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小説『流浪の月』に学ぶ

一昨年の本屋大賞を受賞した

 


を読んだ。

 

本屋大賞候補しばりで『星を掬う』に続き、読んだことのない女性作家で、映画化もされてるし…くらいな安易な動機で読んだのだが、DVというテーマの共通点もあった。

 

男女問わず生理的に受け入れ難いテーマなので、途中で読むの辞めて映画にしようとまで思った。

まぁ読み終えるとこの小説のヒロインはなかなか芯が強い部分もあって、やられっぱなしじゃない部分は異なる印象になったのだが。

 

しかし、あとがきで知ったのだがこの凪良ゆうという作家、BL出身とのことで、私はその方面不勉強だが、業界にも明るいニュースだった気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『星を掬う』に学ぶ

 


本屋大賞にノミネートされた本書を読んだ。

 

初めて町田そのこ氏の本を読んだので今wikiで調べたら、結構遅咲きながら昨年の本屋大賞に続き乗ってる作家かしら…。しかし本屋大賞の点数だけ見るとずいぶんと昨年の『52ヘルツのクジラたち』と点数に開きがあって、こちらも読んでみたい気がする。

 

冒頭3分の1位までは重松清氏の『疾走』を彷彿とさせる希望のなさでなかなかしんどかった。

ぐじぐじした主人公にはどうも感情移入がしづらい。

しかしながら、徐々に主人公にも変化が訪れ、それがじっくり書いてあるので、こうして欲しいという単純ハッピーエンドの望ましい展開になっていっても、不自然な感じを受けなかった。

結果、予想通りの展開でも私は、涙すらしそうになった。そもそもミステリー小説でもないし、予想通りの展開になっても全く問題ないのだ。

ちなみにこの方、微妙に日常的には使っていない漢字の使用が多く、kindleのウェブ検索機能の便利さを実感しながら読めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイトメア・アリーに学ぶ

映画ナイトメア・アリーを見た。

 

この監督の作品は見たことがなかったが、面白かった。

 

そもそも見世物小屋というかカーニバルというか、あの世界観に引き込まれてしまい、全く飽きずに終えられた。

 

ケイトブ・ランシェットの圧巻の演技と途中で想像できてしまったオチもブラッドリー・クーパーの怖い笑いで、想像を超える印象に残る映画になった。

最近映画を観たあとに、あの俳優誰だったっけと、検索する時間が大好きなのだが、役柄以上にポスターで目立っていたトニ・コレットは『シックスセンス』のお母さんだと見ながら分かったが、ルーニー・マーラが調べてもあの『ドラゴンタトゥーの女』の主演女優だとは思えず、眉毛って大事だなと学んだ。

 

 

 

楳図かずお大美術展に学ぶ

ということで、予習をバッチリして楳図かずお大美術展に行ってきた。

前回のブログでも書いたキャーじゃなくてギャッていうのは、こういうところ↓

楽しみにしていた『わたしは真悟』の続編は、ネット等の情報ではよく分からない世界観だという意見もあったので、覚悟していたが、あの40年前に書いた本にある客観的なナレーションに感じていた妙な違和感が、続編によってきれいに納得できた気がする。

 

絵の一枚一枚に天才楳図かずお氏の直筆の下書き文字が見えて、なんかホントに人が考えて創ってるんだという実感がわいた。

 

そして私にしては珍しく上出来な『わたしは真悟』感のある写真が撮れた。赤のランドレスと赤い服の子どもと赤い東京タワーがいい感じ。

 

 

楳図かずお氏の『わたしは真悟』に学ぶ

 


楳図かずお美術展に興味があって、見に行く前「永久に残すべき作品」とフランスで「遺産賞」を受賞した本作を読んでおかないと訳が分からなそうだと思って、kindleで全10巻を読んだ。

 

4巻位までAmazonプライム会員だと無料で読めてしまい、有料になっても止められない力強さがある漫画だった。

 

