ダンジョン飯「食品サンプル」展の口コミ・感想」からの続きです。⇒

 

親のエゴで科学館巡りばかりしていたので、反省したパパはゆうくんの好みに合わせて「ダンジョン飯」のイベントが開催されていたスカイツリーにお出掛けしました。
ふふふ。でもね、スカイツリーにはパパの大好きな水族館、博物館、科学館も揃っているんですよねー。これはもう立ち寄るしかない!


ゴールデンウィークだったこともあり、下層の商業エリアは劇混みです。お茶でも飲みながら一息つこうと思っても、とんでもない行列です。フードコートの蕎麦ですら、「2時間待ちですけど、いいですか?」という状況でしたからね。

ところがエスカレーターと階段で歯物館のある上層まで昇ると、喧騒が遠のいて、途端に人の姿が消えてしまいます。行列? なにそれ? 大人気施設に隠れている穴場スポットです!


実はゆうくんに見せたかったのは「郵政博物館」。郵便の歴史を学ぶことができます。


ところが! ゆうくんの興味ゼロ! ささーっと小走りに周るだけで、わずか数分で見学終了です。ダメですね。無理強いしてもヘソ曲げちゃいますし、全く見ることができませんでした。むしろパパがちゃんと観たかった!


筆で絵手紙を書くワークショップ「だけ」は、楽しんでいました。



もう1つの施設が、千葉工業大学の「タウン@キャンパス」です。ゆうくん的にはこっちの方が好みなので、それなりに楽しむことができました。花火シミュレーターで、自由に花火の打ち上げを設計できます。
現在の花火イベントは、人間ワザでは不可能だった、緻密な演目プログラムが可能になりました。どーん! どーん!


「CYBER WHEEL X」は、車いすレースのシミュレーターです。左右のタイヤの回し方で方向転換するだけでなく、上り坂ではタイヤを回すのが重くなるといったところまで再現されているそうです。


ゆうくんが気に入って長いこと遊んでいたのが、災害対策ロボットのシミュレーターでした。ゲーム機のコントローラーで操作できます。
ロボット? 普通の人が想像するロボットではなく、クローラ型というやつですね。本体の履帯(キャタピラ)に加えて、手足のように四本の履帯を動かすことで、階段なども昇ることができます。


シミュレーターだけでなく、説明員の方が操縦する実機も見ることができます。

パパが子供の頃の日本は、ロボット先進国でした。しかし、おそらく最も有名と思われる人型ロボット・ホンダ「ASIMO」の最新型は、今から13年前の2011年製です。開発体制が失われて久しく、既に13年が経過しており、2022年には日本科学未来館でのデモンストレーションも引退しました。
先端技術ではアメリカに、実用化・商業化では中国に抜き去られて、最早その背中を見ることすらできません。日本に残された強みは、素材や部品、開発者ではなく利用者としての使い方の応用でしょうか。

 

ボストン・ダイナミクス(アメリカ製。Googleからソフトバンクを経由して、韓国企業が買収)を見ると、正直、先端技術で日本が太刀打ちできるとは思えません。
ウクライナ侵攻で戦争の形を変えてしまった実戦ドローンは、大半が中国製と報道されているように、ドローンやロボットの実用化では中国が圧倒的です。日常生活でも見掛ける機会の増えた猫型の配膳ロボット「BellaBot」も、中国製です。

バブル崩壊後のコストカットにより、研究開発費や研究開発者育成を切り捨てた結果、日本は競争力を失いました。ゆうくんが大人になる頃には、どんなビジネス環境になっているのでしょうか。
パパは技術者にはなれませんでしたが、チームで働いている技術職の皆さんのことは尊敬しています。ゆうくんにも技術を軽視しない大人になってもらいたいものです。


実現性は別にして、日本には人型ロボットへのロマンがある! ゆうくんは開口一番に「ガンダムだ!」と指差します。

ちゃうねん。

ガンダムやない。マクロスやねん。まあ、知らないよね。本人はガンダムのアニメも見たことないはずですが、お台場の実物大ガンダムなどで知っています。


現実世界に戻りましょう。ソフトウェア系や、実用化・商業化の面では出遅れる日本ですが、工学系や学術面では一定の競争力は保持できているとも聞きます。他施設でも見たことありますが、小惑星探査機「はやぶさ」です。


国際宇宙ステーション(ISS)からの、眺めを再現していました。稀に隕石の光を見つけることができます。


本物の隕石を、実際に触ることもできました。ツルツル! 月の砂(再現)も触ったことありますが、地球上の岩石と組成は同じです。地球と原材料は同じなので当たり前なんですけど。


宇宙から海へ。日本近海の海底に眠るレアアースの採掘についても、千葉工業大学は研究しているそうです。中国など海外が禁輸したり値上げすると採算が見合うんでしょうけど、現時点だと経済的に厳しそうな感じはします。技術的にはいけるんでしょうけどねー。

他にも3Dシアターなどがあります。前半は千葉工業大学の先生のトークが中心ですが、後半は地球史の3Dムービーでした。
混雑しすぎな大型連休中でも、博物館・科学館フロアは空いています。スカイツリーにお出掛けの際には、こんな穴場スポットに立ち寄ってみるのも良いのではないでしょうか。大人でも楽しめると思いますし、事前予約不要で並ばないためストレスフリーですよ。


⇒「サンシャイン水族館の値上げと「猛毒展 極」の口コミ・感想」に続きます。

 

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