エルムSで、今年初めての重賞勝ちを… | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

こんにちは。
元JRA調教師で、今は、パーフェクトホースマンズの調教師情報部に所属している山田要一です。

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先週の水曜日(8月3日)、大井競馬場で行われたサンタアニタT(ダート1600m)をリアライズリンクスで制したのは、59歳10ケ月の的場文男君でしたね。

的場君は1956年9月7日生まれですから、あと1ケ月もすれば還暦を迎えます。

この勝利で、的場君自身が持っていた「地方競馬最高齢重賞勝利」の記録を、「59歳10ケ月」に更新したのですから、ベテランの鏡でしょう。

通算勝利数は「6903勝」で、佐々木竹見さんが残した「7151勝」を目指して、まだまだ乗り続ける彼にとって、やり残していることが一つありますね。

それは「東京ダービーを勝つこと」です。

的場君は東京ダービーに35回も乗っているのに、まだ勝てていません。

大井競馬場で21回もリーディングになっている彼なので、「大井の七不思議の一つ」と言われていますが、的場君は「何が何でも東京ダービーを勝ちたい」と、毎年、このレースには気合を入れて乗っている筈です。

「ダービージョッキー」となるまで、決して引退しないでしょうし、これからも私達に、いいレースを見せてもらいたいものです。

また、「地方競馬最高齢勝利」は、金沢競馬の山中利夫君が62歳9ケ月で勝っていますから、的場君はあと3年足らずで、こちらの記録にも手が届きそうなので、ケガには気を付けて頑張ってもらいたいと思っています。

ここからは、栗東の高橋義忠君がエルムSに登録しているクリノスターオーについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のIさん」から届いた報告を紹介しておきましょう。

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高橋義忠君は、2011年に調教師を引退した高橋成忠さんの息子さんで、成忠さんと言えば、乗り役時代に、ヒカルポーラで1963年の天皇賞・春と宝塚記念を勝つなどのええ成績を残しとって、シーエースで桜花賞を勝った1967年には、騎手リーディングを取っとりました。

また、調教師としても、メイショウバトラーで2006年のプロキオンSを、メイショウサムソンで2007年の天皇賞・春と天皇賞・秋を勝つなど、重賞を16回も勝っとるのは、皆さんもよく知っとるでしょうな。

義忠君が、調教師になろうと思ったきっかけは、もちろん、成忠さんが騎手や調教師をやっとったからやけど、元々、義忠君は飛行機が好きで、大学まではパイロットになろうと思っとったそうです。

せやけど、パイロットになるかどうかを迷っとった時期に、成忠さんから「海外の馬を見てきたらどうや」っちゅう勧めがあって、イギリスのマーク・プレスコット厩舎で修行した時、競馬の奥深さに気付いたそうで、帰国した後、1994年に競馬学校に入って、次の年の1月から吉岡八郎厩舎の厩務員になって、1996年の6月には調教助手になっとりました。

義忠君がおった頃の吉岡厩舎には、タイヤン(1994年の京都大障害・秋を優勝)や、ケイティタイガー(1997年の中山大障害・秋と1998年の東京障害特別・秋を優勝)や、レガシークレスト(1998年の阪神障害S・秋を優勝)など、障害の重賞を勝った馬が何頭もおりましたな。

そんでもって、1999年の10月から義忠君は、成忠さんの厩舎の調教助手になって、調教師の試験に受かった2011年まで腕を磨いとったし、その頃、成忠さんのところには、ダービーレグノ(2001年のシンザン記念と2003年の新潟記念を勝利)や、メイショウバトラー(2006年のプロキオンSなど、地方交流を含めて重賞10勝)や、メイショウサムソン(2007年の天皇賞・春秋を連覇)がおって、こういう走る馬を間近で見られたんですわ。

で、彼は、2011年の3月から自分の厩舎を開業することになったんやけど、そう決まったんが、その年の1月半ばやったから、それから開業するまでの間は、馬を集めるために、2日に一回は飛行機に乗って北海道まで行っとったそうや。

その甲斐もあって、高橋君は1年目に、「11勝・獲得賞金1億3982万円」っちゅう成績を残しとったし、
2012年→9勝・獲得賞金2億0529万円
2013年→20勝・獲得賞金3億1562万円
と、順調に勝ち星と賞金を積み重ねとります。

その上、一昨年には、クリノスターオーを使った平安SとシリウスS、サンレイデュークを使った東京ハイジャンプと、重賞を3つも勝って、「31勝・獲得賞金6億2234万円」っちゅう、開業してから一番の成績を残せたんやから、きっと彼は、「今までの経験を活かせた」と喜んだやろうな。

そんで、去年の高橋君は、「前の年よりもええ結果を残したい」と思っとった筈やし、実際、サンレイデュークを使った阪神スプリングジャンプ、クリノスターオーを使ったアンタレスS、シャトーブランシュを使ったマーメイドS、メイショウスザンナを使ったクイーンSと、重賞を4つも勝っとりましたわ。

ただ、他の馬がイマイチやったんで、全体では「21勝・獲得賞金5億1177万円」と、一昨年と比べて、勝ち星は「10」、賞金は「1億1057万円」も少なかったんで、今年の高橋君は、「必ず巻き返したい」と考えとるでしょうな。

けど、今年に入ってからは、重賞を勝てとらん上に、先週までの成績が、「18勝・獲得賞金2億9463万円」となっとって、一昨年より多くの賞金を稼ぐには、まだまだ3億円以上も少ないんで、もっとペースを上げる必要があるんですわ。

せやから、今の彼は、「賞金の高い重賞を勝って一気に稼ぎたい」と考えとる筈で、実際に今週は、1着賞金3600万円のエルムSにクリノスターオーを登録しとりますんで、この馬をメイチに仕上げてくるやろう。

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「元調教師のIさん」から届いた、クリノスターオーの報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。