物事を曖昧にする”作用を持ちます。
自分と他人との区別を曖昧にして
みんなと１つになる。
いわゆるワンネスな状態です。
だからこそ、
お互いの気持ちが通じやすく、
それによる安心感はありますが、
これって一歩間違うと
めちゃくちゃ危険なのです。
実は海王星には、
ワンネスの他にこんな意味もあります。
洗脳、ドラッグ、詐欺…。
いや～
穏やかじゃないキーワードですよね
でもこれって全部、
ワンネスの成れの果てというか。
相手やモノに自分を明け渡したから
起きることなのです。
つまり、
”自分”の意識が希薄だと
相手と一体化しすぎてしまう。
正しい判断ができなくなるのですね。
海王星の持つ、
”物事を曖昧にする”作用は
『エゴの消失』とも言われます。
どの物事も表裏一体なので、
『エゴが消失すること』で、
相手を受容する・許すという良さもあります。
それによって
その人のホロスコープが
うまく回り始めることも
もちろんあるのです。
ただしそこにばかり偏るのは、
新興宗教に盲信するのと同じだと
私は思います。
「自分の人生を生きていない」状態です。
「自分」というこだわりが消えたら
楽になるのかもしれませんが、
それが幸せとは私は思えません。
ホロスコープの観点からすれば、
その人の感情やこだわりも含めて
成り立っているものなので、
魂の望みからはかけ離れていきます。
「エゴを全てなくす」とは、
自分の生きる指標をなくす
とも言えます。
生きている実感をなくすこと
でもあるでしょう。
実はこのテーマは、
LINEセッションで出たことなのですが、
その方も「エゴを手放せない」と
ツラい気持ちを抱えていました。
たしかに
「こうあって欲しい」
という気持ちを抱えることで
苦しさを生むこともあります。
ですが、
自分の正直な気持ちを
なかったことにするのも、
同じくらいツラいことなのです。
そして、
エゴを手放なすことで
余計に自分が分からなくなって
道を見失ってしまう。
そういう心の隙間に、
先程の海王星のような良からぬものが
入り込みやすくなるのです。
(ちなみにこの人生の試行錯誤は、
35歳～45歳の方であれば
誰しも一度は経験することです)
＊
もしかしたら今後、
気持ちのベクトルは
変わるかもしれないけれど、
今すぐに、
自分の大切にしている気持ちを
引き剥がさなくても大丈夫なんだ。
そのことに気付けたとき、
「自分の進む方向性が少し戻ってきた」
「すごくホッとした」
とお話ししてくださいました。
自分のエゴを受け入れること。
自分の気持ちを認めること。
ただそれだけで本当に勇気のいる
とってもすごいことなんです。
なぜならそこには、
エゴのプラスもマイナスも知ってて
それでも引き受ける覚悟
も含まれているから。
自分のエゴを認めてすぐは、
表面的な変化は感じづらいですが、
無意識下での変化はもう始まっています。
何がどうなったか分からないけど、
以前の自分とは何かがちがう。
根本的なところの変化を
今後少しずつ感じていくでしょう。
そんな風に
自分のエゴと共存したその先に、
少しずつ強いこだわりも溶けていく。
それは、
自分の大切な指標が消えるのではなく、
新たな進化。
そこからまた、
新しい指標と一緒に
人生を進めていけるのです
最後はかなり哲学的な話でしたが、
「エゴや執着が手放せない」
「自分の気持ちに自信がない」
「人に左右されて生きづらい」
そう感じている方の参考になれば
ではまた書きます☆ミ
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