角居君との差を詰めるためにも… | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

こんにちは。
元JRA調教師で、今は、パーフェクトホースマンズの調教師情報部に所属している山田要一です。

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来週の安田記念に向けて、田中剛厩舎のロゴタイプ(父ローエングリン)が、昨日、一週前追い切りをやっていましたね。

田中君が自分で、南ウッドに入れて一杯に追って、5Fが65秒1、終いの1Fが12秒1という時計を出していました。

仕掛けられると鋭く反応して、とても力強い動きを見せていましたから、ここまでは順調に来ていると思います。

ロゴタイプは今年で7歳になりましたけど、体に張りがあって、馬は若く見えますし、田中君は、「この馬にまたGIを勝たせたい」と考えているでしょうね。

田中君は、乗り役だった頃、私が管理していたゾンネフェルドなどに乗ってくれたように、私と深く関わっていますし、ずっと美浦で調教師をやっていた仲間として、私は、田中厩舎の活躍を自分のことのように嬉しく思います。

もちろん、2012年の朝日杯FS、2013年の皐月賞、去年の安田記念に続く4つ目のGI勝ちに向けて、ロゴタイプをどう仕上げてくるのか、注目したいと思いますね。

さてここからは、栗東の池江泰寿厩舎がダービーに使う、アルアインとサトノアーサーとペルシアンナイトについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のYさん」から届いた報告を紹介しておきましょう。

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池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子さんで、泰郎さんと言えば、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンなどでGIを18勝もして、それを入れて重賞70勝、通算845勝っちゅう実績を残しとりますな。

泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスなどを育てた浅見国一さんの厩舎で厩務員になると、12月には調教助手になって、1994年の6月から、泰郎さんの厩舎に移ったんですわ。

ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年の凱旋門賞を勝ったワークフォースなど、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクなど、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。

そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めて全国リーディング1位になっとりましたな。

しかも2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8601万円」の賞金を稼いどったんですわ。

これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1699万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や、海外の厩舎で勉強してきた、「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。

2012年の泰寿君は、今までで一番の57勝を上げて、2回目の調教師リーディングになったんやけど、稼いだ賞金は、前の年より5億円以上も少ない「18億3620万円」やったんですわ。

それに、去年までの4年間は、
2013年→「48勝・獲得賞金14億2626万円」(リーディング4位)
2014年→「49勝・獲得賞金14億5955万円」(リーディング4位)
2015年→「49勝・獲得賞金18億6960万円」(リーディング2位)
2016年→「45勝・獲得賞金17億4666万円」(リーディング3位)
っちゅうように、ずっと2011年の賞金を下回っとりました。

せやから、今年の泰寿君は、「2011年の数字を超えたい」、「リーディング1位になりたい」と考えとる筈で、実際、先週までに、ペルシアンナイトを使ったアーリントンC、サトノダイヤモンドを使った阪神大賞典、アルアインを使った毎日杯と皐月賞、ミッキークイーンを使った阪神牝馬Sと、重賞を5つ勝っとって、「27勝・獲得賞金7億5941万円」っちゅう成績なんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。

ただ、リーディング1位の角居勝彦君が、「31勝・獲得賞金5億5607万円」っちゅう成績で、泰寿君は、賞金やと、「2億0334万円の差」を付けて1位になっとるんやけど、勝ち星は、「4勝の差」を付けられて2位なんやから、先週までの成績に満足せんで、今は、「これからたくさん勝って、角居厩舎との差を詰めたい」と考えとるやろうな。

そんで今週は、1着賞金が2億円のダービーにアルアインとサトノアーサーとペルシアンナイトを使ってくるんで、泰寿君が、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですわ。

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「元調教師のYさん」から届いた、アルアインとサトノアーサーとペルシアンナイトの報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。