Clean/オリヴィエ・アサイヤス



パリ以来、2年ぶりに鑑賞。

2年前は言葉も分からないのにその映像に圧倒された。

スピード感、現実と闘うという事、そしてロック。

中華屋で働くシーン、サボって煙草を吸いにいくシーン、そして駅で引き返すシーン。

何度観ても鋭角に突き刺さる。

そこに映る全てが闘争だ。

子供とマギー・チャンに流れている時間は同じようで全く違う。

誰にも愛されなくても,

愛する人に二度と会えなくても、

生きるしかないんだ。

それは決して醜い事なんかじゃない。

パリ、テキサス/ヴィム・ヴェンダース



この映画を観るのは5年ぶりくらいか。

初めて観た時よりもボロボロに泣いた。


そう、あの頃僕は今よりもバカで 大人になれば何でも分かるようになって
悩み事とかコンプレックスなんて消えてなくなると信じていた。
でも、どうやらそんな事はないみたいで。
いくつになっても下らない事で悩んだり、嫉妬したり、
色んな事に不安になったり、自分勝手だったり・・・・
これは多分何歳になってもずっと続いていくのだろう。

人間同士の繋がりは近くなるほど切ないし
失ったものは二度と得ることはできない。
失ったものがもう二度と戻らないと分かってしまった時に
逃げ出してしまうのは弱さだなんて。


家族の風景はいつも温かく悲しくそして美しい。

胸が痛い。


CINEMA
『ミスター・ロンリー』
『4ヶ月、3週と2日』
『ダージリン急行』
『ラスト、コーション』
『接吻』

『パラノイド・パーク』
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

DVD
『酔いどれ詩人になるまえに』
『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』


合計9本。
もっと観た気がしてたけど案外観ていないのね。



ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド/キース・フルトン




キース・フルトンは『ロスト・イン・ラマンチャ』の監督だった。

へえ。

フィクションとノンフィクションの境目、その曖昧さを映す。

架空のバンドの物語だがバンドはリアリティを持ってスクリーンに映し出される。

主人公が結合性双生児というのもそのメタファーだろう。

フリークスの双子を商業的に売る→失敗

は映画創生初期に撮影されたトッド・ブラウニングの『フリークス』とリンクする。

(劇中にも登場する)

「映画とはなにか」を問いかける結構骨っぽい作品。

この監督、『ロスト・イン・ラマンチャ』もそうだけれどパンクなヤツだね。

バンドも70'sテイストでかっこいい!

サントラ買おうかな。

マイ・ブルーベリー・ナイツ/ウォン・カーウァイ




要するに『恋する惑星』のハリウッド版。

パイナップルの缶詰の代わりにブルーベリーパイとカギが出てくる。

カジノのシーンは『ハスラー』だ。

時計とプレイヤー。

ジュード・ロウが元カノと店の前で再会するところは好きだな。

あと、クリスマスを一人で過ごしているのを

ワンショットで表現されていてそれもよかった。

原点回帰ですな。

映像としては前作に続いてまたシネスコだった。

ただ、カメラがクリストファー・ドイルじゃないので

映像がクリア過ぎる気がした。

もっと夜に融けてぼやけている方が好きだ。