しかし、楳図かずお氏は本当に天才というか、40年前にAIを題材にした漫画を書けてしまう想像力もすごいし、1コマ1コマの絵もすごい。

 

あと、そこで無言の1コマいる!?みたいな「間」だけのコマがあったり、急にそこで吐く!?みたいな突然の生理現象があったり、「キャー!」じゃなくて「ギャッ!」なんだ、みたいな計算なんだか感性なんだか、とても印象に残ってしまうのがとても面白かった。

なんかよく分からない部分も多いけど、わかった気になってはいけないような気すらした。

 

毎年のように大学生にオススメの漫画を聞いていたけど、この漫画は私の世代からでも大学生に薦められます。

 

 

 

 

 

 

 

小説『ドライブマイカー』に学ぶ

 


に収録さてていた映画『ドライブマイカー』を観て、あまりに記憶になかったので読み直してみた。

しかし、まえがきで思い出した。この本はまえがきを書くのが好きではないと言いつつも、村上春樹氏の個性が出た素晴らしいまえがきで、肝心な中身を忘れさせるほどの力があったのだ。

 

…で、読み返すと、肝心な車が黄色であったり、妻と浮気した男性が同世代ったり、いろいろ違う発見がありながら、映画の方は何度も妻役にきちんと話させていて、かなり独自の色が出ていると感じた。

 

そして、本作のテーマと言える、人をどこまで理解するか、どこまで知るかということを私も最近考えた。

こちらが気を赦していない相手には、先方もそうは油断しないだろうし、そのバランスが崩れると違和感があるのだと思う。

 

自分をさらけ出す相手と聞く側の時の相手と、フィフティーフィフティ位の関係であれば、温度差もないけれど。

 

私は年下の友人と遊ぶことも多いし、聴く側に回ることも多い。あるいは年齢関係なくとも、既に知っていることだけど、知らないはずのことだから知らんぷりしたまま過ごすことも多い。そして、後から私は何でも知ってたのね、みたく口の堅さを感心されることもあれば、警戒されることもある。

 

そういう時は、私も同じだけ吐露したり頼ったりすれば、きっと相手も満足するんだと思う。

そして、逆もしかりで、ずいぶん自分のことは話さないのね、と距離を感じることもある。そうしたいんだなぁと思うようにしている。

 

そんなことも考えさせられる映画と小説だった。

 

 

 

 

 

 

映画『ドライブマイカー』に学ぶ

話題の映画『ドライブ・マイカー』を観た。

 

3時間の長尺だが、ドンパチもなく、いかにも眠くなりそうだし、そもそも村上春樹氏の原作も読んでいるし(ストーリが記憶になし)、躊躇う部分もあったが、3時間だと映画館でなきゃ集中できないと思い、時間を作った。

 

結論、眠りもしなかったし、逆にアカデミー賞候補になるほどの作品なのかはわからなかった。

個人的にはどちらかと言えば面白かった。

 

どこが世界から評価されたかのポイントがイマイチわからなかったが、勝手に濱口竜介監督の演出法が高く評価されたのかと想像している。

 

映画でも主人公が俳優役なので、この撮影前に俳優に淡々と台本を読ませる「イタリア式本読み」の演出が使われているが、その演出の成果が演技に表れているのかもしれない。

 

しかし、私が学んだのは映画でもなく、この映画のテーマだ。自分の配偶者であっても人の全ては分かりえない、みたいなことがテーマだと捉えていて、何だか全くその通りと最近思ったことがあったからだ。

 

もちろん私の配偶者や私がこの映画の主人公のように浮気をしていて、自分を重ねたという事ではないが、人って表面だけだと分からないけど、相手はその表面だけで判断してもらいたくて私と接してるんだから、表面での判断でいいのか、と思った。次回に続くw

 

 

DXを学ぶ

 


を読んだ。

 

私のようなアナログ経営者でもわかりやすい良書だ。

 

