行ってみた! 進学館ルータス体験授業の口コミ・感想(後編)」からの続きです。⇒

 

うちでは算数は浜学園「Webスクール」、国語は四谷大塚「リトルくらぶ」とオンラインの併塾スタイルを採っています。なのでその2塾の違いについては良く分かるのですが、カラーやカルチャーが明確に違うのが面白いところです。

ITコンテンツに力を注力していて、映像授業もオンライン向けに見やすく分かりやすく専用に作り込む四谷大塚。スタイリッシュです。
低学年では、画面はカラフルで分かりやすく、テキストもカラフルで書き込み式です。子供が画面を書き写す前提では作られていません。例えば国語では画面に本文が表示されて、先生と一緒に印付けを進めていく、といった感じです。要するに、本文そのものを書き写すのではなく、書き込んでいく進め方です。

ちなみに四谷大塚、オンライン授業の内容は分かりやすいのですが、あくまで基礎問題に限定されています。塾テストで上位に入るには、明らかに足りません。通塾生が習っているはずの上位コース(マンスリー)とは、内容自体に格差あるっぽいので注意です。

基礎問題限定ながら、オンライン授業としての分かりやすさはピカイチです。自走できない我が家でも、四谷大塚の内容なら子供も付いていけるようです。
ただ、1つだけ不満があります。毎週のプリント(週テストとか)のダウンロード期限が、ドンピシャで決められているということです。特定の日時にダウンロードしておかないと、そのプリントはもらい損ねてしまいます。早すぎるとダウンロードできないし、遅すぎるとダウンロード期間が終了してしまっています。

め、面倒ーーーー!! ぇー、まとめていつでもダウンロードできるようにしておいてほしいー。


一方の浜学園です。リアル塾での授業をそのまま撮影しただけ、昔ながらの黒板に板書でカメラ越しだとチョークの色とかすげー分かりにくい、ザ・アナログな感じです。テキストのモノクロで、解説の分かりやすさはほぼゼロ。解説は授業で聞け、という前提の作りですね。
浜学園は板書主義。先生が黒板に次々と書いていくので、それをノートに写していく授業スタイルです。書き写す、聴く、理解する、解く、答える、五感をフルに使ってこれらをマルチタスクに処理することで、「できる子」なら効率的に吸収できるメリットがあるそうです。

「できない子」? 板書を書き写すのに精いっぱいで、先生の話しなんて耳に入りませんよ? 問題を書き写しながら同時に解いて答えるなんて神業、とてもマネできるスピード感ではありません(あ、「できる子」なら普通にできています)。仕方ないので我が家では、オンライン授業をパパが観て、子供にはパパ塾で超スローペースで教えています。
小2で鶴亀算や群数列など難易度は高めですが、早めにスパイラルを回し始めることで、高学年での難易度急上昇カーブを抑えるのが浜学園スタイル。スロースタート&急加速の関東スタイルとどちらが合っているのかは、お子様の成長曲線次第でしょうね。

そして、四谷大塚と同じく、やはり毎週のプリント(週テストとか)の配布があります。これが毎週、わざわざ郵送してくるんですよね。

め、面倒ーーーー!! ぇー、テキストとかと一緒に月イチとかでまとめて送ってきてほしいー。


そんなアナログスタイルの浜学園が、2024年度から新兵器を投入しました。その名は、浜学園プリンターシステム「ハマプリ」(Hama-Pri)です。

 


おおーーーー、何だこりゃーーーー!?

毎週の郵送プリント、受け取ってバインダーとかに整理するのも、正直面倒でしたし、送る方も手間とコストが掛かりますからね。ぶっちゃけダウンロード方式にして、こっちで印刷できる方が楽です。ただ、四谷大塚も同じですが、プリントを自由にダウンロードできる方式は、何らかの理由で採れないようです。コピーして配布されると困るから? 理由は良く分かりません。

そこでオンラインプリンターです。電源付けっぱなし、インターネットつなげっぱなしで置いておくことで、毎週の決まった時間になると、勝手に動き出して、塾プリントを印刷してくれます。

印刷音うるせー! あとプリンターでかくて邪魔ー!

まあそれでも毎週の郵送に比べたら、ずっと楽で大助かりです。うちは複合機とか買っていないので、四谷大塚のようなダウンロード方式だと、印刷のためコンビニまで行かないといけませんからね。

送られてきた機種は、エプソン「EW-M634T」。自腹で購入しようとすると4万円ぐらいです。これを無料(授業料の範囲内)で貸与してくれるのだから、浜学園さん太っ腹! ちなみにサイズはA4で、月に500枚まで、外箱は返却時まで保管しておくこと、といった制限があります。
中学受験生だとA3複合機を自宅に買うのが当たり前的な風潮があるそうなので(本当に?)、既にそれらを用意済みのご家庭では、ちょっと不満があるかも知れませんね。

ちなみに設定は1時間ぐらいと案内されていましたが、我が家は3時間ぐらい掛かりました(汗。無線LAN経由だとどうしてもつながらなくて、有線LANで接続中です。ご家庭によってPCやネットワークの環境はバラバラなので、こういう物理的なハードウェア追加の展開は、どうしても難しいです。


日進月歩の中学受験勉強オンライン化。各塾様々な取り組みが進められています。まだ入塾していない方で、通塾だけでなく、オンラインも選択肢に考えていらっしゃる方の参考になればと思います。

 

⇒「リトルスクールオープンテスト(新小3・2月)の難易度」に続きます。

 

最初から読む◆ 「中学受験」に療育っ子がチャレンジ!
◆ 「家庭学習」で四谷大塚の授業に追いつきたい!
◆ 「療育」(発達グレー)のあれこれ!