地頭リセット! 最終偏差値は入塾後3ヵ月の成績で決まる?」からの続きです。⇒

 

四谷大塚では、全統小の偏差値60から、リトルスクールオープンテストの偏差値40まで、偏差値マイナス20という新記録を叩き出したゆうくん。応用クラスの受講資格どころか、入塾資格自体が危ういレベルです。
四谷大塚や浜学園は塾生のレベルに応じて教えてもらえるカリキュラムが変わります。偏差値40クラスだと、線分図すら教えてもらえないとの噂もあり、通塾したところで上位との差は拡がるばかりとなります。

※ 偏差値などは、結果が返ってきた後に更新します。


さて、ボリュームゾーンが定位置となっている浜学園ですが、今月はどうだったのでしょうか。算数を振り返ってみます。
※ 例示の問題文は、実際の出題から意図的に改変しています。

(1)一行問題
21個のボールを、3人で分けました。次郎君は太郎君の半分で、三郎君は次郎君の半分です。太郎君が持っているボールは何個?

小1や小2でも解けるサービス問題です。三郎君のボールをア個にすると、次郎君はア×2個、三郎君は4個。線分図に描くと、ア×7=21と分かるので、ア=3個。太郎君は3×4=12個が答えです。
ただ、小3になって分数を習いましたからね。太郎君のボールをイ個にして、次郎君はイ/2個、三郎君はイ/4個にしても良くなりました。イ+イ/2+イ/4=イ×7/4=21。太郎君はイ=21×4/7=12個が別解です。

ゆうくんは文書読解から立式することができず、線分図も描けませんでした。算数力というよりも、読解力不足ですね。

(2)立体の辺の数
ねんど玉8個を竹串12本でつなぐと、立方体が作れます。より複雑な立体を示されて、竹串の数を数える「だけ」の問題です。

数えるだけなので小1でも解けますが、小3の今の時期でも、ちょいちょい出題されますね。ただ、ゆうくん、毎回これを落としています。数え間違えしちゃうんですよね。X軸、Y軸、Z軸で分けて数えるとか、工夫するように教えていますが、すぐ忘れてしまうのでテスト本番では実践してもらえません。

(3)図形の周りの長さ
図形の周りの長さを足し算していくだけの問題。小1レベルですが、ゆうくんはリトルスクールオープンテストでも間違えていましたね。

やっぱり間違えている。

2+5+3=14になっています。14は別の辺の長さなので、計算しているうちに、別のところの数字と混ざってしまったようです。こーいうところなんだよなー。

(4)群数列
小3になってから、毎月欠かさず出題されていますね。毎回落としてるので、かなり特訓して挑んでいますよ? でもダメでしたーーーーーッ。典型題なら解けるようになっているとは思うんですが、ちょっとアレンジされるだけでもう対応できません。

色付き数字カードが、以下の規則で並べられています。50枚目のカードは何でしょうか?
赤1、白2、赤3、白1、赤2、白3、赤1、白2~

ゆうくんは3枚セットを1群として区切ってしまいました。数字と色の2要素になっているため、本当は6枚セットの繰り返し数列なんですよねー。
50÷6=8…2。つまり9群目の2枚目が知りたいカードです。赤1、白2、赤3~の繰り返しなので、正解は2枚目の「白2」ですね。現在の実力値では、応用問題に歯が立ちません。

(5)数列
2回も出てくんなーーーーーーーーッッ!!!!

さっき出たやろが!!

以下の数列で、12番目の数字は幾つ?
1、5、14、30、55~

図形を読み解いて数列を発見する工程が必要なので、実際はもうちょっと難しいです。差に注目すると、+4=2×2、+9=3×3、+16=4×4、+25=5×5というルールを発見することが出来ます。後はもう、力技で書き出しちゃいましょう。
1+4+9+16+25+36+49+64+81+100+121+144

ここまでは、ゆうくん合ってた! 後は足し算するだけ! ゆうくんの答えは649。正解は650。惜っしいーーーー。計算した形跡を追ってみると、どうやら最初の1を足し忘れていたようです。こーいうところなんだよなー。

「理解する」「解ける」「考えずに解ける」の3ステップのうち、ゆうくんは典型題の「理解する」までは至っている気がします。ただ、「解ける」「考えずに解ける」まで仕上がっていないため、点数につながっていません。また、理解が浅いため、初見の応用問題に対応できるだけの力もありません。

課題は明確ですが、有効な打ち手がない状況がずっと続いています。定着を図るのに、学習効率が悪ければ、時間数や繰り返し回数で埋めるしかないのですが、それにも限界があります。答えが見えないまま、それでも地道にやっていくしかなさそうですね。


⇒「次記事」に続くかも?(予定)

 

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