オンライン科学工作「わたしのかがくぶ」辛口レビュー3」からの続きです。⇒

 

中学受験「だけ」に限るなら、最難関校を除けば、出題傾向に合わせた学習が効率的かも知れません。私は素人なので、想定志望校の過去問(しかも、たった5年分)しか見ていません。見ている浅い範囲に限るなら、例えば気象関連だと、雲の名前と気象衛星画像(台風の動き)以外は、しばらく出題されていないことを把握しています。

でもね、低学年のうちは、もっと根本的な疑問を大切にしてほしいと、パパは思うのです。

「何で雨が降るの?」
「水蒸気を含んだ空気が、上空に昇って雲になるからだよ」

「何で上空に昇ると雲になるの?」
「温度が下がると、水面から空気中に水分子が飛び出そうとする性質より、空気中の水分子が水面に飛び込もうとする性質が、上回るようになるからだよ」

「何で温度が下がるの?」
「水から水蒸気になって、さらにその体積を大きくするには、水分子が飛び回るためのエネルギーが必要だよ。空気を大きく膨らませると、熱エネルギーを消費して温度が下がるよ。熱エネルギーは、分子の振動エネルギーのことだよ」
「分かった! 火起こし体験でやった、棒をシャシャシャってすると熱くなるやつだ!!」
「あー、うん。どっちかと言うと、同じ日に実験したファイヤー・ピストンの方が近いかな。空気をぎゅっと圧縮すると、発火するやつ」

「何で空気が膨らむの?」
「地上だと上にある空気に、ぎゅっぎゅって押しつぶされる圧力が掛かっているよ。上空に昇るとその気圧が弱くなって、膨らむことができるんだよ」
「分かった! 呪術廻戦で封印が解かれて、呪霊が溢れだすカンジだ!!」
「??????」

ダメだ。さっぱり通じている気がしません。パパとしては「呪術廻戦」のアニメを観るより、「まんがサイエンス」を読んでほしいところです。

 

そんな訳でパパだと上手く教えられないため、マスター先生の出番です! 病み上がりということでお身体を第一にしてほしいところですが、開催してもらえるということで甘えさせていただきました。

 

本日の教材はこちら! お天気予報パーフェクトセット!!

 

前回の岩石標本は工作要素ありませんでしたが、今回はがっつり工作します。


マスター先生1人に、生徒は15名ほど。リアルの科学実験教室なら、メインの先生がアシスタント役と手分けしながらテーブルを回ってサポートする規模の大所帯です。それを1人でオンラインで回すのだから大変です。先生はステップごとに、一番遅い子に合わせてくれようとします。

むーりー。

こんなに大勢の他の子をお待たせしてしまうなんて、むーりー。

「わたしのかがくぶ」では出来る限り親が手を出さないようにしていますが、今回はギブアップ。とめ具A、とめ具B、とめ具C、じく受けA、じく受けB、シャウトA、シャウトB、チューブと、写真では区別できない似たような小さい部品が数多く出てきます。

いつも「開封の儀」として先生と一緒に部品を1点ずつ確認していくのですが、もうここで大きく出遅れてしまって、ゆうくんは軽くパニックです。で、確認した部品を箱に戻してしまうので、使う時になって再び見失ってしまい、ペースに付いていけません。

 


あとセロテープを小さく切って部品をくっつけるとか、フィルムをはがすとか、手先の不器用なゆうくんにはハードルが高すぎました。あと、固い! パーツはめ込むのが、大人でも固い!! 結局、かなり親が手を出してしまいました。反省。
ゆうくんに限れば、部品の確認と並べるぐらいの事前準備は、やっておかないとダメだったかも知れません。次からは、ズルしちゃおっかなあ・・・。


それでも本人的にはご満悦な様子。授業後ママに「新しいおもちゃ作った!」と嬉しそうに報告していました。

おもちゃじゃないよ?

風向風速計だよ?

早速、風速計を握りしめて、近所を走り回っていました。自分が動いちゃダメだよ? 方位磁石で方角を合わせて、風向風速計が動くのを観察するんだよ?
気圧計については「何も動かない」と興味なさそうでした。本当は天気によって変わるんでしょうけど、目で見て分かりやすい速さでは気圧変わりませんからね。マンション住まいなら、もうちょっと実験できたんでしょうけど。

工作の時間が長めだったので、先生の授業は若干短めでした。内容としては、気象と天気、天気記号、高気圧・低気圧と晴れ・雨の仕組み、風速の単位、16方位、といったところ。これだけ人数がいると個別質問なんかは難しいですね。
ゆうくん本人に何か少しでも覚えているのか聞いたところ、工作に取り掛かる前の説明であった、「陸風、海風は覚えてる! 砂が熱いこと! あと海なのにカエルのイラストが描いてあって可笑しい!」だそうです。先生の冗談は良く覚えていますが、授業内容も同じぐらい覚えておいてほしいところです。

 

⇒「次記事」に続くかも?(予定)

 

最初から読む◆ 「中学受験」に療育っ子がチャレンジ!
◆ 「家庭学習」で四谷大塚の授業に追いつきたい!
◆ 「療育」(発達グレー)のあれこれ!