「治療指針・マニュアル」を作成した後気が付きましたが、子供の頭痛と群発頭痛が抜けておりましたので、最後に追加しておきます。
子供の慢性頭痛に関しては、これまでブログ上、以下のように度々取り上げてきました。
これを繰り返せば、Seed さんに非難されることは必定ですので、以下の記事をご覧下さい。要点は、子供の慢性頭痛は、大人の片頭痛の発症様式を考える意味で極めて重要です。
そして、片頭痛を予防する上で重要になっています。
1.子どもの頭痛が起こる病気をあげてみました。
慢性頭痛の周辺 その34 子供の頭痛
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-11997141342.html
2.子供の片頭痛の特徴として
その16 「子供の慢性頭痛」の役割
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12258957327.html
3.専門家の考えている子供の慢性頭痛とは・・
子供と慢性頭痛
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12282125961.html
4.子供の頭痛診療の現状は・・
子供の頭痛って何???
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12062983857.html
5.片頭痛はミトコンドリアの機能障害による頭痛です
子供の慢性頭痛は、”ケセラセラ”なの???
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12143415994.html
子供の慢性頭痛
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12294219997.html
子供の片頭痛を理解するために・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12287675910.html
これらの記事のなかで最も重要なものは、最下段のものです。これを熟読して下さい。
要点は、人間がエネルギーを作るためには「解糖系」と「ミトコンドリア系」の2つがあり、人間が生きていく上でこの2つがバランスよく働くことによって健康が保たれています。
この「解糖系」と「ミトコンドリア系」の2つエネルギー産生比率が年齢によって異なっているということです。大人では、その比率は1:1になっていますが、子供では解糖系が優位になっており、逆に60歳を超えれば、ミトコンドリア系が優位になります。
極論すれば、エネルギー産生が、「解糖系」に傾けば、片頭痛発作を来してきます。
解糖系が働くようになる環境とは、「低体温」「低酸素」「高血糖」です。
この詳細は、本文をご覧下さい。
子供の場合、母親から引き継がれるミトコンドリアの働きが悪く、人によっては数そのものも少ない場合もあります。この年代では、ただでさえ解糖系優位になっており、ミトコンドリア優位にはなっていません。子供の頃から片頭痛が出没するということは、まさに、このような状況にあるということです。ということは片頭痛そのものが起きやすい状況にあるということを意味しています。
こうした状況も、年とともに是正されてくるということです。が、それには条件があります。それは、ミトコンドリアの働きを、さらに悪くさせないという配慮が重要ということです。積極的にミトコンドリアの働きをよくする薬剤はないわけですから、このようにしてミトコンドリア優位になる年代まで耐える、持ち堪えるしかないということです。
このようにして片頭痛を予防していくしかありません。
片頭痛持ちのあなたの子供さんが頭痛を訴えた場合は、まずCT検査で脳に異常がないことを確認した上で、片頭痛予備軍として、先述のような注意を忍耐強く行っていくことが、極めて重要になってきます。決して、血筋・血統として諦めないことです。
誰でも、こうした状況を「薬」で改善させようと躍起になられ、このために親の方が疲労困憊していることがよく経験されますが、ダメナものはダメです。
”ないものねだり”をしても無駄なことで、耐えるしかありません。
また、逆に、以前から片頭痛は60歳を超えてくれば、自然に治癒し、発作が起きなくなっていましたが、現代では馬鹿な専門家が、片頭痛の発作の都度、毎回トリプタン製剤を服用すべきと勧めてきましたが、このようなことをしていますと、何時までもエネルギー産生系の「解糖系」が残存することによって、60歳を超えても、片頭痛発作を繰り返すことになってしまいます。