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おはようございます。
元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。
5月3日(日)のバーデンバーデンCを勝ってオープン入りした、上原博之厩舎のアリンナ(牝6歳・父マツリダゴッホ)は、次走の予定が6月21日(日)の函館スプリントSです。
前にも何度かこのブログで紹介していますけど、上原君は、土浦第三高校に通っていた頃、お父さんの勧めで馬術を始めて、高校の時に、国体で準優勝、東日本大会で優勝という素晴らしい実績を残していましたし、馬術の推薦で中央大学の法学部に進んだ後も、全日本学生選手権で3位に入るなど、素晴らしい実績を残していました。
しかも、大学に通っていた最後の年には、馬のことを勉強するため、イギリスとドイツで半年くらい暮らしていたんですよ。
大学を卒業した後は、一度、乗馬のインストラクターになりましたけど、その後、1980年から、柄崎義信厩舎の調教助手をやって、1983年から、和田正道厩舎の調教助手をやって、1993年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しました。
そして、最初の年に13勝を上げると、次の年には、ノーブルグラスを使った札幌スプリントSで初めて重賞を勝っていましたし、その後も入れたら、今までに、GIの6勝を含めて重賞を28勝、JRA通算で449勝を上げています。
2006年の上原君は、ダイワメジャーで天皇賞・秋とマイルCSを勝つなど、全部で18勝を上げて、今までで一番多い「7億1971万円」の賞金を稼いでいましたが、それからは一度もこの数字を超えられずにいて、去年までの5年間も、
2015年→2億7777万円
2016年→3億3755万円
2017年→4億9640万円
2018年→3億3365万円
2019年→3億7218万円
という形で伸び悩んでいましたから、今年の上原君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、先週までに「2億4858万円」の賞金を稼いで、去年の同じ時期(5月4週目まで)の「1億4406万円」を大きく上回っているんですよ。
もちろん、今の上原君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えている筈ですから、1着賞金が3900万円の函館スプリントSに向けて、アリンナをどう仕上げてくるのかをキッチリ確認して、馬券に活かしたいと思っています。
ただその前に、上原君の厩舎は、明日のダービーにガロアクリークを使いますから、この馬からも目が離せません。
そしてここからは、宗像義忠厩舎が葵Sに使うエレナアヴァンティについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のMさん」から届いた報告を紹介しておきましょう。
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福島県出身の宗像義忠君は、1980年から高橋英夫さん(1983年のオークスを勝ったダイナカールなどを管理)の厩舎で調教助手をやって、そこで12年ほど経験を積んで、1992年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
最初の年は、使った頭数が少なかったので6勝止まりでしたが、その後は、2年目に14勝、3年目に21勝と、順調に数字を伸ばしていて、2011年には、開業してから一番多い34勝を記録していました。
それに重賞は、バランスオブゲームを使った2001年の新潟2歳Sで初めて勝つと、その後も、ウインブレイズを使った2003年の鳴尾記念や、アブソリュートを使った2009年の東京新聞杯と富士Sや、フェイムゲームを使った一昨年のダイヤモンドSなど、今までに20勝もしています。
こういう風に、いい結果を残せているのは、高橋さんの厩舎で調教助手をやっていた時に、さっき名前を挙げたダイナカールや、1988年のテレビ東京賞3歳牝馬S(現在のフェアリーS)と1989年のクイーンCを勝ったカッティングエッジなど、走る馬を間近で見ていた経験をしっかり活かせているからなのでしょう。
2009年の宗像君は、重賞を2勝したアブソリュートの活躍などで、32勝を上げて、「5億7281万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
ただ、それからは一度も2009年の賞金を超えられていなくて、去年までの5年間は、
2015年→20勝・獲得賞金4億0244万円
2016年→9勝・獲得賞金2億5734万円
2017年→20勝・獲得賞金3億7984万円
2018年→18勝・獲得賞金3億6460万円
2019年→15勝・獲得賞金2億9888万円
という物足りない成績が続いていましたし、今年に入ってから先週までは「9勝・獲得賞金1億6042万円」という成績で、2009年の3割も稼げていませんから、きっと今の彼は、「賞金の高い重賞を勝ちたい」と考えているのでしょう。
そういった中、本日は、1着賞金が3800万円の葵Sにエレナアヴァンティを使いますので、私が宗像君でしたら、この馬をメイチに仕上げますし、実際、私のところに届いている最終追い切りについての報告が、
「27日(水)、坂路に入れられて、4Fが52秒7、終いの1Fが12秒7という時計を馬なりで出していました。コンマ2秒先行していたアストンクリントン(3歳未勝利)を追い掛けて、楽な手応えで差を詰めると、最後はコンマ4秒先着していましたし、追い切った後も元気一杯でした」
というものでしたから、「侮れない存在」と私は見ています。
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宗像義忠厩舎が葵Sに使うエレナアヴァンティについて、「元調教師のMさん」から届いた報告は以上です。
さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。
「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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今日は、ここまでにしておきます。
それではまた。