元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

昨日、6月10日(木)は、乗り役の原優介君にとって、「21歳の誕生日」だったんですよ。
東京都調布市の一般家庭で生まれ育った原君は、中学生の時に水泳をやっていて、200mのバタフライで関東13位、都大会7位という実績があるんですけど、元々、「背が小さい自分には向いていない」と思っていて、「背が低くてもアスリートとして活躍できる生き方」を探している内に、「ジョッキー」という仕事を見つけて、これを目指すと決めたそうです。
でも、中学3年生の時は、「どうせすぐに冷めるだろう」と家族に言われて、競馬学校・騎手課程の試験を受けさせてもらえず、一度は高校に進みました。
ただ、それでも諦め切れなかった原君は、次の年、めでたく競馬学校の試験に合格して去年の3月に武井亮厩舎からデビューして、8月からは小桧山悟厩舎の所属になっています。
同期には、秋山稔樹君と泉谷楓真(ふうま)君と小林脩斗(しゅうと)君の3人がいるんですけど、初勝利が4月5日(日)の中山12Rと、同期の中で最後でしたし、年末までの成績も、
泉谷楓真君→19勝・獲得賞金2億7620万円
秋山稔樹君→17勝・獲得賞金2億3536万円
小林脩斗君→5勝・獲得賞金8456万円
原優介君→3勝・獲得賞金9999万円
と書けば分かる通り、同期の中で最も少ない勝ち星でしたから、もちろん、今年の原君は、「同期に負けたくない」と考えているのでしょう。
実際、今年の原君は、先週までに7勝を上げていて、去年のペースを大きく上回っているんですよ。
そして今週、原君は東京で、
■12日(土)
2R・3歳未勝利→ビップコルベット
3R・3歳未勝利→カドカラハジマル
6R・3歳未勝利→シゲルサンヨ
7R・3歳上1勝クラス→フィナールショコラ
8R・3歳上1勝クラス→パルデンス
10R・三浦特別→インウィクトス
■13日(日)
1R・3歳未勝利→アルバトリア
2R・3歳未勝利→トミケンカラバティ
3R・3歳未勝利→コヨキチセブン
4R・3歳未勝利→タンキエットゥ
6R・3歳未勝利→エイメイカカン
7R・3歳上1勝クラス→ラヴォラーレ
7R・3歳上1勝クラス→アンチエイジング
と、全部で13頭に乗ります。
きっと彼は、どの馬にも、「勝って自分の誕生日を祝いたい」という思いで乗る筈ですから、どんなレースを見せてくれるのか、注目したいところです。
そしてここからは、栗東の中竹和也厩舎が函館スプリントSに使うビアンフェについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のYさん」から届いた報告を紹介しておきますね。
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滋賀県出身の中竹和也君は、1980年の4月に吉田三郎さんの厩舎で騎手候補生になって、1984年に試験に受かって、その年の3月に乗り役としてデビューしとりましたな。
そんでもって、ニイキに乗った1985年の阪神障害S・秋で初めて重賞を勝つと、ハッピールイスに乗った1986年の京都大障害・春と中山大障害・秋、ダイカツストームに乗った1995年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)と、障害の重賞を4つ勝っとって、調教師の試験に受かって引退した1998年までに、通算で176勝を上げとったんですわ。
ちなみに、1993年には、障害レースで12勝を上げて、障害リーディングになっとりましたな。
で、1999年に自分の厩舎を開業した中竹君は、最初の年が5勝止まりやったけど、2000年に10勝を上げると、その後は毎年2ケタに乗せとります。
初めの頃、中竹君はなかなか重賞を勝てなかったんやけど、2009年に、ジョーカプチーノを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つと、その勢いで、この馬を使ったNHKマイルCで初めてGIを勝っとったし、2018年は、アスターペガサスを使った函館2歳Sと、ヨカグラを使った小倉サマージャンプを勝つなど、「56勝・獲得賞金13億6822万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字を残しとりましたな。
しかも中竹君は、2018年から「日本調教師会」の副会長をやっとって、この仕事をこなしながら、調教師としてもエエ成績を残したんやからホンマに大したもんやで。
一昨年の中竹君は、ブレイキングドーンでラジオNIKKEI賞を勝って、史上6人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったんやけど、他の馬がイマイチやったから、「26勝・獲得賞金5億9074万円」っちゅう成績で、2018年を大きく下回ってしもうたんや。
そんで、去年も悪い流れが続いとって、「22勝・獲得賞金5億3332万円」っちゅう成績やったし、今年に入ってからも、先週までが「12勝・獲得賞金2億2790万円」と、2018年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の彼は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の函館スプリントSにビアンフェを使いますんで、ワシは、「中竹君がこの馬をメイチに仕上げてくる」と見とったし、実際、ワシの元に届いとる最終追い切りについての報告が、
「昨日、レースでも乗る予定の藤岡佑介君が札幌の芝コースに入れて、5Fが72秒4、終いの1Fが12秒3っちゅう時計を馬なりで出しとりました。2日(水)に栗東の坂路でやった一週前追い切りで、キッチリ負荷を掛けられとったから、今朝はサッと流す程度やったけど、キレのある動きを見せとったし、馬体の張りもかなりよう見えましたわ」
っちゅう内容やったんで、エエ走りが期待できそうやな。
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中竹和也厩舎が函館スプリントSに使うビアンフェについて、「元調教師のYさん」から届いた報告は以上です。
さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。
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今日は、ここまでにしておきます。
それではまた。