特に著者の西山圭太氏は、私と同じく食への興味が高い方のようで、スペインにあった伝説のレストランエル・ブジや、ミルフィーユなど、概念を食と関連づけて解説してあるので、とても理解しやすかった。

 

一番印象的だったのは、インドのマイナンバー制度アダールがとても進んでいて便利そうで、日本のデジタル化の遅れは深刻だということ。

 

・・・と、憂いていながらも、どうやらユーキャンパス程度の規模の会社であれば、DXへのシフトはgoogleを初めとする多くのサービスで賄えてしまうし、特に対応しなくてはならないことはないと確認できた。

 

まぁこの本は思考法についての本だけど、オススメです。

 

 

『シャイロックの子供たち』にメガバンクの行く末を学ぶ

シャイロックの子供たち
 

 

 


を久々に読んだ。
というか読んだ記憶が全然なくてほぼ初めてのように楽しく読めた。

池井戸潤氏の作品の特徴ともいえる登場人物のフルネームの多さで、
特に10話それぞれに主人公が違うので、なるほど記憶に残らなかった理由はそこかなとも思ったが、だからこそ犯人像がつかめない面白さにもなったし、実は銀行時代の関係者だけが楽しめる名前遊びがあったのかもと勝手な想像をしていた。


池井戸潤氏の小説は、銀行と取引している私のような零細企業の経営者にもとても面白い。

ただ、銀行がエリートであったり、憧れの職業であったりした前提に成り立っている。
この年末にもみずほ銀行のシステム障害がまたあった。

大学生の人気企業ランキングでもメガバンクの名前が入らなくなってきているし、労働条件も以前ほどよくなくなっている。

自動車業界同様、過渡期でどう乗り越えられるか注目される業界であることは間違いないが、池井戸氏がその最新の銀行状況を取材して書いた本があったら、読んでみたいなかと思う。

胃カメラと大腸内視鏡検査と上からと下から同時に検査して、健康を学ぶ

年末の反省も、年始の目標も50を過ぎたおじさんの意見なんて勝手にすればって感じだろうから、この場での発表は控えるにしても、健康については向き合わなければならない年齢になってきた。

 

これまで、お尻の穴からカメラ入れられる位なら早死にしてもいいと言ってきたので、突然私が検査前日用の消化に良い食事セットを持って帰った時には、かみさんから話が違う、一貫性がないというようなことまで言われてしまった。

 

確かに意見は変わったのだが、前提が変わったのだから仕方がない。コロナの影響で好調だったユーキャンパスも業績が悪化し、銀行から借金をするようになった。

その連帯保証人は私な訳だし、無責任に死ぬわけにはいかない。

 

何より大きいきっかけは、2020年は、癌になった友人や後輩がとにかく多かったことのだ。特に小学校からの幼なじみから、検査はしておけ、俺は検査のお陰でなんとか早期発見できてた、ア○ル見られるのがなんだ、麻酔で今は上からも下から同時に30分で検査できるから、早くやれとのことだった。

 

この熱くまともな意見を親友として無視する訳にもいかず、この土曜に初めて検査してきた。事前の問診や、前後にお酒飲めないということや食制限など「寝てるだけの30分で済む」というほど気軽とは言えなかったが、確かに寝てる間に全て終わっていて、痛いも恥ずかしいもなくて、申し訳ない位だった。

 

多くの経験者から、当日出し切るために2ℓ位の下剤を飲むのがとにかく辛いと聞いていたが、考えてみれば私の酒量では2ℓなんて日常的までは行かないまでも、まぁ珍しくもないので映画を見ながら余裕をもって飲み終えることができたし、まぁよく計算されたマニュアルですべて言われた通りに体が反応することに感心すらした。

 

・・と年始から下半身の話ばかりだけども、今、闘病でがんばってる同級生と死ぬまでにしたい100のことを書き出して、どれだけ消化しているか確認し合っている。

 

健康や死を意識すると、後回しにしていたことを優先する気になるので、大事な習慣だと思う。

大学生の皆さんも是非。