2020年代前半ベストトラック(ほぼ邦楽)20位→11位 | とかげ日記

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昨日にアップした30位→21位は読んでくれたかな? とても面白い記事なので、未読の方は読んでくれるかな? (いいともー!)
👉2020年代前半ベストトラック(ほぼ邦楽)30位→21位

では、引き続き、20位から11位までをカウントダウン!

【20位】くるり「真夏日」('22)


成熟しすぎて老成の域(意気)に達している20年代のくるり。この曲も極上にクリアで良い音とアンニュイな歌唱で真夏の暑さと気だるさがじっくりと描けている。

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【19位】RADWIMPS「猫じゃらし」('20)


こちらも成熟しすぎて円熟の進境に達している20年代のラッド。この曲とか、表現の捉える射程が凡百のアーティストとは違いすぎる。でも、『アルトコロニーの定理』('09)までのラッドが個人的に好きだったりするのだけど。

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【18位】ROTH BART BARON「赤と青」('22)


ロットバルトバロンは、三船雅也を中心としたインディーロックバンド(現在のメンバーは三船さん一人)。この曲にはサムシングエルス(何か他のもの)がある。それは、世俗の世界からは聴こえない、アートの世界からの呼びかけだ。「尊い」という形容がこれほどふさわしい曲&アーティストって他にある?

【17位】サカナクション「ショック!」('22)


アフロビートからの影響を彼ら流に落とし込んだこの曲。タイトな演奏で気持ちよく横ノリできて即効性がハンパない。2024年の今年、フロントマンの山口一郎さんは2022年からうつ病を患っていることを公表した。僕も同じく精神疾患を抱える身として、うつを乗り越えてこれからも素晴らしい音楽を作っていってほしいと切に願う。

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【16位】ドレスコーズ「ちがいをみとめる」('21)


志磨遼平さんは、はっきり言って天才です。その志磨さんによる、やさしく噛んでふくめるように、あたたかくウェルメイドに歌われる歌。この曲が収録されている『バイエル』というアルバムのタイトルにぴったりの一曲だ。
(バイエルとは、最初はピアノの世界で使われていた言葉だが、現在は広く「入門」や「初歩」を意味する言葉となっている。👈Google先生による)

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【15位】宇多田ヒカル「One Last Kiss」('21)


燃えるような最後のキスの情感をそのまま歌にしたような名曲。刹那の切なさと一瞬をとらえる熱量は僕の心を動かし続ける。

エヴァンゲリオンシリーズからの影響は僕の人生/姿勢 に深く関わっている。だから、シン・エヴァンゲリオン劇場版テーマソングであるこの曲は僕の"今"を形作るパーツの一つなのだ。活動再開後の曲では「道」('16)と並んで好きだ。

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【14位】NEW OLYMPIX「もはや平成ではない」('22)


日本でオルタナティブロックの音楽性と価値観を体現するバンドといえば、笹口騒音が率いるニューオリンピックス。こんな曲、聴いたことがない!
(現在は編成と名義を変え、美人ドラマーみおちゃんと二人でリトルビッグプラネッツ【リトビ】として活動中。)

この曲は笹口さんのバンドうみのて「もはや平和ではない」のセルフオマージュにして、「平成」への葬送曲。百獣や撃鉄のギタリストでもおなじみの森岡さんが演奏するギターが何度聴いても胸を熱くさせる。

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【13位】羊文学「光るとき」('22)


精力的な活動とレコード会社の推しもあって、巨大なファンダムを獲得した羊文学(ドラムのフクダヒロアさんが一時離脱したのは残念だったが)。個人的に羊文学のベストソングは「1999」('18)なのだけど、この曲は「1999」の魅力に肉薄している。

それと、2010年代にシーンに登場した時には特に感じなかったが、2020年代からの塩塚モエカの歌詞(特に『our hope』以降)には言葉の強さ/豊かさ/優しさとそれゆえの文学性を感じる。この曲も、留保をつけつつ(ここ重要)、「世界は美しい」と言い切ってしまうところが素敵です。

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【12位】太平洋不知火楽団「売春歌」('21)


うみのて笹口騒音率いる4バンドのうち、「ロック」をもっとも体現している不知火ズの曲。冒頭のギターのフィードバック音からしてヤバい。ホンモノのロックだと思わされる。スローで豊かな哀しみを引き出したこの曲の名カバーである「夜に駆ける」(バンド名)によるバージョンもサブスクでぜひ聴いてみてください。

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【11位】SEKAI NO OWARI「Habit」('22)


新曲の「Romantic」も歌詞の作りの妙やウェルメイドな音楽性が素晴らしい。だけど、やはり、屈託しながらもリスナーをストレートに挑発する姿勢に胸がすくこの曲を。セカオワの音楽はスゴいよと僕はずっと言い続けているんだけど、「玄人」リスナーの大半は彼らの音楽が頭にないようだ。

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以上、いかがでしたか?
ついに、明日(いいトゥモロー🎵)の18時台に「10位→1位」のベストトラックをこのブログにアップするのでお楽しみに!


★2020年代前半ベストトラック(ほぼ邦楽)30位→11位
【11位】SEKAI NO OWARI「Habit」('22)
【12位】太平洋不知火楽団「売春歌」('21)
【13位】羊文学「光るとき」('22)
【14位】NEW OLYMPIX「もはや平成ではない」('22)
【15位】宇多田ヒカル「One Last Kiss」('21)
【16位】ドレスコーズ「ちがいをみとめる」('21)
【17位】サカナクション「ショック!」('22)
【18位】ROTH BART BARON「赤と青」('22)
【19位】RADWIMPS「猫じゃらし」('20)
【20位】くるり「真夏日」('22)

【21位】GEZAN「東京」('20)
【22位】中村一義「春になれば」('24)
【23位】ビートルズ「Now And Then」('23)
【24位】MOROHA「ネクター」('23)
【25位】マネスキン「GOSSIP」('23)
【26位】リーガルリリー「ハイキ」('23)
【27位】踊ってばかりの国「Lemulia」('21)
【28位】米津玄師「感電」('20)
【29位】King Gnu「どろん」('20)
【30位】藤井風「満ちてゆく」('24)

🐧追記🐧
10位から1位までも公開したので、👇のリンクからどうぞ❣️
🦎2020年代前半ベストトラック(ほぼ邦楽)10位→1位