「観光バスの運行などを手掛けている函館の会社」が、明日のメインレースで… | 元JRA調教師・山田要一のブログ

元JRA調教師・山田要一のブログ

厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

こんにちは。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

y-photo01.jpg

美浦に厩舎を構えている和田雄二君は、先週までに99勝を上げていて、「節目のJRA通算100勝」まで「あと1つ」に迫っています。

和田君は、鹿児島県鹿屋市の出身で、ミスターシービーで牡馬三冠を勝つなど、大きなレースに強かった、同じ鹿児島県出身の吉永正人さんに憧れて、乗り役になりたいと思ったそうです。

でも、競馬学校の試験を3回受けて、3回とも落ちてしまったので、「騎手になれないなら調教師を目指そう」と決めたそうで、県立の鹿屋農業高校を1988年に卒業してから、日本大学の農獣医学部畜産学科に進んで、1992年に卒業した後、1994年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、トウショウボーイを管理していたことで有名な保田隆芳さんの厩舎で厩務員をやっていました。

そして、1996年の4月、憧れだった吉永正人さんの厩舎に移ると、次の年の6月から調教助手をやって、2006年の9月に吉永さんが亡くなるまで、ずっとそこで経験を積んでいたんですよ。

その後は、松山康久厩舎と武市康男厩舎と中野栄治厩舎で調教助手を続けながら、ずっと調教師の試験を受け続けていて、なかなか合格できずにいましたけど、14回目の挑戦だった2012年の12月に、めでたく試験に受かっています。

ちなみに、試験に受かった知らせが届いた時には、吉永さんの長男で、1992年から2008年まで乗り役をやっていて、今は和田勇介厩舎で調教助手をやっている護(まもる)君の家に行って、師匠の仏前に報告したそうです。

2013年の3月に自分の厩舎を開業した和田君は、最初の年こそレースに使った数が少なかったので4勝止まりでしたけど、次の年は12勝、3年目は14勝と数字を伸ばしていて、一昨年は、今までで一番多い15勝を上げていたんですよ。

そして今週、和田君の厩舎は、

■23日(土)

福島8R・4歳上1勝クラス→ミーハディビーナ
福島10R・尾瀬特別→ジャッジ

■24日(日)

東京1R・3歳未勝利→ランパデール
東京7R・4歳上1勝クラス→エアーレジーナ
福島2R・3歳未勝利→シャンブレー
福島3R・3歳未勝利→ラブティー
福島8R・4歳上1勝クラス→キアヌマウナ

と、全部で7頭を使いますので、きっと彼は、「早く節目の勝利を達成したい」と思って、どの馬もキッチリ仕上げているのでしょうし、この馬達が実際にどんなレースを見せてくれるのか、注目したいところです。

そしてここからは、栗東の鈴木孝志厩舎が難波Sに使う、「株式会社ケーエスホールディングス」の持ち馬ムジカについて、私の頼もしい仲間の一人、「馬主のTさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

・・・・・・・・・・

「株式会社ケーエスホールディングス」は、北海道の函館市に本社を構え、土木工事や解体工事、除雪や排雪作業、産業廃棄物処理などを主に手掛けております。

同社の起源は、1971年に杉澤光雄オーナーが創業した「杉澤商店」でして、2015年の7月に現在の社名となっており、少し前までは、代表取締役会長を光雄オーナーが、代表取締役社長をご長男の真吾オーナーが、それぞれ務めておりました。

当初、同社は、主に土木工事を手掛けておりましたが、徐々に事業の幅を広げており、現在では、

「株式会社カネス杉澤事業所」→土木工事や解体工事
「株式会社カネス道路」→舗装工事や切削工事
「有限会社みどり運輸」→貨物自動車運送
「株式会社ケイビ」→交通誘導警備や施設警備
「株式会社高橋興業」→土木工事や舗装工事の設計と施工管理
「株式会社ケーエス・北の星観光バス」→観光バスや小型タクシーによる旅客自動車業
「有限会社扶桑」→自動車整備や中古車販売
「有限会社トーハン」→建築資材や工具の販売
「有限会社天海」→漁業や有漁船の運営

という形で多くの系列企業を擁しており、グループ全体の従業員数は350名を超えているそうですから、地域を代表する優良企業と言えるでしょう。

なお、馬主としての杉澤光雄オーナーと真吾オーナーは、以前、二人とも個人の名義で馬を走らせており、2018年には、光雄オーナーの所有馬ガンコが日経賞を制しておりました。

しかし、一昨年の3月に光雄オーナーが急逝したこともあり、現在は、全ての所有馬が「ケーエスホールディングス」の名義となっております。

馬主としての「ケーエスホールディングス」は、一昨年、ローズSで2着に入ったムジカの活躍などにより、10勝を上げ、「1億4820万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし、昨年の獲得賞金は「8491万円」と、一昨年の6割にも達しなかったため、今年は同社の関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えている筈であり、実際、先週までの獲得賞金が「3920万円」と、昨年の同時期(4月18日【日】まで)の「2455万円」を上回っております。

もちろん、現在は同社の関係者全員が、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

そういった中、明日は、1着賞金1840万円(馬主の取り分は8割の1472万円)の難波Sにムジカを出走させますので、この馬を預けている鈴木孝志先生に対して、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げを指示していると私は見ております。

実際、私の元に届いている、最終追い切りについての報告が、

「一昨日、坂路に入れられて、4Fが53秒3、終いの1Fが12秒5っちゅう時計を馬なりで出しとりました。単走やったけど、調子がエエ馬ならではの素軽い脚捌きで走れとったし、追い切った後も馬はケロッとしとったから、これなら力を出し切れるやろ」

というものでしたから、好レースが期待できそうです。

・・・・・・・・・・

「株式会社ケーエスホールディングス」が難波Sに使うムジカについて、「馬主のTさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
↓↓↓
【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
↓↓↓↓↓
【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。